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公開番号2025009862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024083283
出願日2024-05-22
発明の名称金属反射体
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類H01Q 15/14 20060101AFI20250109BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】反射強度を保ちながら電波を反射させ、かつ景観を保つことのできる電波反射体を提供する。
【解決手段】電波反射体11は、線状の導電体12と、導電体12により囲まれ導電体12の無い開口領域12aとにより周期的な導電パターンが形成された導電層16を含む。導電層16の平面における単位面積あたりの開口領域12aの面積の割合が85%以上である。導電層上の任意の位置に、一辺の長さが電波の最高周波数の波長λの仮想の正方形領域Sを設定し、正方形領域と重なる開口領域をすべて抽出する。開口領域のX方向の距離の最大値Lx、Y方向の距離の最大値Lyとし、開口領域のLxがλ/4以下であり、開口領域の面積に応じた重み付けをしてアスペクト比Ly/Lxの平均を算出した時の値が1より大きくなる正方形領域が少なくとも1つ存在する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電波を反射するための電波反射体であって、
線状の導電体と、前記導電体により囲まれ前記導電体の無い開口領域とにより導電パターンが形成された導電層を含み、
前記導電層の平面における、単位面積あたりの前記開口領域の面積の割合である開口率が85%以上であり、
前記導電層の平面に、相互に垂直であるX方向及びY方向を任意に設定し、
電場の振動方向Y’方向のベクトルを前記導電層上に正射影してできるベクトルの方向が前記Y方向、電場の振動方向Y’に直行する方向X’方向のベクトルを前記導電層上に正射影してできるベクトルの方向が前記X方向となるように電波の入射波を仮定し、前記電波反射体が反射する電波のあらかじめ定められた周波数帯の最高周波数の電波の波長をλとし、
前記導電層の平面の任意の位置に一辺の長さがλの仮想の正方形領域を設定し、
前記XY平面における前記正方形領域と重なる前記開口領域をすべて抽出し、抽出されたそれぞれの前記開口領域において、前記X方向に沿った仮想の線と前記各開口領域の周縁との交点のうち任意の2つの交点の間の距離の最大値をLx,前記Y方向に沿った仮想の線と前記各開口領域の周縁との交点のうち任意の2つの交点の間の距離の最大値をLyとし、
抽出された全ての前記開口領域のLxがλ/4以下であり、
抽出されたそれぞれの前記開口領域のアスペクト比をLy/Lxとしたときに、抽出されたそれぞれの前記開口領域の面積に応じた重み付けをしてアスペクト比の平均を算出した値が1より大きくなる前記正方形領域が少なくとも1つ存在する、電波反射体。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記導電層は2種以上の異なる面積の前記開口領域を有する、請求項1に記載の電波反射体。
【請求項3】
抽出されたすべての前記開口領域の面積の合計に対するアスペクト比が1より大きくなる前記開口領域の面積の合計の割合が10%以上である、請求項1に記載の電波反射体。
【請求項4】
前記導電体が表面に設けられる基材層をさらに備え、
前記導電層は、Y方向に平行な前記導電体から構成され、
前記開口領域は、前記導電体と前記基材層の端縁により囲まれる領域である、請求項1に記載の電波反射体。
【請求項5】
予め定められた前記電波反射体が反射する電波の周波数帯は2GHz以上300GHz以下である、請求項1に記載の電波反射体。
【請求項6】
D65標準光源における全光線透過率が75%以上である、請求項1に記載の電波反射体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電波を反射させるための電波反射体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
携帯電話や無線通信においては、2GHz以上300GHz以下程度の周波数帯の電波が用いられる。このような波長が短い電波は直進性が強く、障害物があっても回り込みにくいため、電波を広い範囲に届かせるために、建造物の壁や床面、天井、柱等の建造物の表面(以下、「壁等」という。)に反射板が設けられる。例えば特許文献1には、モノポールアンテナと、電波を反射する金属反射板とを屋内の床下空間に配置した通信システムが提案されている。特許文献1においては、反射板によりモノポールアンテナから放射される電波を床下空間に拡散させるとともに、床下空間から居室(建物)外に漏洩したり、建造物の床部に電波が吸収されることを防いでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-258514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電波を反射させる金属反射板は、一般的に、アルミニウムや銅等の金属板から構成される。金属反射板は、波長の短い電波の場合、正反射方向には強い強度で反射させるが、電波を拡散させて反射させにくく、空間の広い範囲に電波が届きにくいことが知られている。また、金属反射板は一般的に不透明である。すなわち、金属反射板の一方側からみて他方側が視認できないため、このような金属反射板を居室に用いた場合には金属反射板の存在が目立ったり、窓に用いられた場合には視線が遮られ、室内の雰囲気を阻害し景観が悪くなる。
【0005】
本発明は、上記した課題に着目してなされたものであり、反射強度を保ちながら電波を反射させ、かつ景観を保つことのできる電波反射体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、次の項に記載の主題を包含する。
【0007】
項1:
電波を反射するための電波反射体であって、
線状の導電体と、前記導電体により囲まれ前記導電体の無い開口領域とにより導電パターンが形成された導電層を含み、
前記導電層の平面における、単位面積あたりの前記開口領域の面積の割合である開口率が85%以上であり、
前記導電層の平面に、相互に垂直であるX方向及びY方向を任意に設定し、
電場の振動方向Y’方向のベクトルを前記導電層上に正射影してできるベクトルの方向が前記Y方向、電場の振動方向Y’に直行する方向X’方向のベクトルを前記導電層上に正射影してできるベクトルの方向が前記X方向となるように電波の入射波を仮定し、前記電波反射体が反射する電波のあらかじめ定められた周波数帯の最高周波数の電波の波長をλとし、
前記導電層の平面の任意の位置に一辺の長さがλの仮想の正方形領域を設定し、
前記XY平面における前記正方形領域と重なる前記開口領域をすべて抽出し、抽出されたそれぞれの前記開口領域において、前記X方向に沿った仮想の線と前記各開口領域の周縁との交点のうち任意の2つの交点の間の距離の最大値をLx,前記Y方向に沿った仮想の線と前記各開口領域の周縁との交点のうち任意の2つの交点の間の距離の最大値をLyとし、
抽出された全ての前記開口領域のLxがλ/4以下であり、
抽出されたそれぞれの前記開口領域のアスペクト比をLy/Lxとしたときに、抽出されたそれぞれの前記開口領域の面積に応じた重み付けをしてアスペクト比の平均を算出した値が1より大きくなる前記正方形領域が少なくとも1つ存在する、電波反射体。
【0008】
項2:
前記導電層は2種以上の異なる面積の前記開口領域を有する、項1に記載の電波反射体。
【0009】
項3:
抽出されたすべての前記開口領域の面積の合計に対するアスペクト比が1より大きくなる前記開口領域の面積の合計の割合が10%以上である、項1または2に記載の電波反射体。
【0010】
項4:
前記導電体が表面に設けられる基材層をさらに備え、
前記導電層は、Y方向に平行な前記導電体から構成され、
前記開口領域は、前記導電体と前記基材層の端縁により囲まれる領域である、項1から3のいずれか1項に記載の電波反射体。
(【0011】以降は省略されています)

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