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公開番号2025009240
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112105
出願日2023-07-07
発明の名称管の支持具
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16L 3/02 20060101AFI20250110BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】管の埋設時の施工性を向上し、埋設工程を簡略化することができる管の支持具を提供することを目的とする。
【解決手段】管の支持具10は、受け口及び挿し口を有する地中埋設管を支持する管の支持具10であって、前記支持具10は、前記挿し口の管底部を支持する鞍状の支持部11を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
受け口及び挿し口を有する地中埋設管を支持する管の支持具であって、
前記支持具は、前記挿し口の管底部を支持する鞍状の支持部を有する管の支持具。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記地中埋設管の長手方向からみた前記支持部は、円弧状である請求項1に記載の管の支持具。
【請求項3】
前記地中埋設管の長手方向に沿った前記支持具の長さは、前記挿し口の前記長手方向の長さと同一である請求項1または2に記載の管の支持具。
【請求項4】
2以上の前記支持具を連続配置して前記地中埋設管を支持する請求項1または2に記載の管の支持具。
【請求項5】
前記支持部の前記円弧状の半径は、前記挿し口の外周の半径の1.0倍超1.3倍以下である請求項2に記載の管の支持具。
【請求項6】
前記地中埋設管の長手方向からみた前記支持具の幅は、前記挿し口の外径の1.1倍から2.0倍である請求項2に記載の管の支持具。
【請求項7】
前記支持部の高さは、前記挿し口の外径の0.25倍から0.5倍である請求項1または2に記載の管の支持具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、管の支持具に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
地中埋設管は、基礎材の十分な締固めのもと施工されて初めてその性能を発揮する。
一般に、管を地中に埋設する際、(1)掘削した凹部(溝)に底面を形成し(管床仕上げ)、(2)継手掘りを行い、(3)管を底面に配置し、(4)管底側部をつき固めし、(5)管周囲を締め固めし、(6)管の埋め戻しが行われて、管が埋設される。継手掘り(2)においては、管の継手(受け口)部分が配置される部分の底部を掘る。管底側部のつき固め(4)においては、管底側部に空隙が生じないように基礎材を十分に締め固める。管底側部を十分につき固めることで、管が安定して埋設される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-82811号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
管の埋設には、管底部から管側部にかけて基礎材の締め固めを入念に行う必要がある。特許文献1には、地中埋設管を支持する支持基盤(支持具)が開示されている。特許文献1には、複数枚の支持具を所定の間隔(1m程度)で配置し、当該支持具の上面に管を載置することが開示されている。この場合、隣接する支持具の間には、管底側部と底面との間に空隙が生じるため、締め固めを行う必要がある。この場合、締め固め不足により、施工不良のおそれがある。また、特許文献1に記載の支持具では、管底部と支持具の接触部に応力が集中するため、樹脂管を使用する場合、樹脂管と支持具の接触部において、応力集中による管の破壊の危険性がある。また、管の埋設時、管の継手部(受け口)と本体部(挿し口)の外径差に応じて、継手部の継手掘りを行う必要がある。この場合、適切に継手掘りがされないことによる施工不良のおそれがある。
【0005】
本開示は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、管の埋設時の施工性を向上し、埋設工程を簡略化することができる管の支持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本開示は以下の手段を提案している。
(1)本開示の一態様は、受け口及び挿し口を有する地中埋設管を支持する管の支持具であって、前記支持具は、前記挿し口の管底部を支持する鞍状の支持部を有する管の支持具である。
(2)上記(1)に記載の管の支持具は、前記地中埋設管の長手方向からみた前記支持部は、円弧状であってもよい。
(3)上記(1)または(2)に記載の管の支持具は、前記地中埋設管の長手方向に沿った前記支持具の長さは、前記挿し口の前記長手方向の長さと同一であってもよい。
(4)上記(1)または(2)に記載の管の支持具は、2以上の前記支持具を連続配置して前記地中埋設管を支持してもよい。
(5)上記(2)に記載の管の支持具は、前記支持部の前記円弧状の半径は、前記挿し口の外周の半径の1.0倍超1.3倍以下であってもよい。
(6)上記(2)に記載の管の支持具は、前記地中埋設管の長手方向からみた前記支持具の幅は、前記挿し口の外径の1.1倍から2.0倍であってもよい。
(7)上記(1)または(2)に記載の管の支持具は、前記支持部の高さは、前記挿し口の外径の0.25倍から0.5倍であってもよい。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、管の埋設時の施工性を向上し、埋設工程を簡略化することができる管の支持具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係る管の支持具を示す斜視図である。
本実施形態の支持具で管を支持した状態を示す正面図である。
図2のII-II’矢視図である。
本実施形態の管の支持具を用いて管を埋設させた状態を示す概略図である。
図4のV方向からみた矢視図である。
本実施形態の管の支持具の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本開示の一実施形態に係る管の支持具を説明する。
図1は、本実施形態の管の支持具10を示す斜視図である。図2は、2つの支持具10で後述する管20を支持した状態を示す正面図である。図3は、のII-II’矢視図である。
図1から図3に示すように、管20の長手方向をX方向、上下方向をZ方向、X方向とZ方向に垂直な方向をY方向とする。X方向に沿った支持具10の方向を長手方向、Y方向に沿った支持具10の方向を幅方向、Z方向に沿った支持具10の方向を高さ方向とする場合がある。
なお、以下の説明で用いる図面は、その特徴をわかりやすくするために、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は、実際とは異なる場合がある。
【0010】
支持具10は、支持具10で管20を支持した状態で、地中に埋設される。管20は、例えば上下水道用の地中埋設管、下水道管渠、農業用水路、水道及び工業用水道用、小水力発電用、高落差処理工、シールドトンネル用、工場プラント、老朽化管路の補修用などで使用される。本実施形態では、管20が上下水道用の地中埋設管20である場合について説明する。管20は、地中に埋設する際、水が流れやすいように管20を、例えば3/100程度傾斜(1000mm延びる毎に3mm傾斜)させて配置される。
図1では、2つの支持具10がX方向に連続して並ぶように配置されている。2つの支持具10がX方向に隙間なく並んでいる。支持具10は、管20を支持する支持部11を有する。支持部11は鞍状である。支持部11は鞍状であり、図示の例では、支持具10の長手方向の長さL10が支持具10の幅D10と同程度の長さとなっている。支持部11は長手方向からみて湾曲している。支持部11は、Z方向下側に向かって凹形状(窪んだ形状)である。支持部11は、支持具10の上面12に形成される。支持部11は、支持具10の長手方向全体にわたって形成される。支持部11は、支持具10の長手方向に貫いて形成される。図1では、2つの支持具10は、支持部11がX方向に沿って連続して並ぶように配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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