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公開番号2025009509
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112560
出願日2023-07-07
発明の名称局所的な領域の音速値を変更可能な超音波診断装置
出願人ジーイー・プレシジョン・ヘルスケア・エルエルシー
代理人個人,個人,個人
主分類A61B 8/08 20060101AFI20250110BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】局所的な領域の音速値を変更可能な超音波診断装置を提供する。
【解決手段】本開示の超音波診断装置100は、被検体BDからのエコー信号142に基づいて超音波画像144を生成する。超音波診断装置100は、エコー信号142を受信する超音波探触子110と、超音波画像の局所的な領域の位置情報を操作者が指定可能なインターフェースと、エコー信号142を再構成して超音波画像144を再構成するに際し、位置情報に基づいて、局所的な領域の音速値を局所的な領域以外の領域の音速値とは異なるように変更する信号処理手段120とを備える。ここで局所的な領域は、アジマス方向(X)と深さ方向(Y)の双方において局所的である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被検体からのエコー信号に基づいて超音波画像を生成する超音波診断装置であって、
前記エコー信号を受信する超音波探触子と、
超音波画像の局所的な領域の位置情報を操作者が指定可能なインターフェースと、
前記エコー信号を再構成して超音波画像を再構成するに際し、前記位置情報に基づいて、前記局所的な領域の音速値を前記局所的な領域以外の領域の音速値とは異なるように変更する信号処理手段と、
を備え、
前記局所的な領域は、アジマス方向と深さ方向の双方において局所的である、超音波診断装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記音速値の変更は、操作者のマニュアルによる指定に従って行われ、
前記マニュアルによる指定は、
前記超音波診断装置の表示装置に表示されるスライドバーの操作者によるスライド操作、
前記超音波診断装置の表示装置に表示されるダイアログボックスへの操作者による数値入力、
のいずれか1つ以上に従って行われる、請求項1に記載の超音波診断装置。
【請求項3】
前記局所的な領域の前記位置情報の過去の位置指定履歴と、
前記局所的な領域の前記音速情報の過去のマニュアルによる音速指定履歴と、
を相互に関連付けて記憶する指定履歴記憶部をさらに備え、
前記信号処理手段は、
前記過去の位置指定履歴に含まれる1以上の局所的な領域について、音速情報の設定を一つ以上前の状態に戻す、
前記過去の位置指定履歴に含まれる1以上の局所的な領域について、音速情報の設定を保存する、
前記過去の位置指定履歴に含まれる1以上の局所的な領域について、過去に設定された音速情報のロードする、
ことの1つ以上を実行するように構成されている、請求項2に記載の超音波診断装置。
【請求項4】
前記音速値の変更は、前記局所的な領域に対応するエコー信号及び/又は超音波画像の解析によって行われる、請求項1に記載の超音波診断装置。
【請求項5】
前記信号処理手段は、
前記局所的な領域に対応する超音波探触子の各素子の受信信号の素子間の位相差に基づいて前記局所的な領域の前記音速値を計算する、請求項4に記載の超音波診断装置。
【請求項6】
前記局所的な領域の候補となる複数の画像アイテムを前記超音波画像に重畳して表示させる画像生成部をさらに備え、
前記複数の画像アイテムが前記アジマス方向と前記深さ方向とに配列され、
前記複数の画像アイテムの1つ以上が選択されることに応答して、前記局所的な領域の前記位置情報が指定される、請求項1に記載の超音波診断装置。
【請求項7】
前記複数の画像アイテムの大きさ及び/又は数は、自動的又はマニュアルにより変更可能である、請求項6に記載の超音波診断装置。
【請求項8】
前記複数の画像アイテムの1つ以上が選択されることに応答して、選択された1つ以上の複数の画像アイテムが、選択されなかった他の1つ以上の複数の画像アイテムから識別可能に表示の態様が変更される、請求項6に記載の超音波診断装置。
【請求項9】
前記信号処理手段は、
前記局所的な領域の前記音速値に対応する遅延量又は音速パラメータを使用して前記エコー信号を再構成することにより、前記局所的な領域の超音波画像を生成し、
前記局所的な領域以外の領域の音速値に対応する遅延量又は音速パラメータを使用して前記エコー信号を再構成することにより、前記局所的な領域以外の領域の超音波画像を生成するように構成される、請求項1乃至7のいずれかに記載の超音波診断装置。
【請求項10】
被検体からのエコー信号に基づいて超音波画像を生成するプログラムであって、
前記エコー信号を受信するステップと、
操作者による指定に基づいて、超音波画像の局所的な領域の位置情報を受信するステップと、
前記エコー信号を再構成して超音波画像を再構成するに際し、前記位置情報に基づいて、前記局所的な領域の音速値を前記局所的な領域以外の領域の音速値とは異なるように変更するステップと、
をプロセッサに実行させ、
前記局所的な領域は、アジマス方向と深さ方向の双方において局所的である、プログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、特定の局所的な領域の音速値を調整して音速調整された超音波画像を表示する超音波診断装置に関する。特に、超音波診断装置は、特定の局所的な領域の音速値を特定の局所的な領域外の音速値とは異なるように調整して音速調整された超音波画像を表示する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
超音波診断装置は、被検体の生体組織に向けて複数の超音波振動子を備える超音波プローブから超音波を送信する。超音波のエコー信号は、超音波プローブの複数の超音波振動子によって受信され、受信されたエコー信号に基づいて超音波画像が作成される。
【0003】
超音波振動子の各々において受信されたエコー信号は、受信ビームフォーマへ入力される。この受信ビームフォーマは、超音波振動子の各々において受信されたエコー信号に対し、受信ビームフォーミングを行なう。この受信ビームフォーミングは、超音波振動子の各々において受信されたエコー信号を遅延させて加算する整相加算処理を含む。
【0004】
受信ビームフォーミングにおける遅延時間は、生体組織における超音波の音速を所定の値(例えば1530m/s)と仮定して設定されている。しかし、生体組織における超音波の音速値は、被検体ごと或いは部位ごとに異なっている場合がある。例えば、筋肉での音速は1590m/sである場合があり、骨での音速は3000m/sとなる場合がある。遅延時間を決定する上で設定された音速値が、実際の音速値と異なっていると、受信フォーカスが劣化する恐れがある。遅延時間を決定する上で設定された音速値が、実際の音速値と異なっていると、空間分解能が劣化し、好ましいコントラストが得られないこととなる。
【0005】
かかる問題に関連して、特開平8-308832号公報は、被検体の異なる診断部位に応じ且つその診断部位の層状の組織構造に応じたパターンを表示させ、層状の組織構造のそれぞれに適用する超音波信号の音速を検査者がマニュアルで(用手的に)変更できる超音波診断装置を提供する。
【0006】
しかし、層に基づく音速の変更は、必ずしも検査者のニーズを満足させない場合がある。例えば、腫瘍等の病変や血管も周辺の組織とは異なる音速値を有する場合がある一方、腫瘍等の病変や血管は必ずしも超音波画像で層状の構造とはならない。このため、複数の層のそれぞれに検査者がマニュアルで音速を変更しても、検査者が観察したい構造が複数存在する場合は、その全てを好ましい画質で表示させることができない場合がある。
【0007】
特開平6-304172号公報は、複数の超音波振動子の各々において検査者がマニュアルで音速を変更するユーザインタフェースを提供する。この場合においても、例えば検査者が観察したい構造が同一の超音波振動子に沿って複数存在する場合では、その全てを好ましい画質で表示させることができない場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平8-308832号公報
特開平6-304172号公報
特開平2-274235号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、検査者が望む局所的な領域の音速を直感的に分かり易い態様で簡単に変更できる超音波診断装置が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の観点の超音波診断装置は、被検体からのエコー信号に基づいて超音波画像を生成する超音波診断装置であって、エコー信号を受信する超音波探触子と、超音波画像の局所的な領域の位置情報を操作者が指定可能なインターフェースと、エコー信号を再構成して超音波画像を再構成するに際し、前記位置情報に基づいて、前記局所的な領域の音速値を前記局所的な領域以外の領域の音速値とは異なるように変更する信号処理手段とを備える。ここで、局所的な領域は、アジマス方向と深さ方向の双方において局所的である。
(【0011】以降は省略されています)

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