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公開番号2025009429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112432
出願日2023-07-07
発明の名称定着部材、定着装置、及び電子写真画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/20 20060101AFI20250110BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】絶縁性を有する弾性層がイオン導電剤を含有する領域を備えることで、帯電電位の絶対値を小さくし、放置時の帯電減衰性を高め、静電オフセットの防止が可能になる定着部材を提供する。
【解決手段】基層と、該基層上の弾性層と、該弾性層の該基層に対向する側とは反対側の面上の層構造体と、を有し、該層構造体は、少なくとも、該定着部材の外表面を構成する表面層を含み、該層構造体の厚みが、100μm以下であり、該層構造体の該基層に対向する側とは反対側の表面における表面抵抗率が、1×1015Ω/□以上であり、該弾性層の厚みが、100μm以上であり、該弾性層の該層構造体に対向する側の第1面における表面抵抗率が、1×1014Ω/□以上であり、該弾性層の該第1面から深さ10μmの位置までの第1領域は、該第1領域の質量を基準としてイオン導電剤を5.0質量%以上含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
基層と、該基層上の弾性層と、該弾性層の該基層に対向する側とは反対側の面上の層構造体と、を有する定着部材であって、
該層構造体は、少なくとも、該定着部材の外表面を構成する表面層を含み、
該層構造体の厚みが、100μm以下であり、
該層構造体の該基層に対向する側とは反対側の表面において測定される表面抵抗率が、1×10
15
Ω/□以上であり、
該弾性層の厚みが、100μm以上であり、
該弾性層の該層構造体に対向する側の第1面において測定される表面抵抗率が、1×10
14
Ω/□以上であり、かつ、
該弾性層の該第1面から深さ10μmの位置までの第1領域は、イオン導電剤を、該弾性層の質量を基準として、5.0質量%以上含むことを特徴とする定着部材。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記弾性層の前記第1面から深さ10μmの位置から該弾性層の該第1面とは反対側の第2面までの第2領域における導電剤の含有量が、該弾性層の質量を基準として、0質量%以上、0.5質量%以下である、請求項1に記載の定着部材。
【請求項3】
前記第2領域が、導電剤を含まない、請求項2に記載の定着部材。
【請求項4】
前記イオン導電剤は下記式(1)の化学構造を有するイオン液体である、請求項1に記載の定着部材。
(n-C





(CH

)N



N(SO

CF



(1)
【請求項5】
前記層構造体が接着層を含む、請求項1に記載の定着部材。
【請求項6】
前記表面層がフッ素樹脂を含む、請求項1に記載の定着部材。
【請求項7】
定着部材と、該定着部材の外周面を加圧して該定着部材とのニップ部を形成する加圧部材と、該定着部材を加熱する加熱部材とを備える定着装置であって、該定着部材が請求項1~6のいずれか1項に記載の定着部材である定着装置。
【請求項8】
請求項7に記載の定着装置を備える電子写真画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真画像形成装置の定着装置に用いられる定着部材、定着装置及び電子写真画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
プリンタ、コピー機、ファクシミリ等の電子写真画像形成装置の定着装置に用いられる定着部材として、フィルム形状やローラ形状のものがある。これら定着部材として、耐熱性の樹脂や金属のフィルム或いはローラ形状を有する耐熱性の樹脂や金属の基材と、該基材上の弾性層と、該弾性層上の離型層とを有する定着部材がある。ここで、離型層は、トナーに対して優れた離型性を有するフッ素樹脂を含有させることが多い。
【0003】
フッ素樹脂は摩擦帯電列において最も負帯電し易い。そのため、電子写真画像の形成過程において、定着部材の表面、すなわち、離型層の外表面が紙や加圧部材と摺擦したとき、定着部材の離型層が帯電し、未定着のトナーが定着部材の離型層に静電的に付着する静電オフセットが発生することがある。
【0004】
特許文献1は、トナー像と接する定着部材表面材質が少なくともフッ素樹脂と定着装置の最高使用温度以上の融点を有するイオン導電性の電気抵抗値制御材料を含む定着部材を備えた定着装置を開示している。そして、この定着装置によれば、静電オフセットの発生を防止できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平08-220907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の少なくとも一の態様は、静電オフセットの防止効果を安定的に発現させることができる定着部材を提供に向けたものである。また、本開示の少なくとも一の態様は、高品位な電子写真画像の安定的な形成に資する定着装置の提供に向けたものである。さらに、本開示の少なくとも一の態様は、高品位な電子写真画像を形成することができる電子写真画像形成装置の提供に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の少なくとも一の態様によれば、基層と、該基層上の弾性層と、該弾性層の該基層に対向する側とは反対側の面上の層構造体と、を有する定着部材であって、
該層構造体は、少なくとも、該定着部材の外表面を構成する表面層を含み、
該層構造体の厚みが、100μm以下であり、
該層構造体の該基層に対向する側とは反対側の表面において測定される表面抵抗率が、1×10
15
Ω/□以上であり、
該弾性層の厚みが、100μm以上であり、
該弾性層の該層構造体に対向する側の第1面において測定される表面抵抗率が、1×10
14
Ω/□以上であり、
該弾性層の該第1面から深さ10μmの位置までの第1領域は、イオン導電剤を、該弾性層の質量を基準として、5.0質量%以上含む定着部材が提供される。
【0008】
また、本開示の少なくとも一の態様によれば、定着部材と、該定着部材の外周面を加圧して該定着部材とのニップ部を形成する加圧部材と、該定着部材を加熱する加熱部材とを備える定着装置であって、該定着部材が上記定着部材である定着装置が提供される。
さらに、本開示の少なくとも一の態様によれば、上記定着装置を備える電子写真画像形成装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本開示の少なくとも一の態様によれば、静電オフセットの防止効果を安定的に発現させることができる定着部材を得ることができる。また、本開示の少なくとも一の態様によれば、高品位な電子写真画像の安定的な形成に資する定着装置を得ることができる。さらに、本開示の少なくとも一の態様によれば、高品位な電子写真画像を形成することができる電子写真画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の一実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。
本開示の一実施形態に係る定着装置の概略図である。
本開示の一実施形態に係る定着部材の概略断面図である。
本開示の一実施形態に係る定着部材の弾性層中の第1領域と第2領域を説明するための概略図である。
本開示の一実施形態に係る定着部材による静電オフセットの防止効果の発現の推定メカニズムの説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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