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公開番号
2025009305
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023112218
出願日
2023-07-07
発明の名称
ポリフェニレンサルファイドモノフィラメントからなるドラム状パッケージ
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
B65H
75/10 20060101AFI20250110BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】PPSモノフィラメントのパッケージからの解舒不良に着目し、その解舒不良を改良することで、従来技術では困難であった高次工程通過性と最終製品品位の両者に優れたPPSモノフィラメントからなるパッケージを提供する。
【解決手段】解舒張力が0.2cN/dtex以下であって、かつ、解舒張力バラツキが変動係数(CV値)で10%以下である、PPSモノフィラメントからなるドラム状パッケージ1。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
解舒張力が0.2cN/dtex以下であって、かつ、解舒張力バラツキが変動係数(CV値)で10%以下である、ポリフェニレンサルファイドモノフィラメントからなるドラム状パッケージ。
続きを表示(約 95 文字)
【請求項2】
ポリフェニレンサルファイドモノフィラメントの伸度が23%~40%である、請求項1に記載のポリフェニレンサルファイドモノフィラメントからなるドラム状パッケージ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はポリフェニレンサルファイド(以下、PPSと略す)モノフィラメントからなるドラム状パッケージに関するものであり、更に詳しくは、高次工程通過性と最終製品品位に優れたPPSモノフィラメントからなるドラム状パッケージに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
PPSは耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性等に優れ、機械的強度や成型加工性にも優れることから、金属代替材料や極限環境下に耐え得る材料として広く使用されている。
PPS繊維についてもこれらの特性を利用して、フィルター、ブラシ用毛材、抄紙ドライヤーカンバス、電気絶縁紙等の産業用資材や基材に使用することが提案されている。
特に、化学、電気・電子、自動車、食品、精密機器、医薬・医療等の製造現場で用いられるフィルター用途でSUS鋼線の代替として、PPSモノフィラメントの検討が盛んに行われている。
【0003】
更に近年では、フィルターの高精密化も市場要求も多くなってきており、高品質なPPSモノフィラメントが望まれている。
このため、PPSモノフィラメントの品質改良技術が数多く提案されている。
例えば、延伸方法を改良することで繊度均一性と高強度を実現した細繊度PPSモノフィラメント(特許文献1)や、擦過張力を規定することで高精密フィルターに加工した際の開口変動率が小さくなるPPSモノフィラメント(特許文献2)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-68149号公報
特開2017-101365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のPPSモノフィラメントは、延伸方法を適切に制御することで繊度均一性と強度の両者に優れたものとなっているが、実施例で例示されているパーン形状のパッケージは、巻き幅が長いことから、パッケージからPPSモノフィラメントを解舒する時、パーン端面間での解舒張力差が大きくなり、高精密フィルター等の最終製品に加工した際、いわゆるパーンヒケと呼ばれるパーン端面周期に起因する品質異常が発生する。
【0006】
特許文献2に記載のPPSモノフィラメントは、高次加工での糸道ガイドによる擦過張力を最適化したものであり、確かに過張力によって生じる開口変動ムラによるタテスジやヨコヒケは改良されるものの、擦過張力を下げることに注力していることから糸摩擦が低くなり、パッケージにした際、パーン形状、ドラム形状どちらともパッケージの形成が困難となる。特にドラム形状はドラム端面からの糸落ちや輪抜けによる解舒不良が発生し、高次工程通過性が劣るPPSモノフィラメントとなる。
【0007】
本発明は、PPSモノフィラメントのパッケージからの解舒不良に着目し、従来技術では困難であった高次工程通過性と最終製品品位の両者に優れたPPSモノフィラメントからなるパッケージを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は以下の形態を取る。
(1)解舒張力が0.2cN/dtex以下であって、かつ、解舒張力バラツキが変動係数(CV値)で10%以下である、PPSモノフィラメントからなるドラム状パッケージ。
(2)PPSモノフィラメントの伸度が23%~40%である、前記(1)に記載のPPSモノフィラメントからなるドラム状パッケージ。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高次工程通過性と最終製品品位の両者に優れたPPSモノフィラメントからなるパッケージを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、解舒張力測定方法を説明するための模式図である。
図2は、給油ローラー上部の随伴気流を整流化させるため、給油ローラーをボックス状に囲んだ概略図(正面図)である。
図3は、給油ローラー上部の随伴気流を整流化させるため、給油ローラーをボックス状に囲んだ概略図(図2側面図)である。
図4は、給油ローラー上部の随伴気流を整流化させるため、板状のカバーを給油ローラー上部に斜めに配した概略図(正面図)である。
図5は、給油ローラー上部の随伴気流を整流化させるため、板状のカバーを給油ローラー上部に斜めに配した概略図(図4側面図)である。
図6は、ドラム状パッケージの表層部の耳立ち量(サドル)を算出方法するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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