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公開番号2025009268
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112145
出願日2023-07-07
発明の名称撮像モジュール、カメラ及び電子機器
出願人エーエーシー オプティックス ソリューションズ ピーティーイー リミテッド
代理人個人,個人
主分類G03B 9/06 20210101AFI20250110BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】本発明の実施例は、撮像装置の技術分野に関し、撮像モジュールを開示する。
【解決手段】ベースに駆動部材が設けられており、駆動部材がレンズアセンブリ支持枠を、光軸に沿ってピント合わせ移動させるように駆動し、駆動部材が羽根駆動枠を光軸を回転軸として回転させるように駆動することにも用いられ、羽根駆動枠が回転する時に羽根駆動リングを同期に回転させるように駆動し、羽根駆動リングが複数の遮光羽根を近接させたり、分離させたりするように駆動し、これによって、遮光羽根で囲まれた開口の大きさに対する調整を実現する。つまり、遮光羽根とレンズアセンブリのフォーカスを駆動する駆動部材は同じものである。これにより、撮像モジュールの部品点数を減らし、ひいては前記撮像モジュールの体積と重量を減らし、前記撮像モジュールにおけるフォーカス用機構と遮光羽根を駆動する動力機構との干渉を避けることができる。本発明の実施例には、カメラ及び電子機器がさらに開示される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
レンズアセンブリと、
駆動部材が設けられているベースと、
前記レンズアセンブリの外縁に外嵌されたレンズアセンブリ支持枠であって、前記駆動部材が前記レンズアセンブリ支持枠を、光軸に沿ってピント合わせ移動させるように駆動するレンズアセンブリ支持枠と、
前記光軸を回転軸として前記ベースに回転可能に設けられ、かつ、前記レンズアセンブリの外側に外嵌される羽根駆動枠であって、前記駆動部材が前記羽根駆動枠を回転させるように駆動することにも用いられる羽根駆動枠と、
前記羽根駆動枠に設けられ、かつ前記光軸を回転軸として前記レンズアセンブリの外側に回転可能に外嵌される羽根駆動リングであって、前記羽根駆動枠が前記駆動部材の駆動によって回転する時に前記羽根駆動リングを回転させるように駆動する羽根駆動リングと、
前記羽根駆動リングの周方向に沿って、前記羽根駆動リングに互いに間隔を置いて設けられる複数の遮光羽根であって、前記羽根駆動リングが回転する時に前記複数の遮光羽根を近接させたり、分離させたりする遮光羽根と、
前記レンズアセンブリ支持枠の物体側に係合固定される羽根支持部材であって、前記複数の遮光羽根が前記羽根駆動リングと前記羽根支持部材との間に位置し、前記複数の遮光羽根がいずれも前記羽根支持部材と回動可能に接続され、前記羽根支持部材が前記複数の遮光羽根を支持することに用いられる羽根支持部材と、を含む、
ことを特徴とする撮像モジュール。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記レンズアセンブリ支持枠には第1従動部材が設けられ、前記駆動部材は前記第1従動部材を移動させるように駆動することによって前記レンズアセンブリ支持枠を前記光軸に沿ってピント合わせ移動させるように駆動し、前記羽根駆動枠には第2従動部材が設けられ、前記駆動部材は前記第2従動部材を回転させるように駆動することによって前記羽根駆動枠を回転させるように駆動する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像モジュール。
【請求項3】
前記駆動部材は磁石鋼であり、前記第1従動部材はフォーカス用コイルであり、前記第2従動部材は羽根駆動コイルであり、
前記磁石鋼は、前記フォーカス用コイルに通電した時、前記フォーカス用コイルを前記光軸に沿って移動させて、前記レンズアセンブリ支持枠を前記光軸に沿ってピント合わせ移動させるように駆動し、前記磁石鋼は、前記羽根駆動コイルに通電した時、前記羽根駆動コイルを前記光軸を回転軸として回転させて、前記羽根駆動枠を前記光軸を回転軸として回転させるように駆動する、
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像モジュール。
【請求項4】
前記ベースの前記羽根駆動枠に向かう側には、弧状に延びる少なくとも3つの第1収容溝があり、前記羽根駆動枠の前記ベースに向かう側には、弧状に延びる少なくとも3つの第2収容溝があり、前記第1収容溝と前記第2収容溝は1対1で対応して設置され、かつ収容空間を取り囲むように形成しており、各前記収容空間には球状支持部材があり、前記球状支持部材は前記第1収容溝と前記第2収容溝の内壁に同時に当接している、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像モジュール。
【請求項5】
羽根保持部材をさらに含み、前記羽根保持部材が前記羽根駆動枠に固定され、前記羽根保持部材は前記駆動部材と協働して前記羽根駆動枠を非通電状態で初期位置に保つことに用いられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像モジュール。
【請求項6】
前記羽根駆動リングには複数の貫通溝が設けられ、前記複数の貫通溝は前記羽根駆動リングの周方向に沿って間隔を置いて設置されており、各前記貫通溝は、前記羽根駆動リングの外縁から内縁に延びており、かつ各前記貫通溝の延在方向と前記羽根駆動リングの径方向とが挟角を成しており、前記複数の遮光羽根はいずれも弧形シート状を呈し、前記複数の遮光羽根の一端には、いずれもガイド部が設けられ、前記ガイド部は前記遮光羽根の像側面に位置し、前記複数の遮光羽根の前記ガイド部が前記貫通溝に1対1で対応しかつ摺動可能に入り込んでいる、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像モジュール。
【請求項7】
前記羽根支持部材の周方向に沿って、複数の位置決め穴が間隔を置いて設置されており、前記複数の遮光羽根の他端にはいずれも位置決め部が設けられており、前記位置決め部は前記遮光羽根の物体側表面に位置し、前記複数の遮光羽根の前記位置決め部は前記位置決め穴に1対1で対応しかつ回転可能に入り込んでいる、
ことを特徴とする請求項6に記載の撮像モジュール。
【請求項8】
前記羽根駆動リングには接続アームが設けられており、前記羽根駆動枠には接続溝が設けられており、前記接続アームは前記光軸に沿って前記接続溝に摺動可能に入り込んで、前記羽根駆動リングと前記羽根駆動枠とを係合接続する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像モジュール。
【請求項9】
収容空間を有するハウジングをさらに含み、前記ベース、前記レンズアセンブリ支持枠および前記羽根駆動枠は前記収容空間内に位置し、前記ハウジングは中央貫通穴を有し、前記中央貫通穴は前記羽根駆動リング、前記複数の遮光羽根及び前記羽根支持部材を露出させることに用いられ、前記ハウジングは磁性材料から作られる、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像モジュール。
【請求項10】
手振れ補正機構と、前記手振れ補正機構に設けられたセンサアセンブリと、をさらに含み、前記手振れ補正機構が前記ベースの像側に位置し、前記手振れ補正機構が前記センサアセンブリを駆動して手振れ補正を実現することに用いられる、
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の撮像モジュール。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、撮像装置の技術分野に関し、特に撮像モジュール、カメラ及び電子機器に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
絞り(可変絞り)は、光学系に入って結像に関与する光の量の大きさを変えることに用いられるもので、撮像モジュールに絞りを設けると、絞りの大きさを調整することによって、撮像モジュールは明るさの異なる場面での撮影ニーズに対応でき、フォーカス機構は、レンズアセンブリの位置を変えることで撮像モジュールのピント合わせを実現し、撮像モジュールが対象物をより明晰に撮影できるようになる。絞りとフォーカス機構を併用することで、撮像モジュールの撮影性能を高めることができる。これにより、絞りとフォーカス機構を備えた撮像モジュールを、例えばスマートフォン、タブレットなどの電子機器に応用することは、多くの消費者に喜ばれている。
【0003】
羽根駆動装置は、複数の羽根を動かすことによって、これらの羽根で囲まれた開口の大きさを変化させ、カメラにおける異なる光学ユニット、例えば、シャッター、絞りまたはフィルターなどに適用することができる。レンズ駆動装置でレンズを移動させて調整を行う光学系では、羽根駆動装置は大きさ、重さおよび組立方向による多方向への突出などの要因によって、レンズ駆動装置の動作と配置を妨げるおそれがある。形状記憶金属で作られた小型の羽根駆動機構を利用することで、重量と体積が大きいという問題を解決することができるが、羽根で囲まれた開口の大きさに大きな変化量を持たせる必要がある場合、形状記憶金属の長さを増やす必要がある。これにより、依然として羽根駆動機構の大きな体積と重量に起因する様々な問題を効果的に解決することができない。
【0004】
また、羽根駆動機構とフォーカス機構とに干渉が生じることを避ける必要があるため、フォーカス機構のサーボ制御に影響を及ぼす可能性がある。あるいは、レンズを移動させる時に、羽根駆動機構もそれに応じて移動し、適切に光を遮断できるようにするためには、羽根駆動機構の円周全体における重量を均一に分布させる必要がある。上記の設計方案は難しく、かつ上記の設計方案によって製造された製品の信頼性も確保できない。
【0005】
したがって、この分野では、上記の技術的な問題を解決できる撮像モジュールの開発が差し迫っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、撮像モジュールの重量と体積を減らし、羽根駆動機構とフォーカス機構とに干渉が生じることを避けることができる撮像モジュール、カメラ及び電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術的課題を解決するために、本発明の第1面では、撮像モジュールが提供され、この撮像モジュールは、レンズアセンブリと、駆動部材が設けられているベースと、前記レンズアセンブリの外縁に外嵌されたレンズアセンブリ支持枠であって、前記駆動部材が前記レンズアセンブリ支持枠を、光軸に沿ってピント合わせ移動させるように駆動するレンズアセンブリ支持枠と、前記光軸を回転軸として前記ベースに回転可能に設けられ、かつ、前記レンズアセンブリの外側に外嵌される羽根駆動枠であって、前記駆動部材が前記羽根駆動枠を回転させるように駆動することにも用いられる羽根駆動枠と、前記羽根駆動枠に設けられ、かつ前記光軸を回転軸として前記レンズアセンブリの外側に回転可能に外嵌される羽根駆動リングであって、前記羽根駆動枠が前記駆動部材の駆動によって回転する時に前記羽根駆動リングを回転させるように駆動する羽根駆動リングと、前記羽根駆動リングの周方向に沿って、前記羽根駆動リングに互いに間隔を置いて設けられる複数の遮光羽根であって、前記羽根駆動リングが回転する時に前記複数の遮光羽根を近接させたり、分離させたりする遮光羽根と、前記レンズアセンブリ支持枠の物体側に係合固定される羽根支持部材であって、前記複数の遮光羽根が前記羽根駆動リングと前記羽根支持部材との間に位置し、前記複数の遮光羽根がいずれも前記羽根支持部材と回動可能に接続され、前記羽根支持部材が前記複数の遮光羽根を支持することに用いられる羽根支持部材と、を含む。
【0008】
いくつかの実施例では、前記レンズアセンブリ支持枠には第1従動部材が設けられ、前記駆動部材は前記第1従動部材を移動させるように駆動することによって前記レンズアセンブリ支持枠を前記光軸に沿ってピント合わせ移動させるように駆動し、前記羽根駆動枠には第2従動部材が設けられ、前記駆動部材は前記第2従動部材を回転させるように駆動することによって前記羽根駆動枠を回転させるように駆動する。
【0009】
いくつかの実施例では、前記駆動部材は磁石鋼であり、前記第1従動部材はフォーカス用コイルであり、前記第2従動部材は羽根駆動コイルであり、前記磁石鋼は、前記フォーカス用コイルに通電した時、前記フォーカス用コイルを前記光軸に沿って移動させて、前記レンズアセンブリ支持枠を前記光軸に沿ってピント合わせ移動させるように駆動し、前記磁石鋼は、前記羽根駆動コイルに通電した時、前記羽根駆動コイルを前記光軸を回転軸として回転させて、前記羽根駆動枠を前記光軸を回転軸として回転させるように駆動する。
【0010】
いくつかの実施例では、前記ベースの前記羽根駆動枠に向かう側には、弧状に延びる少なくとも3つの第1収容溝があり、前記羽根駆動枠の前記ベースに向かう側には、弧状に延びる少なくとも3つの第2収容溝があり、前記第1収容溝と前記第2収容溝は1対1で対応して設置され、かつ収容空間を取り囲むように形成しており、各前記収容空間には球状支持部材があり、前記球状支持部材は前記第1収容溝と前記第2収容溝の内壁に同時に当接している。
(【0011】以降は省略されています)

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