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公開番号
2025007742
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023109344
出願日
2023-07-03
発明の名称
デファレンシャル装置
出願人
ジーケーエヌ オートモーティブ リミテッド
,
マツダ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16H
48/20 20120101AFI20250109BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】カム部の反応性を向上することができるデファレンシャル装置を提供する。
【解決手段】デフケース7と、差動ギヤ11と、一対の出力ギヤ13,15と、一対の出力ギヤ13,15の差動を制限する差動制限部5と、出力ギヤ13,15に入力する駆動トルクで差動制限部5を作動させるカム部35と、差動制限部5に予圧荷重を付与する付勢部材39とを備えたデファレンシャル装置1において、出力ギヤ13,15が、差動ギヤ11と噛み合うギヤ部材25と、軸方向移動可能に配置されギヤ部材25とカム部35を介して一体回転可能に係合され差動制限部5を作動させる作動部材27とを有し、付勢部材39を、ギヤ部材25と作動部材27との間に、たわみ量が増すときに荷重が増加する範囲内で予圧荷重を付与するように配置し、付勢部材39のカム部35が作動したときの第1荷重を、カム部35が作動しないときの第2荷重より低い荷重に設定した。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
回転可能に配置されたデフケースと、
前記デフケースに自転可能に支持され、前記デフケースの回転によって公転する差動ギヤと、
前記差動ギヤと噛み合い、相対回転可能な一対の出力ギヤと、
前記デフケースと前記出力ギヤとの間に設けられ、一対の前記出力ギヤの差動を制限する差動制限部と、
前記出力ギヤに入力する駆動トルクで前記差動制限部を作動させるカム部と、
前記差動制限部に予圧荷重を付与する付勢部材と、
を備え、
前記出力ギヤは、前記差動ギヤと噛み合うギヤ部材と、軸方向移動可能に配置され前記ギヤ部材と前記カム部を介して一体回転可能に係合され前記差動制限部を作動させる作動部材とを有し、
前記付勢部材は、前記ギヤ部材と前記作動部材との間に、たわみ量が増すときに荷重が増加する範囲内で予圧荷重を付与するように配置され、
前記付勢部材の前記カム部が作動したときの第1荷重は、前記カム部が作動しないときの第2荷重より低い荷重に設定されているデファレンシャル装置。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
前記付勢部材は、駆動トルクが入力せずに前記カム部が作動しない初期状態のときに、前記第2荷重が上限値となるように設定されている請求項1に記載のデファレンシャル装置。
【請求項3】
前記付勢部材は、皿バネである請求項1又は2に記載のデファレンシャル装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、デファレンシャル装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、デファレンシャル装置としては、回転可能に配置されたデフケースと、デフケースに自転可能に支持され、デフケースの回転によって公転する差動ギヤと、差動ギヤと噛み合い、相対回転可能な一対の出力ギヤとを備えている。また、デフケースと出力ギヤとの間に設けられ、一対の出力ギヤの差動を制限する差動制限部と、出力ギヤに入力する駆動トルクで差動制限部を作動させるカム部とを備えている。さらに、差動制限部に予圧を付与する付勢部材を備えたものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
このデファレンシャル装置では、出力ギヤが、差動ギヤと噛み合うギヤ部材と、軸方向移動可能に配置されギヤ部材とカム部を介して一体回転可能に係合され差動制限部を作動させる作動部材としての出力部材とを有する。付勢部材は、ギヤ部材と出力部材との間に配置され、出力部材を軸方向に付勢して、差動制限部に予圧荷重を付与する。
【0004】
このようなデファレンシャル装置では、カム部が作動すると、ギヤ部材と出力部材との軸方向間隔が広くなる。一方、カム部が作動しないとき、ギヤ部材と出力部材との軸方向間隔が狭くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-49345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記特許文献1のようなデファレンシャル装置では、予圧を付与する皿バネのような付勢部材を配置する場合、付勢部材は、たわみ量に対する荷重の変化がほぼない荷重の最大値近傍を含んだ荷重域に設定されている。このため、カム部に駆動トルクが掛からない初期状態から、カム部に駆動トルクが掛かってカム部のスラスト力が増大した状態に移行するときに、付勢部材の予圧荷重が最大値を通る場合がある。これは、カム部のスラスト力が増大した状態から初期状態に移行するときにも、同様の場合がある。ここで、付勢部材のたわみ量の状態に関して皿バネを例に説明する。皿バネの配置初期時点のたわみ量を所定値とすると、カム部に駆動トルクが掛かりギヤ部材と出力部材との軸方向の間隔(すなわち皿バネの配置間隔)が広くなるにつれ、皿バネのたわみ量は次第に少なくなる。逆に、ギヤ部材と出力部材との軸方向の間隔(すなわち皿バネの配置間隔)が狭くなるにつれ、皿バネのたわみ量は次第に大きくなる。このように皿バネのたわみ量が変化する中で、従来の構造では付勢部材としての皿バネの予圧荷重が最大値を通過する。こうした場合には、デファレンシャル装置への入力トルクに応じたカム部のスラスト力に、付勢部材の予圧荷重が増加しその後減少するように加わるため、差動制限特性が付勢部材の予圧荷重の最大値前後で上下に変動して制御性に悪影響を及ぼしていた。
【0007】
そこで、この発明は、付勢部材の予圧荷重が差動制限特性の制御性に悪影響を及ぼすことを抑制することができるデファレンシャル装置の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施形態に係るデファレンシャル装置は、回転可能に配置されたデフケースと、前記デフケースに自転可能に支持され、前記デフケースの回転によって公転する差動ギヤと、前記差動ギヤと噛み合い、相対回転可能な一対の出力ギヤと、前記デフケースと前記出力ギヤとの間に設けられ、一対の前記出力ギヤの差動を制限する差動制限部と、前記出力ギヤに入力する駆動トルクで前記差動制限部を作動させるカム部と、前記差動制限部に予圧荷重を付与する付勢部材とを備え、前記出力ギヤは、前記差動ギヤと噛み合うギヤ部材と、軸方向移動可能に配置され前記ギヤ部材と前記カム部を介して一体回転可能に係合され前記差動制限部を作動させる作動部材とを有し、前記付勢部材は、前記ギヤ部材と前記作動部材との間に、たわみ量が増すときに荷重が増加する範囲内で予圧荷重を付与するように配置され、前記付勢部材の前記カム部が作動したときの第1荷重は、前記カム部が作動しないときの第2荷重より低い荷重に設定されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、付勢部材の予圧荷重が差動制限特性の制御性に悪影響を及ぼすことを抑制することができるデファレンシャル装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係るデファレンシャル装置の断面図である。
本実施形態に係るデファレンシャル装置の付勢部材の正面図である。
本実施形態に係るデファレンシャル装置の付勢部材の一部を断面とした側面図である。
本実施形態に係るデファレンシャル装置のカム部が作動していないときの模式図である。
本実施形態に係るデファレンシャル装置のカム部が作動したときの模式図である。
本実施形態に係るデファレンシャル装置の付勢部材のたわみ量に対する荷重変化における荷重設定を示す図である。
比較例の付勢部材のたわみ量に対する荷重変化における荷重設定を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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