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公開番号2025006954
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023108022
出願日2023-06-30
発明の名称油性ボールペン
出願人株式会社パイロットコーポレーション
代理人
主分類B43K 7/01 20060101AFI20250109BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】本発明の課題は、しっかりとした書き味(書き心地)としながらも、インキ消費量を多くすることできて、濃い筆跡とすることが可能な油性ボールペンを得ることである。
【解決手段】インキ収容筒の先端部にボールペンチップを有し、前記インキ収容筒内に、着色剤、有機溶剤、樹脂を含んでなる油性ボールペン用インキ組成物を収容してなる油性ボールペンであって、
前記油性ボールペン用インキ組成物のインキ粘度が、20℃の環境下、剪断速度200sec-1において、1000mPa・s以上10000mPa・s以下であって、
前記油性ボールペンが、筆記加重200gf 筆記角度70°において、筆記速度4m/minの摩擦係数が0.13以上であり、
100mあたりのインキ消費量が30mg以上100mg以下であることを特徴とする油性ボールペン。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
インキ収容筒の先端部にボールペンチップを有し、前記インキ収容筒内に、着色剤、有機溶剤、樹脂を含んでなる油性ボールペン用インキ組成物を収容してなる油性ボールペンであって、
前記油性ボールペン用インキ組成物のインキ粘度が、20℃の環境下、剪断速度200sec
-1
において、1000mPa・s以上10000mPa・s以下であって、
前記油性ボールペンが、筆記加重200gf 筆記角度70°において、筆記速度4m/minの摩擦係数が0.13以上であり、
100mあたりのインキ消費量が30mg以上100mg以下であることを特徴とする油性ボールペン。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
筆記加重200gf 筆記角度70°における、筆記速度4m/minの摩擦係数をX、筆記加重200gf 筆記角度70°における、筆記速度0.1m/minの摩擦係数をYとした場合の比が、0.8≦X/Y≦1.3であることを特徴とする請求項1に記載の油性ボールペン。
【請求項3】
前記樹脂が、ロジン樹脂、ケトン樹脂、テルペンフェノール樹脂の中から選択することを特徴とする請求項1または2に記載の油性ボールペン。
【請求項4】
前記樹脂の軟化点が、50℃以上130℃以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の油性ボールペン。
【請求項5】
前記樹脂の含有量が、10質量%以上40質量%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の油性ボールペン。
【請求項6】
前記界面活性剤が、リン酸エステル系界面活性剤または脂肪酸であることを特徴とする請求項1または2に記載の油性ボールペン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は油性ボールペンに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来の油性ボールペンインキは、インキ粘度が高く、単に重たい書き味となってしまい、インキ吐出も少なく、筆跡が薄くなってしまった。さらに、筆記時の筆記抵抗が高いので、潤滑性が悪く、ボール座の摩耗が促進してしまい、筆記不良になってしまうこともあった。(特許文献1)
【0003】
こうした問題を解決するため、油性ボールペンインキは、低粘度インキ10000mPa・s以下とし、滑らかにして、書き味を向上して、良好な筆記性能が得られるようになった。(特許文献2、3)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特願平6-64988号公報
特開2004-107594号公報
特開2001-152069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
油性ボールペンインキを低粘度インキに設定したり、様々な各種潤滑剤を用いて、筆記先端部と被筆記面との間で筆記抵抗を低減して、書き味を向上し、さらにインキ吐出を良好にして、濃い筆跡とすることができるようになったが、一方でボールが滑りすぎることで、書き間違えてしまったり、筆記した感触がなく、良好な書き心地が感じられないなど改善の余地があった。
【0006】
本発明の目的は、しっかりとした書き味(書き心地)としながらも、インキ消費量が多くできて、濃い筆跡とする油性ボールペンを得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために
「1.インキ収容筒の先端部にボールペンチップを有し、前記インキ収容筒内に、着色剤、有機溶剤、樹脂を含んでなる油性ボールペン用インキ組成物を収容してなる油性ボールペンであって、
前記油性ボールペン用インキ組成物のインキ粘度が、20℃の環境下、剪断速度200sec
-1
において、1000mPa・s以上10000mPa・s以下であって、
前記油性ボールペンが、筆記加重200gf 筆記角度70°において、筆記速度4m/minの摩擦係数が0.13以上であり、
100mあたりのインキ消費量が30mg以上100mg以下であることを特徴とする油性ボールペン。
2.筆記加重200gf 筆記角度70°における、筆記速度4m/minの摩擦係数をX、筆記加重200gf 筆記角度70°における、筆記速度0.1m/minの摩擦係数をYとした場合の比が、0.8≦X/Y≦1.3であることを特徴とする第1項に記載の油性ボールペン。
3.前記樹脂が、ロジン樹脂、ケトン樹脂、テルペンフェノール樹脂の中から選択することを特徴とする第1項または第2項に記載の油性ボールペン。
4.前記樹脂の軟化点が、50℃以上130℃以下であることを特徴とする第1項または第2項に記載の油性ボールペン。
5.前記樹脂の含有量が、10質量%以上40質量%以下であることを特徴とする第1項または第2項に記載の油性ボールペン。
6.前記界面活性剤が、リン酸エステル系界面活性剤または脂肪酸であることを特徴とする第1項または第2項に記載の油性ボールペン。」とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、ボールが滑りすぎることなく、しっかりとした書き味(書き心地)としながらも、インキ吐出を良好として、インキ消費量を多くすることできて、濃い筆跡とすることが可能な油性ボールペンを得ることができた。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書において、配合を示す「部」、「%」、「比」等は特に断らない限り質量基準である。
【0010】
本発明の特徴は、インキ収容筒の先端部にボールペンチップを有し、前記インキ収容筒内に、着色剤、有機溶剤、樹脂を含んでなる油性ボールペン用インキ組成物を収容してなる油性ボールペンであって、油性ボールペン用インキ組成物のインキ粘度が、20℃の環境下、剪断速度200sec
-1
において、1000mPa・s以上10000mPa・s以下であって、油性ボールペンが、筆記加重200gf 筆記角度70°において、筆記速度4m/minの摩擦係数が0.13以上であり、100mあたりのインキ消費量を30mg以上100mg以下とすることで、しっかりとした書き味(書き心地)としながらも、インキ消費量を多くすることできて、濃い筆跡とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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