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公開番号
2025005475
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023105622
出願日
2023-06-28
発明の名称
温度センサおよびその製造方法
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01K
7/22 20060101AFI20250109BHJP(測定;試験)
要約
【課題】サーミスタがケースに対して正確に位置決めされた温度センサを提供する。
【解決手段】温度センサ100が、サーミスタ組立体110と、第1の方向が開口した収容領域CAを有するケース120と、第3の封止部材130と、収容領域CAの開口を塞ぐカバー140と、を有し、サーミスタ組立体110が、2本のリード線112と、2本のリード線112の第1の端部1121に接続されたサーミスタ111と、サーミスタ111を封止する第1の封止部材113と、第1の封止部材113を封止する第2の封止部材114と、を有し、第3の封止部材130は、第2の封止部材114を封止するように、収容領域CA内に配置されており、カバー140は、第2の封止部材114を第1の方向から接する第1の接触部141を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
サーミスタ組立体と、
第1の方向が開口した収容領域を有するケースと、
第3の封止部材と、
前記収容領域の開口を塞ぐカバーと、を有し、
前記サーミスタ組立体は、
2本のリード線と、
前記2本のリード線の第1の端部に接続されたサーミスタと、
前記サーミスタを封止する第1の封止部材と、
前記第1の封止部材を封止する第2の封止部材と、を有し、
前記第3の封止部材は、前記第2の封止部材を封止するように、前記収容領域内に配置されており、
前記カバーは、前記第2の封止部材を前記第1の方向から接する第1の接触部を有する、温度センサ。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記リード線は、第1の折り曲げ部を有しており、
前記カバーおよび前記ケースは、前記リード線の第2の端部と前記第1の折り曲げ部との間の少なくとも一部を挟んでいる、温度センサ。
【請求項3】
前記カバーは、第2の接触部をさらに有し、
前記リード線は、前記第2の端部と前記第1の折り曲げ部との間に、第2の折り曲げ部および第3の折り曲げ部とをさらに有する、
前記第2の折り曲げ部は、前記第1の折り曲げ部側に位置し、
前記第3の折り曲げ部は、前記第2の端部側に位置し、
前記カバーおよび前記ケースは、前記第2の接触部と当該ケースの側面により、前記第2の端部と前記第3の折り曲げ部との間の少なくとも一部を挟んでいる、請求項2に記載の温度センサ。
【請求項4】
前記ケースは、前記第1の折り曲げ部と前記第2の折り曲げ部の間において、前記第1のリードを固定する第1の固定部を有する、請求項3に記載の温度センサ。
【請求項5】
前記カバーは、第3の接触部をさらに有し、
前記カバーおよび前記ケースは、前記第3の接触部と当該ケースの第1の固定部との間により、前記リード線の前記第1の折り曲げ部と前記第2の折り曲げ部の間の少なくとも一部を挟んでいる、温度センサ。
【請求項6】
前記サーミスタ組立体の位置決めのためのガイド部が、前記収容領域の底部に設けられている、請求項1に記載の温度センサ。
【請求項7】
前記カバーは、前記第3の封止部材に封止される突起部をさらに有する、請求項1に記載の温度センサ。
【請求項8】
測定対象に接続するための接続部材をさらに有し、
前記接続部材は、孔を有し、
前記ケースは、前記接続部材が挿入される挿入口を有し、
前記接続部材は、前記サーミスタが前記孔の中に位置するように前記ケースの挿入口に挿入される、請求項1に記載の温度センサ。
【請求項9】
接続部材は、導体である、請求項7に記載の温度センサ。
【請求項10】
温度センサを製造するための製造方法であって、
サーミスタ組立体をケースの第1の方向が開口した収容領域内に挿入する挿入工程と、
前記ケースの収容領域内に、樹脂を、前記サーミスタ組立体の第2の封止部材を封止するように注入する注入工程と、
カバーの第1の接触部が前記第2の封止部材に前記第1の方向から接するように、当該カバーにより前記収容領域の開口を塞ぐ閉塞工程と、
前記樹脂を硬化する硬化工程と、を有する、製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度センサおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、サーミスタを用いた温度センサを開示している。この温度センサでは、リード線5に接続されたサーミスタ(感温素子4a)が、封止ガラス(封止ガラス部4b)により封止されており、この封止ガラスが、さらに封止樹脂(樹脂コート部4c)により封止されている。そして、このサーミスタとリード線5を含むサーミスタ組立体がケース(挿入穴H)に挿入されており、サーミスタ組立体とケースとの間に充填樹脂(接着用樹脂7)が充填されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-128010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような温度センサでは、充填樹脂が硬化する前に、封止樹脂が浮いてしまい、サーミスタのケースに対する位置が変化してしまうことがあった。
【0005】
そこで、本発明は、サーミスタがケースに対して正確に位置決めされた温度センサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る温度センサは、サーミスタ組立体と、第1の方向が開口した収容領域を有するケースと、第3の封止部材と、前記収容領域の開口を塞ぐカバーと、を有し、前記サーミスタ組立体は、2本のリード線と、前記2本のリード線の第1の端部に接続されたサーミスタと、前記サーミスタを封止する第1の封止部材と、前記第1の封止部材を封止する第2の封止部材と、を有し、前記第3の封止部材は、前記第2の封止部材を封止するように、前記収容領域内に配置されており、前記カバーは、前記第2の封止部材を前記第1の方向から接する第1の接触部を有する。
【0007】
本発明の一実施形態に係る製造方法は、温度センサを製造するための製造方法であって、サーミスタ組立体をケースの第1の方向が開口した収容領域内に挿入する挿入工程と、前記ケースの収容領域内に樹脂を、前記サーミスタ組立体の第2の封止部材を封止するように注入する注入工程と、カバーの第1の接触部が前記第2の封止部材に前記第1の方向から接するように、当該カバーにより前記収容領域の開口を塞ぐ閉塞工程と、前記樹脂を硬化する硬化工程と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、サーミスタがケースに対して正確に位置決めされた温度センサを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る温度センサ100を示す図である。
温度センサ100の正面図である。
図2のAA断面での温度センサ100の断面図である。
図2のBB断面での温度センサ100の断面図である。
図2のCC断面での温度センサ100の断面図である。
カバー140を外した状態における温度センサ100を示す図である。
第1の封止部材113が第2の封止部材130により封止された状態のサーミスタ組立体110を示す図である。
カバー140を示す図である。
リード線112とカバー140の第2の接触部142とケース120の側面123との関係を説明する図である。
リード線112とカバー140の第3の接触部143とケース120の第1の固定部121との関係を説明する図である。
温度センサ100の製造方法の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<温度センサ100>
図1は、本発明の一実施形態に係る温度センサ100を示す図である。図2は、温度センサ100の正面図であり、図3は、図2のAA断面での温度センサ100の断面図であり、図4は、図2のBB断面での温度センサ100の断面図であり、図5は、図2のCC断面での温度センサ100の断面図である。図1において、上方向がZ方向(第1の方向)であり、Z方向に垂直な2つの方向がX方向、Y方向である。
(【0011】以降は省略されています)
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