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公開番号2025005086
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023105099
出願日2023-06-27
発明の名称内燃機関用の点火装置
出願人ダイヤゼブラ電機株式会社
代理人個人
主分類H01F 38/12 20060101AFI20250108BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】1次コイルやイグナイタに発生した熱を放熱可能にする技術を提供する。
【解決手段】この内燃機関用の点火装置1Bは、点火コイルと、イグナイタと、ケースと、樹脂部と、カバーとを有する。点火コイルは、1次コイルと、2次コイルと、1次コイルと2次コイルとを電磁結合させる鉄心60とを有し、点火プラグへ高電圧を供給する。イグナイタは、1次コイルに流れる電流を制御する。ケースは、点火コイルおよびイグナイタを収容しつつ、鉄心60の一部を露出させる。樹脂部は、ケースの内部の隙間を埋める。カバーは、鉄心60のうちの樹脂部から露出する部位である露出部を覆う。カバーは、金属製またはセラミック製であり、露出部に接触しつつ、露出部と外部空間との間に介在する。これにより、1次コイルやイグナイタに発生した熱を、鉄心およびカバーを介して外部空間へ、より多く放熱することができる。
【選択図】図6


特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関用の点火装置であって、
1次コイルと、2次コイルと、前記1次コイルと前記2次コイルとを電磁結合させる鉄心と、を有し、点火プラグへ高電圧を供給する、点火コイルと、
前記1次コイルに流れる電流を制御する、イグナイタと、
前記点火コイルおよび前記イグナイタを収容しつつ、前記鉄心の一部を露出させる、ケースと、
前記ケースの内部の隙間を埋める樹脂部と、
前記鉄心のうちの前記樹脂部から露出する部位である露出部を覆う、カバーと、
を有し、
前記カバーは、金属製またはセラミック製であり、前記露出部に接触しつつ、前記露出部と外部空間との間に介在する、点火装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の点火装置であって、
前記カバーは、アルミニウム製である、点火装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の点火装置であって、
前記カバーは、
前記露出部に接触する板状部と、
前記板状部における複数の箇所から、それぞれ外部空間へ向かって突出する、放熱フィンと、
を有する、点火装置。
【請求項4】
請求項1に記載の点火装置であって、
前記鉄心は、
前記1次コイルおよび前記2次コイルよりも径方向内側に位置し、軸方向に延びる、中心鉄心と、
前記2次コイルよりも径方向外側に位置し、前記中心鉄心の軸方向の両端部を繋ぐ、外周鉄心と、
を有し、
前記露出部は、前記外周鉄心の一部である、点火装置。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の点火装置であって、
前記露出部は、前記ケースの外部に位置する表面に凹凸形状を有し、
前記カバーは、前記露出部の前記凹凸形状に嵌合しつつ接触する凹凸面を有する、点火装置。
【請求項6】
請求項3に記載の点火装置であって、
前記カバーは、
前記板状部から前記ケースの内部空間へ延びる、第1延長部
をさらに有し、
前記イグナイタは、前記第1延長部に、直接的または前記イグナイタに固定される金属製の第1放熱補助部材を介して間接的に接触する、点火装置。
【請求項7】
請求項4に記載の点火装置であって、
前記樹脂部の内部には、トンネル状の空洞である第1空洞部が形成され、
前記中心鉄心の内部には、トンネル状の空洞である第2空洞部が形成され、
前記点火装置は、
内部を冷却媒体が流れることにより前記鉄心を冷却することが可能な冷却管
をさらに有し、
前記冷却管は、前記ケースの外部空間から内部空間へ挿入され、前記第1空洞部および前記第2空洞部に配置されつつ往復し、外部空間へ引き出される、点火装置。
【請求項8】
請求項7に記載の点火装置であって、
前記イグナイタは、前記冷却管に、直接的または前記イグナイタに固定される金属製の第1放熱補助部材を介して間接的に接触する、点火装置。
【請求項9】
請求項4に記載の点火装置であって、
前記樹脂部の内部には、トンネル状の空洞である第1空洞部が形成され、
前記中心鉄心の内部には、トンネル状の空洞である第2空洞部が形成され、
前記点火装置は、
一部が前記第1空洞部および前記第2空洞部に配置され、他の一部が前記露出部と前記カバーとの間に挟まれる、第1ヒートパイプ
をさらに有する、点火装置。
【請求項10】
請求項9に記載の点火装置であって、
一部が前記第1空洞部に配置され、他の一部が前記露出部と前記カバーとの間に挟まれる、第2ヒートパイプ
をさらに有し、
前記イグナイタは、前記第2ヒートパイプに、直接的または前記イグナイタに固定される金属製の第1放熱補助部材を介して間接的に接触する、点火装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関用の点火装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関用の点火装置には、電源装置から供給される低電圧を数千ボルトにまで昇圧する、点火コイルが使用される。点火コイルには、1次コイルと、2次コイルと、1次コイルと2次コイルとを電磁結合させるための鉄心と、が含まれる。また、1次コイル、2次コイル、および鉄心は、ケース内に収容され、ケース内の所定の位置に固定される。従来の点火コイルについては、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6585123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の点火コイル(100)は、1次コイル(10)と、2次コイル(20)と、I字型の中心鉄芯(30)およびコの字型の外周鉄芯(40)を組み合わせて閉磁路構造とする鉄芯と、から構成されている(段落0017)。また、点火コイル(100)は、ケース(70)内に収容される。そして、ケース(70)内には、電気的絶縁および各部材の物理的固定を実現するモールド樹脂(90)が、ケース開口面(70a)付近まで充填される。さらに、外周鉄芯(40)の一部は、モールド樹脂(90)の樹脂面(92)から露出している(段落0024)。
【0005】
また、特許文献1では、外周鉄芯(40)における露出している部分が、樹脂製の第1のカバー(60)および樹脂製の第2のカバー(50)の少なくとも一方に覆われている(段落0025-0027,0029,0031)。また、特許文献1のこのような構造の他に、点火コイルの外周鉄心の一部がケースから露出したまま覆われていない構造や、外周鉄心を含む鉄心全体がケース内にてモールド樹脂に覆われている構造もある。
【0006】
一方、近年普及している高出力のレシプロエンジンに用いられるような、放電エネルギーの大きな点火コイルにおいては、1次コイルの充電時に、1次側に大きな電流が流れる。このため、1次コイルやイグナイタが大きく発熱し、これにより各部の溶損や不具合に繋がる虞がある。そこで、1次コイルやイグナイタに発生した熱を、より放熱可能にするために、点火コイル付近の構造を工夫する余地がある。
【0007】
本発明の目的は、1次コイルやイグナイタが大きく発熱した場合でも、点火コイル付近の構造を工夫することによって、発生した熱をより放熱可能にする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、内燃機関用の点火装置であって、点火コイルと、イグナイタと、ケースと、樹脂部と、カバーと、を有する。前記点火コイルは、1次コイルと、2次コイルと、前記1次コイルと前記2次コイルとを電磁結合させる鉄心と、を有し、点火プラグへ高電圧を供給する。前記イグナイタは、前記1次コイルに流れる電流を制御する。前記ケースは、前記点火コイルおよび前記イグナイタを収容しつつ、前記鉄心の一部を露出させる。前記樹脂部は、前記ケースの内部の隙間を埋める。前記カバーは、前記鉄心のうちの前記樹脂部から露出する部位である露出部を覆う。前記カバーは、金属製またはセラミック製であり、前記露出部に接触しつつ、前記露出部と外部空間との間に介在する。
【0009】
本願の第2発明は、第1発明の点火装置であって、前記カバーは、アルミニウム製である。
【0010】
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の点火装置であって、前記カバーは、前記露出部に接触する板状部と、前記板状部における複数の箇所から、それぞれ外部空間へ向かって突出する、放熱フィンと、を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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