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公開番号2025004984
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023104933
出願日2023-06-27
発明の名称ウエットパルプの包装方法及びウエットパルプの包装体
出願人ユニ・チャーム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類D21C 9/00 20060101AFI20250108BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】安全性を考慮しつつ、ウエットパルプの腐食やかびを抑制でき、ウエットパルプの保管における環境負荷の低減に資するウエットパルプの包装方法を提供する。
【解決手段】ウエットパルプの包装方法であって、パルプスラリーを防腐剤で処理する保護処理工程S3と、パルプスラリーを脱水して、ウエットパルプ塊を形成する脱水工程S4と、ウエットパルプ塊を包装袋に入れ、包装袋内を脱気する脱気工程S6と、脱気された、ウエットパルプ塊を含む包装袋を封止して包装体を形成する形成工程S7と、を備える、包装方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ウエットパルプの包装方法であって、
パルプスラリーを防腐剤で処理する保護処理工程と、
前記パルプスラリーを脱水して、ウエットパルプ塊を形成する脱水工程と、
前記ウエットパルプ塊を包装袋に入れ、前記包装袋内を脱気する脱気工程と、
前記脱気された、前記ウエットパルプ塊を含む包装袋を封止して包装体を形成する形成工程と、
を備える、
包装方法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記脱水工程の後に、脱水された前記ウエットパルプ塊を解す解し工程を更に備える、
請求項1に記載の包装方法。
【請求項3】
前記保護処理工程の前に、前記パルプスラリーをオゾンで処理するオゾン処理工程を更に備える、
請求項1又は2に記載の包装方法。
【請求項4】
前記包装袋内の前記ウエットパルプ塊のウエットパルプの水分率は、50~80質量%である、
請求項1又は2に記載の包装方法。
【請求項5】
前記包装体内の前記ウエットパルプ塊の嵩密度が200~700kg/m

である、
請求項1又は2に記載の包装方法。
【請求項6】
前記脱気工程は、前記ウエットパルプ塊が入った前記包装袋内を大気圧から10~60kPa減圧する工程を含む、
請求項1又は2に記載の包装方法。
【請求項7】
前記防腐剤は、有機酸系防腐剤、アルコール系防腐剤、カチオン系防腐剤、カルバメート系防腐剤、及び重金属系防腐剤から構成される群から選択される剤の少なくとも一つである、
請求項1又は2に記載の包装方法。
【請求項8】
前記パルプスラリー中のパルプは、使用済み衛生用品由来のリサイクルパルプを含む、
請求項1又は2に記載の包装方法。
【請求項9】
ウエットパルプの包装体であって、
防腐剤を含むウエットパルプ塊と、
前記ウエットパルプ塊が入った包装袋と、
前記包装袋の開口部を封止する封止部と、
を備え、
前記包装袋内は大気圧に対して減圧されている、
包装体。
【請求項10】
前記ウエットパルプ塊のウエットパルプの水分率は、50~80質量%である、
請求項9に記載の包装体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ウエットパルプの包装方法及びウエットパルプの包装体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
パルプ材料として、ウエットパルプが知られている。ウエットパルプは、シートやフレークに変換されて保管されるが、保管時の腐食やかびを抑制するために、防腐剤や防かび剤を付与される場合がある。例えば、特許文献1(特開2009-275322号公報)には、水分が40~60%であるウエットパルプを製造する方法が開示されている。この方法は、パルプスラリーを抄紙機で抄紙し、該抄紙機のプレスパートにおいて、防腐・防かび剤を二流体スプレー方式により当該紙に塗布することを特徴とする。また、例えば、特許文献2(特開2003-55117号公報)には、ウエットパルプの製造工程での防腐防かび方法が開示されている。この方法は、パルプ製造工程のパルプスラリーに、水不溶性の防腐防かび化合物と第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤とを併用添加することを特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-275322号公報
特開2003-055117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1、2のようなウエットパルプは、シートやフレークに形成され、乾燥されて、常圧の空気中で保管される場合が多い。そのため、空気中の細菌や真菌などが、シートやフレークに付着し、腐食やかびを生じさせ易くなる。それゆえ、ウエットパルプに用いられる防腐剤や防かび剤としては、腐食やかびを防ぐ効果の比較的強いものが比較的多い量で使用され易い。
【0005】
しかし、そのような強い防腐剤や防かび剤が多く使用されたウエットパルプを、使用者の肌に接触し得る衛生用品に使用することは、安全性の観点から好ましくない。また、ウエットパルプを保管するために、シートやフレークに形成し、乾燥させることは、大きな設備やエネルギーが必要であり、環境負荷の観点から好ましくない。
【0006】
本発明の目的は、安全性を考慮しつつ、ウエットパルプの腐食やかびを抑制することが可能であり、ウエットパルプの保管における環境負荷の低減に資するウエットパルプの包装方法及びウエットパルプの包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、ウエットパルプの包装方法であって、パルプスラリーを防腐剤で処理する保護処理工程と、前記パルプスラリーを脱水して、ウエットパルプ塊を形成する脱水工程と、前記ウエットパルプ塊を包装袋に入れ、前記包装袋内を脱気する脱気工程と、前記脱気された、前記ウエットパルプ塊を含む包装袋を封止して包装体を形成する形成工程と、を備える、包装方法である。
【0008】
本発明の他の一態様は、ウエットパルプの包装体であって、防腐剤を含むウエットパルプ塊と、前記ウエットパルプ塊が入った包装袋と、前記包装袋の開口部を封止する封止部と、を備え、前記包装袋内は大気圧に対して減圧されている、包装体である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、安全性を考慮しつつ、ウエットパルプの腐食やかびを抑制することが可能であり、ウエットパルプの保管における環境負荷の低減に資するウエットパルプの包装方法及びウエットパルプの包装体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係るウエットパルプの包装体の構成例を示す模式図である。
実施形態に係るウエットパルプの包装方法を示すフローチャートである。
実施形態に係るパルプ準備工程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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