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公開番号
2024138714
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2023049345
出願日
2023-03-27
発明の名称
不織布の製造方法
出願人
三菱製紙株式会社
代理人
主分類
D21H
13/08 20060101AFI20241002BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】本発明の課題は、叩解された溶剤紡糸セルロース繊維を抄造してなる不織布の製造方法において、ピンホールの少ない不織布を得ることができる不織布の製造方法を提供することにある。
【解決手段】叩解された溶剤紡糸セルロースを抄造してなる不織布の製造方法において、叩解された溶剤紡糸セルロースを含み、繊維濃度が0.02質量%以上0.06質量%以下である抄造用繊維分散液を、抄紙機で抄造することを特徴とする不織布の製造方法であり、粘剤を含み、繊維濃度が0.03質量%以上である抄造用繊維分散液を抄造することがより好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
叩解された溶剤紡糸セルロースを抄造してなる不織布の製造方法において、叩解された溶剤紡糸セルロースを含み、繊維濃度が0.02質量%以上0.06質量%以下である抄造用繊維分散液を、抄紙機で抄造することを特徴とする不織布の製造方法。
続きを表示(約 73 文字)
【請求項2】
粘剤を含み、繊維濃度が0.03質量%以上である抄造用繊維分散液を、抄紙機で抄造する請求項1記載の不織布の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、不織布の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
叩解された溶剤紡糸セルロース繊維を抄造してなる不織布は、細孔径が小さく、かつ有機溶剤への耐性が高いという特徴を有することから、フィルター、電気化学デバイス用セパレータ等として用いられている。電気化学デバイスとしては、リチウムイオン電池、電気二重層コンデンサ等が挙げられる。以下、本発明において、特に明示しない限り、「不織布」は「叩解された溶剤紡糸セルロース繊維を抄造してなる不織布」を指す。
【0003】
不織布にピンホールが存在した場合、フィルターにおいては、ろ過精度が低下し、濾別されるべき物質が取りこぼされるという問題が生じることがある。また、電気化学デバイス用セパレータにおいては、漏れ電流の増大、耐電圧の低下等の問題を生じることがある。そのため、不織布に存在するピンホールは少ないことが好ましい。
【0004】
フィブリル化溶剤紡糸セルロース繊維と非フィブリル化繊維とを含む電気化学素子用セパレータにおいて、繊維長0.2mm以下の非フィブリル化繊維を含有することを特徴とする電気化学素子用セパレータによって、薄くしてもピンホールが発生しにくい電気化学素子用セパレータを提供できることが開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、特許文献1の電気化学素子用セパレータでは、繊維長0.2mm以下の非フィブリル化繊維を必須成分としなければならないという設計上の制約が生じる。また、不織布の用途によっては、使用中に繊維長0.2mm以下の非フィブリル化繊維が脱落する問題が発生する場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-158273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、叩解された溶剤紡糸セルロース繊維を抄造してなる不織布の製造方法において、ピンホールの少ない不織布を得ることができる不織布の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は、下記手段によって解決することができる。
【0008】
(1)叩解された溶剤紡糸セルロースを抄造してなる不織布の製造方法において、叩解された溶剤紡糸セルロースを含み、繊維濃度が0.02質量%以上0.06質量%以下である抄造用繊維分散液を、抄紙機で抄造することを特徴とする不織布の製造方法。
【0009】
(2)粘剤を含み、繊維濃度が0.03質量%以上である抄造用繊維分散液を、抄紙機で抄造する上記(1)記載の不織布の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の不織布の製造方法によって、ピンホールの少ない、叩解された溶剤紡糸セルロース繊維を抄造してなる不織布を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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