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公開番号2024143667
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056448
出願日2023-03-30
発明の名称解繊装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D21B 1/06 20060101AFI20241003BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】良好かつ迅速な解繊を行うことができる解繊装置を提供すること。
【解決手段】繊維を含む小片が供給される供給口と、小片の解繊物を排出する排出口とを有する筐体と、筐体内に回転可能に設置された回転子と、供給口に接続され、小片を筐体内に吐出する管体と、を備え、回転子は、回転子の供給口に臨む側の側部に設けられ、管体から吐出された小片を拡散する少なくとも1つの拡散羽根と、回転子の外周部に設けられ、小片を解繊する少なくとも1つの解繊刃と、を有し、管体の管軸方向は、回転子が回転したときの拡散羽根の回転軌道と交わっていることを特徴とする解繊装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
繊維を含む小片が供給される供給口と、前記小片の解繊物を排出する排出口とを有する筐体と、
前記筐体内に回転可能に設置された回転子と、
前記供給口に接続され、前記小片を前記筐体内に吐出する管体と、を備え、
前記回転子は、前記回転子の前記供給口に臨む側の側部に設けられ、前記管体から吐出された前記小片を拡散する少なくとも1つの拡散羽根と、前記回転子の外周部に設けられ、前記小片を解繊する少なくとも1つの解繊刃と、を有し、
前記管体の管軸方向は、前記回転子が回転したときの前記拡散羽根の回転軌道と交わっていることを特徴とする解繊装置。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記拡散羽根は、前記回転軌道に沿って互いに離間して複数設けられており、
前記管体の吐出口の前記回転軌道に沿った長さは、各前記拡散羽根の前記回転軌道方向の離間距離よりも長い請求項1に記載の解繊装置。
【請求項3】
前記吐出口は、前記回転軌道に沿って延在する長手形状をなしている請求項2に記載の解繊装置。
【請求項4】
前記拡散羽根の前記回転子の径方向に沿った長さは、前記吐出口の前記回転子の径方向に沿った長さよりも長い請求項1ないし3のいずれか1項に記載の解繊装置。
【請求項5】
前記管体の内腔の横断面積は、前記吐出口に向かうに従って小さくなっている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の解繊装置。
【請求項6】
前記管体の内面のうち、前記回転子の回転軸に最も近い部位の前記回転軸に対する傾斜角度をθ1とし、前記管体の内面のうち、前記回転子の回転軸に最も遠い部位の前記回転軸に対する傾斜角度をθ2としたとき、θ1<θ2を満足する請求項5に記載の解繊装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、解繊装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
古紙を粗砕する粗砕部、粗砕部で得られた小片状の粗砕片を解繊する解繊部、解繊部で得られた解繊物を平面上に堆積させる堆積部、堆積したウェブを加熱、加圧する加熱加圧部、加熱加圧部で得られたシートを所定の形状に裁断する裁断部、および得られたシートを回収するシート回収部を備えたシート製造装置が知られている。
【0003】
上記シート製造装置における解繊部としては、例えば、特許文献1に記載されているような解繊装置を用いることができる。特許文献1の解繊装置は、供給口および排出口を有する筐体と、筐体内で回転する回転部と、を有する。回転部は、回転部の側面に設けられ、供給された粗砕片である材料の拡散を行う拡散羽根と、回転部の側面に設けられ、拡散された材料を解繊する解繊刃と、を有する。供給口から供給された材料は、拡散羽根で拡散され、解繊刃で解繊される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-158944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されている解繊装置では、供給口からの材料の供給方向が、回転部の回転軸に対して直交する方向であるため、材料が拡散羽根で十分に拡散されずに、例えば塊のままの状態で解繊刃側に移行してしまうおそれがある。この場合、材料の解繊を良好に行うことができなかったり、解繊に時間がかかってしまったりする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解繊装置は、繊維を含む小片が供給される供給口と、前記小片の解繊物を排出する排出口とを有する筐体と、
前記筐体内に回転可能に設置された回転子と、
前記供給口に接続され、前記小片を前記筐体内に吐出する管体と、を備え、
前記回転子は、前記回転子の前記供給口に臨む側の側部に設けられ、前記管体から吐出された前記小片を拡散する少なくとも1つの拡散羽根と、前記回転子の外周部に設けられ、前記小片を解繊する少なくとも1つの解繊刃と、を有し、
前記管体の管軸方向は、前記回転子が回転したときの前記拡散羽根の回転軌道と交わっていることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の実施形態に係る解繊装置を備えるシート製造装置の概略を示す構成図である。
図2は、図1に示す解繊装置の斜視図である。
図3は、図2に示す解繊装置が備える回転子の斜視図である。
図4は、図2中のA-A線断面図である。
図5は、図2中のB-B線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の解繊装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る解繊装置を備えるシート製造装置の概略を示す構成図である。図2は、図1に示す解繊装置の斜視図である。図3は、図2に示す解繊装置が備える回転子の斜視図である。図4は、図2中のA-A線断面図(解繊装置の断面上面図)である。図5は、図2中のB-B線断面図(解繊装置の断面正面図)である。
【0009】
なお、以下の説明では、図1、図2、図3および図5の上側を「上」、「上側」または「上方」、下側を「下」、「下側」または「下方」と言うことがある。また、図1は、概略構成図であり、シート製造装置100の各部の位置関係、向き、大きさ等は、図示のものに限定されない。また、図1において、粗砕片M2、解繊物M3、第1選別物M4-1、第2選別物M4-2、第1ウェブM5、細分体M6、混合物M7、第2ウェブM8、再生紙Sが搬送される方向、すなわち、矢印で示す方向を搬送方向とも言う。また、図1中の矢印の先端側を搬送方向における「下流側」、図1中の矢印の基端側を搬送方向における「上流側」とも言う。
【0010】
また、図2~図5中には、互いに直交する3軸であるX軸、Y軸およびZ軸が設定されている。3軸のうちZ軸方向は鉛直方向を示し、X-Y平面は水平面を示す。X軸、Y軸およびZ軸において、図中矢印の指す方向を「+側」、その反対方向を「-側」と言う。
(【0011】以降は省略されています)

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