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公開番号2025010726
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023112866
出願日2023-07-10
発明の名称リファイナーの接触判定方法及びリファイナー
出願人株式会社サトミ製作所
代理人個人
主分類D21D 1/20 20060101AFI20250116BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】
本発明の目的は、ステーターとローターが接触する位置を作業者の感覚や音によらない接触点を客観的に把握できるようにしたリファイナーの接触判定方法及びリファイナーを提供するものである。
【解決手段】
リファイナーの接触判定方法は、ステーター11、12とローター13の間で紙料を叩解するリファイナーAであって、ステーター11、12及びローター13の始運転時又は、交換時、ローター13を回転させながら移動させて、ステーター11、12とローター13の接触に伴う振動を振動計50で計測し、得られる計測値に基づいて、ステーター11、12とローター13が接触する位置(0点)を判定するものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ステーターとローターの間で紙料を叩解するリファイナーであって、
前記ステーター及び前記ローターの始運転時又は、交換時、前記ローターを回転させながら移動させて、前記ステーターと前記ローターの接触に伴う振動を振動計で計測し、得られる計測値に基づいて、前記ステーターと前記ローターが接触する位置(0点)を判定する
ことを特徴とするリファイナーの接触判定方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
第1のステータと、この第1のステータに並設され該第1のステータに対して移動可能な第2のステータと、前記第1のステータと前記第2のステータとの間に設けられ移動可能なローターとを有し、前記第1のステータと前記ローターとの間隙および前記第2のステータと前記ローターとの間隙でパルプを叩解するリファイナであって、
前記第1のステーター及び前記ローターの始運転時又は、交換時、前記ローターを回転させながら移動させて、前記第1のステーターと前記ローターの接触に伴う振動を振動計で計測し、得られる計測値に基づいて、前記第1のステーターと前記ローターが接触する第1の位置(0点)を判定し、
また、前記第2のステーター及び前記ローターの始運転時又は、交換時、前記ローターを回転させながら移動させて、前記第2のステーターと前記ローターの接触に伴う振動を振動計で計測し、得られる計測値に基づいて、前記第2のステーターと前記ローターが接触する第2の位置(0点)を判定する
ことを特徴とするリファイナーの接触判定方法。
【請求項3】
ステーターとローターの間で紙料を叩解するリファイナーであって、
前記ステーター及び前記ローターの始運転時又は、交換時、前記ローターを回転させながら移動させて、前記ステーターと前記ローターの接触に伴う振動を計測する振動計と、
この振動計で得られる計測値に基づいて、前記ステーターと前記ローターが接触する位置(0点)を判定する
ことを特徴とするリファイナー。
【請求項4】
第1のステータと、この第1のステータに並設され該第1のステータに対して移動可能な第2のステータと、前記第1のステータと前記第2のステータとの間に設けられ移動可能なローターとを有し、前記第1のステータと前記ローターとの間隙および前記第2のステータと前記ローターとの間隙でパルプを叩解するリファイナであって、
前記第1のステーター及び前記ローターの始運転時又は、交換時、前記ローターを回転させながら移動させて、前記第1のステーターと前記ローターの接触に伴う振動を振動計で計測し、得られる計測値に基づいて、前記第1のステーターと前記ローターが接触する第1の位置(0点)を判定し、
また、前記第2のステーター及び前記ローターの始運転時又は、交換時、前記ローターを回転させながら移動させて、前記第2のステーターと前記ローターの接触に伴う振動を振動計で計測し、得られる計測値に基づいて、前記第2のステーターと前記ローターが接触する第2の位置(0点)を判定する
ことを特徴とするリファイナー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リファイナーの接触判定方法及びリファイナーに係り、特に、ステーターとローターが接触する位置を作業者の感覚や音によらない接触点を客観的に把握できるようにしたリファイナーの接触判定方法及びリファイナーに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ステーターとローターの間で紙料を叩解するリファイナーがある(特許文献参照)。
正確なクリアランスを把握するためにはステーター及びローターの交換時において第1のステーターとローター及び第2のステーターとローターが接触する位置(0点)を正確に設定する必要がある。
従来、一般的に、ローターを第1のステーター側に移動し、接触した位置をローターと第1のステーターの0点として設定する。また、第2のステーターをローター側に移動し、接触した位置をローターと第2のステーターの0点として設定する。
但し、密閉された機器の内部で接触する位置を目視や測定することで確認することが出来ない為、ローター又はステーターを接触方向に手動で移動し、ローター又はステーターが接 触して移動出来なくなった位置を0点として設定する方法が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4920496号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した方法1)ではローター及びステーターの表面の平滑度や、機械の精度、ガタ等の影響により、作業者ごとに接触した音や感覚に違いがある為、正確に接触点を見極めることが難しい。
また、上述した方法2)ではローター、第1、2のステーターの表面が均等に接触することが必要になり、ローター及びステーターの表面の平滑度や、機械の精度、ガタ等の影響により、電流値やトルク値等が上昇する位置が均一ではなく、運転時(ローターが回転中)の接触位置と同じになる確率は低いという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされたリファイナーの接触判定方法及びリファイナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のリファイナーの接触判定方法は、ステーターとローターの間で紙料を叩解するリファイナーであって、前記ステーター及び前記ローターの始運転時又は、交換時、前記ローターを回転させながら移動させて、前記ステーターと前記ローターの接触に伴う振動を振動計で計測し、得られる計測値に基づいて、前記ステーターと前記ローターが接触する位置(0点)を判定するものである。
【0007】
また、請求項2記載のリファイナーの接触判定方法は、第1のステータと、この第1のステータに並設され該第1のステータに対して移動可能な第2のステータと、前記第1のステータと前記第2のステータとの間に設けられ移動可能なローターとを有し、前記第1のステータと前記ローターとの間隙および前記第2のステータと前記ローターとの間隙でパルプを叩解するリファイナであって、前記第1のステーター及び前記ローターの始運転時又は、交換時、前記ローターを回転させながら移動させて、前記第1のステーターと前記ローターの接触に伴う振動を振動計で計測し、得られる計測値に基づいて、前記第1のステーターと前記ローターが接触する第1の位置(0点)を判定し、
また、前記第2のステーター及び前記ローターの始運転時又は、交換時、前記ローターを回転させながら移動させて、前記第2のステーターと前記ローターの接触に伴う振動を振動計で計測し、得られる計測値に基づいて、前記第2のステーターと前記ローターが接触する第2の位置(0点)を判定するものである。
【0008】
また、請求項3記載のリファイナーは、ステーターとローターの間で紙料を叩解するリファイナーであって、前記ステーター及び前記ローターの始運転時又は、交換時、前記ローターを回転させながら移動させて、前記ステーターと前記ローターの接触に伴う振動を振動計で計測し、得られる計測値に基づいて、前記ステーターと前記ローターが接触する位置(0点)を判定するものである。
【0009】
また、請求項4記載のリファイナーは、第1のステータと、この第1のステータに並設され該第1のステータに対して移動可能な第2のステータと、前記第1のステータと前記第2のステータとの間に設けられ移動可能なローターとを有し、前記第1のステータと前記ローターとの間隙および前記第2のステータと前記ローターとの間隙でパルプを叩解するリファイナであって、前記第1のステーター及び前記ローターの始運転時又は、交換時、前記ローターを回転させながら移動させて、前記第1のステーターと前記ローターの接触に伴う振動を振動計で計測し、得られる計測値に基づいて、前記第1のステーターと前記ローターが接触する第1の位置(0点)を判定し、また、前記第2のステーター及び前記ローターの始運転時又は、交換時、前記ローターを回転させながら移動させて、前記第2のステーターと前記ローターの接触に伴う振動を振動計で計測し、得られる計測値に基づいて、前記第2のステーターと前記ローターが接触する第2の位置(0点)を判定するものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載のリファイナーの接触判定方法によれば、ステーター及びローターの始運転時又は、交換時、ローターを回転させながら移動させて、ステーターと前記ローターの接触に伴う振動を振動計で計測し、得られる計測値に基づいて、ステーターとローターが接触する位置(0点)を判定するため、これまで作業者の感覚や音で判断していた接触点を客観的に把握来るようになり、正確な接触点の判断を可能とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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