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公開番号2025004801
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023104630
出願日2023-06-27
発明の名称音響発生ユニット及びこれを有するヘルメット用通話装置
出願人株式会社あおごち,株式会社アサヒ
代理人個人
主分類A42B 3/30 20060101AFI20250108BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】 コンパクトで軽量でありながら、指向性を持ち音圧レベルが高い音響発生ユニットと、耳の近傍であって耳から離間させた位置にあっても通話内容等が良く聴こえるヘルメット用通話装置を提供する。
【解決手段】 エキサイターにより振動板が振動させて、振動板から発生した音響を、音響ガイド膨出部で集音して音響ガイド筒から放出される音響発生ユニットと、音響発生ユニットの側面部を所定間隔離れて取り囲み耳の略方向に開口部を有する側壁部により、発生した音響の音圧レベルを上げ、また、周波数3kHz近傍の音を増強した音響を耳に届けるようにしたので、耳の近傍であって耳から離間させた位置にあっても、通話内容等が良く聴こえるヘルメット用通話装置を得ることができた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エキサイターを用いて音響を発生するように構成された音響発生ユニットであって、
前記音響発生ユニットは、振動板とエキサイター、振動板ダンパー、振動板保持部、音響ガイド部を有し、
前記振動板には、前記エキサイターが固定され、
前記振動板保持部は、前記振動板の前面を開口させて、側面及び背面を覆うように配置され、前記振動板ダンパーを介して前記振動板を振動可能に保持し、
前記音響ガイド部は、前記振動板の前面の開口を、前記振動板保持部から連続する形で前記振動板に対して略所定間隔開けて、覆うような音響ガイド膨出部を有し、
前記音響ガイド膨出部の一部には筒状の開口穴である音響ガイド筒を有し、
前記エキサイターにより前記振動板が振動すると、前記振動板から発生した音響は、前記音響ガイド膨出部で集音されて音響ガイド筒から放出されるように構成されている
ことを特徴とする音響発生ユニット。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記音響ガイド筒と、その内部の前記音響ガイド膨出部と前記振動板との間の空間により、所定の高音域の周波数の音を共鳴させるようにすることにより、前記所定の高音域の周波数をピークとして音を増強して発生させる構成を有している
ことを特徴とする請求項1記載の音響発生ユニット。
【請求項3】
前記所定の高音域の周波数は3kHz近傍である
ことを特徴とする請求項2記載の音響発生ユニット。
【請求項4】
ヘルメットを頭部に装着した使用者が通話できるように、前記ヘルメットに取り付け可能に構成されたヘルメット用通話装置であって、
前記ヘルメット用通話装置は、音響発生部及び音声マイク部、通信部を有し、
前記音響発生部は、使用者の耳の近傍であって耳から離間した位置に配置され、耳に対して音響を発生するように構成され、請求項1乃至請求項3記載の音響発生ユニットと前記音響発生ユニットが固定板ダンパーを介して固定される裏面凹部を有し、
前記音響発生ユニットの前記音響ガイド筒は耳の略方向に向けて配置され、
前記裏面凹部は、前記響発生ユニットの側面部を所定間隔離れて取り囲む裏面凹部側壁部を有しており、
前記裏面凹部の前記裏面凹部側壁部は耳の略方向に向かって開口されるよう構成されている
ことを特徴とするヘルメット用通話装置。
【請求項5】
前記振動板ユニットの側面部は概略所定の高さを有し、前記裏面凹部側壁部との間に、所定の高さと所定幅を有する空隙部が形成されており、
前記空隙部の内側は、前記振動板ユニットと前記裏面凹部との隙間から形成される内部空間を有しており、
前記振動板ユニットの側面部と前記裏面凹部側壁部との間の空隙と、その内部の内部空間により、所定の中音域の周波数の音を共鳴させるようにすることにより、所定の中音域の周波数近傍の音響を増強して発生させる構成を有している
ことを特徴とする請求項4記載のヘルメット用通話装置。
【請求項6】
前記音響ガイド筒は、前記音響ガイド膨出部において、前記音声マイク部から離間するような位置に配置されるよう構成されていることを特徴とする請求項5記載のヘルメット用通話装置。
【請求項7】
前記音響ガイド膨出部の前記音響ガイド筒以外の部分であって前記音響ガイド膨出部の上部の部分が、前記ヘルメット用通話装置の筐体によって一部覆われていて、この覆われている前記音響ガイド膨出部の部分が、切りかかれている
ことを特徴とする請求項6記載のヘルメット用通話装置。
【請求項8】
前記ヘルメット用通話装置は、前記ヘルメット用通話装置を前記ヘルメットに取り付けるための取付アダプターを有し、
前記ヘルメット用通話装置を前記取付アダプターを介して前記ヘルメットに取り付けたときに、前記ヘルメット用通話装置の背面は前記ヘルメットに対して所定間隔離間して取り付けられているように構成されている
ことを特徴とする請求項5記載のヘルメット用通話装置。
【請求項9】
前記ヘルメット用通話装置は、前記ヘルメットの左右の側部から背面部に固定可能に構成された略U字形の形状のアーム部を有し、
前記アーム部は、使用者の左右の耳にそれぞれ略対向するように配置された音響発生部と、後部にバッテリーを収納する電源収納部を有している
ことを特徴とする請求項5記載のヘルメット用通話装置。
【請求項10】
前記アーム部は、前記アーム部の左右に配置された前記音響発生部の少なくとも一方の更に前に突出するよう構成されたアーム突出部を備え、
前記アーム突出部には前記音声マイク部が設けられている
ことを特徴とする請求9記載のヘルメット用通話装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は音響発生ユニット及びこれを有するヘルメット用通話装置に関する。より詳細には、エキサイターを用いて音響を発生するようにした音響発生ユニット及びこれを有するヘルメットに取り付けられて使用されるヘルメット用通話装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、コンパクトで軽量でありながら、指向性を持ち音圧レベルが高い音響発生ユニットや、耳の近傍であって耳から離間させた位置にあっても通話内容等が良く聴こえるヘルメット用通話装置が求められている。
【0003】
このような装置として、特許文献1にて開示されたヘルメットに取り付ける無線機用スピーカー箱がある。この装置は、音響発生ユニットとしてスピーカーを内蔵したスピーカー箱を、耳に接触させずに音声を聞くことができる位置に、取付け金具によりヘルメットに取付けたものである。
【0004】
ここで、従来の無線機の音声を聞く方法として、耳に直接当てるイヤホン、ヘッドホン型と、無線機自体に内蔵されたスピーカー型があるが、工事現場等、周囲の騒音が大きな場所で無線機による無線連絡のためイヤホン、ヘッドホンを用いた場合には、工事当事者の片耳をイヤホン、ヘッドホンで密閉することになる。そして、一方の耳で周囲の騒音を長時間聞いていると、生理的に頭痛等の苦痛を訴えてくる。また、無線機内蔵スピーカー型では、周囲の騒音によって音声が掻き消され聞き取りにくいという欠点がある。
【0005】
この装置のスピーカー箱によれば、耳に接触することなく、無線機からの音声を聞く事ができるとともに、両耳で周囲の騒音を聞くことができる。このように構成することにより、耳にイヤホン、ヘッドホンの異物感が無くなり、また、無線機内蔵スピーカー型の様に音声が掻き消される事もなく、常に安定した音声が得られる。
【0006】
また、このような装置として、特許文献2にて開示されたヘルメットに取り付ける無線機がある。この装置は、ヘルメットに音響発生構造として無線機や情報端末機を本体と蓄電池を左右に分けて取付け、これらを結ぶ電源線をヘルメットの後方に配置するよう構成したものである。
【0007】
ここで、クレーンとの交信をしながら行う玉掛作業は、クレーン等を用いての荷役運搬作業において、フック等で吊るための吊り具を用いて行う荷掛けおよび荷下ろしの作業であり、高度な技能を必要とするものである。またここで、特許文献1記載のスピーカー箱の場合、接続線により胸ポケットや腰のベルトにある無線機等に接続されていることになる。
【0008】
そうすると、無線機を使う合図者、玉掛者は実際の作業者であり、工具を使う作業、玉掛作業、組付けの確認と頻繁に動きが多い職種であり、常に顔、身体の前に位置する接続線は作業の妨げになる。すなわち、接続線がヘルメットから胸ポケット、腰ベルトまで繋がっているので無線機を装着している合図者、玉掛者の作業効率が低下し、誤って接続線を損傷しクレーンとの交信が途絶え、作業に支障があることになる。
【0009】
また、狭い場所で機器の据付、試運転、点検調整を行う時、離れた場所で実際の機器が動き、制御盤で監視、表示されている。緊急事態に行う配線の変更、再操作のスイッチの入り、切りは失敗が許されないので二重、三重の再確認が必要であり作業員を補助する情報端末機が正常に機能することが必要とされる。
【0010】
本装置の無線機等によれば、ヘルメットに本体と蓄電池を左右に分けて取付け、電源線をヘルメットの後方に配置しているので、首の負担となる重さを左右に分散し、作業に支障が無く、長時間の使用でも首への負担を軽減した構造となった。また、狭い場所で機器の点検、調整を行う場合でも、ヘルメット幅より飛び出しが少なく、作業姿勢を妨げない、長時間の使用が可能なものとなった。
(【0011】以降は省略されています)

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