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公開番号2024070786
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2023069737
出願日2023-04-21
発明の名称折り畳み式ヘルメット
出願人株式会社日進製作所
代理人個人,個人,個人
主分類A42B 3/32 20060101AFI20240516BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】強度が高められた折り畳み式ヘルメットを提供する。
【解決手段】折り畳み式ヘルメット1は、ドーム状のセグメント11と、筒状のセグメント12と、2つのセグメント13A、13Bと、を備える。そして、折り畳み式ヘルメット1の展開状態において、セグメント11の端部が、セグメント13Aの+Z方向側の端部に係合し、セグメント13Aの-Z方向側の端部が、セグメント13Bの+Z方向側の端部に係合し、セグメント13Bの端部が、セグメント12の+Z方向側の端部に係合した状態となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ドーム状の第1セグメントと、
筒状であり内側に前記第1セグメントが配置可能な第2セグメントと、
筒状であり、前記第2セグメントの筒軸方向において前記第1セグメントと前記第2セグメントとが離間して配置された展開状態において、前記筒軸方向に沿って前記第1セグメントと前記第2セグメントとの間に並んで配置され、前記第1セグメントが前記第2セグメントの内側に配置された収縮状態において、前記筒軸方向と直交する方向において前記第1セグメントと前記第2セグメントとの間において前記第1セグメントを囲繞するように並んで配置される少なくとも1つの第3セグメントと、を備え、
前記展開状態において、前記第1セグメントの端部が、前記筒軸方向において、前記少なくとも1つの第3セグメントのうちの前記第1セグメントに隣接する第3セグメントの前記第1セグメント側の端部に係合し、前記少なくとも1つの第3セグメントそれぞれの端部が、前記筒軸方向において、前記少なくとも1つの第3セグメントおよび前記第2セグメントのうちの、前記第3セグメントに隣接する第3セグメントまたは前記第2セグメントの前記第1セグメント側の端部に係合した状態となる、
折り畳み式ヘルメット。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記少なくとも1つの第3セグメントは、それぞれ、少なくとも前記展開状態における前記第2セグメント側の端部の内側の前記筒軸方向と直交する方向における面積が縮小するように変形可能である、
請求項1に記載の折り畳み式ヘルメット。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第3セグメントは、それぞれ、
環状に配置された複数のシェルと、
可撓性を有し、環状に配置された複数のシェルの周方向において隣接する2つのシェル同士を連結する連結片と、を有する、
請求項1または2に記載の折り畳み式ヘルメット。
【請求項4】
前記連結片は、可撓性を有し、前記第3セグメントの周方向および前記シェルの厚さ方向と直交する方向の幅が前記シェルの幅よりも狭く、
隣接する2つの前記シェルの間の領域における前記連結片以外の領域に間隙が形成されている、
請求項3に記載の折り畳み式ヘルメット。
【請求項5】
前記少なくとも1つの第3セグメントの変形を規制する変形規制部材を更に備え、
前記変形規制部材は、隣接する2つのシェルの間に形成された間隙を覆うように隣接する2つのシェルの間に嵌入された閉状態と、隣接する2つのシェルの間から離脱した開状態と、をとりうる、
請求項1または2に記載の折り畳み式ヘルメット。
【請求項6】
前記少なくとも1つの第3セグメントの変形を規制する変形規制部材を更に備え、
前記変形規制部材は、
板状であり厚さ方向と直交する一方向側の端部が前記第1セグメントに旋回自在に枢支された第1変形規制片と、
板状であり厚さ方向と直交する一方向側の端部が前記第1変形規制片の前記一方向側とは反対側の端部に旋回自在に枢支されるとともに、他方向側の端部が前記第2セグメントに旋回自在に枢支された第2変形規制片と、を有する、
請求項1または2に記載の折り畳み式ヘルメット。
【請求項7】
前記連結片は、可撓性を有し、前記第3セグメントの周方向および前記シェルの厚さ方向と直交する方向の幅が前記シェルの幅と等しく、隣接する2つの前記シェルの間の領域を覆っている、
請求項3に記載の折り畳み式ヘルメット。
【請求項8】
前記第1セグメント、前記第2セグメントおよび前記第3セグメントのうちの少なくとも1つは、バイオマスプラスティックから形成されている、
請求項1または2に記載の折り畳み式ヘルメット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み式ヘルメットに関する。
続きを表示(約 4,100 文字)【背景技術】
【0002】
着用者の頭部に装着され、着用者から付与される力により、当該ヘルメットの高さ方向にテレスコピック的に伸縮し、それにより、当該ヘルメットが完全展開状態と完全収縮状態との間を変化するテレスコピック伸縮式ヘルメットが提案されている(例えば特許文献1参照)。このテレスコピック伸縮式ヘルメットは、 半球状であり高さ方向に相対変位可能である複数のセグメントによって構成されるテレスコピック伸縮式のシェルと、複数のセグメントを互いに連結し、当該ヘルメットの完全展開状態においては、複数のセグメントのうち少なくとも最上段セグメントと最下段セグメントとの間の高さ方向における接近を阻止するが、当該ヘルメットの完全格納状態においては、複数のセグメントのうち互いに隣接したものの間の高さ方向における離間を許可する連結機構と、を備える。そして、連結機構は、ヘルメットの内面に沿って最上段セグメントの位置から最下段セグメントの位置まで連続的に延びる連続体を有し、連続体が、当該ヘルメットが完全展開状態にあるか完全収縮状態にあるかを問わず、最下段セグメントの位置から分離しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5808851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載されたテレスコピック伸縮式ヘルメットでは、複数のセグメントが互いに上下方向に伸縮自在となるように組み合わせられているため、展開状態時において複数のセグメントのみでは完全展開状態から完全収縮状態へ変形する方向、即ち、複数のセグメントを収縮させる方向への力が加わった場合、連結機構が有する連続体のみによって加わった力を受け止める構造となっている。このため、連続体に高い強度が要求されることになり、その分、ヘルメットの重量が増加する虞がある。また、連続体のみで力を受け止める構造であるため、ヘルメットの強度が連続体の強度に律則されてしまう。
【0005】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、強度が高められた折り畳み式ヘルメットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る折り畳み式ヘルメットは、
ドーム状の第1セグメントと、
筒状であり内側に前記第1セグメントが配置可能な第2セグメントと、
環状であり、前記第2セグメントの筒軸方向において前記第1セグメントと前記第2セグメントとが離間して配置された展開状態において、前記筒軸方向に沿って前記第1セグメントと前記第2セグメントとの間に並んで配置され、前記第1セグメントが前記第2セグメントの内側に配置された収縮状態において、前記筒軸方向と直交する方向において前記第1セグメントと前記第2セグメントとの間において前記第1セグメントを囲繞するように並んで配置される少なくとも1つの第3セグメントと、を備え、
前記展開状態において、前記第1セグメントの端部が、前記筒軸方向において、前記少なくとも1つの第3セグメントのうちの前記第1セグメントに隣接する第3セグメントの前記第1セグメント側の端部に係合し、前記少なくとも1つの第3セグメントそれぞれの端部が、前記筒軸方向において、前記少なくとも1つの第3セグメントおよび前記第2セグメントのうちの、前記第3セグメントに隣接する第3セグメントまたは前記第2セグメントの前記第1セグメント側の端部に係合した状態となる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、展開状態において、第1セグメントの端部が、第2セグメントの筒軸方向において、第1セグメントに隣接する第3セグメントの第1セグメント側の端部に係合し、少なくとも1つの第3セグメントそれぞれの端部が、第2セグメントの筒軸方向において、当該第3セグメントに隣接する他の第3セグメントまたは第2セグメントの第1セグメント側の端部に係合した状態となる。これにより、第2セグメントの筒軸方向に沿って、第1セグメントから第2セグメントへ向かう方向へ力が作用した場合でも、第1セグメント、第2セグメントおよび少なくとも1つの第3セグメントのみで力を受け止めることができ、折り畳み式ヘルメットの展開状態を維持できる。従って、折り畳み式ヘルメットに対して第2セグメントの筒軸方向に沿って作用する力に対する強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態1に係る折り畳み式ヘルメットを示し、(A)は展開状態における斜視図であり、(B)は展開状態であり且つ変形規制部材が外れた状態における斜視図である。
実施の形態1に係る折り畳み式ヘルメットを示し、(A)は展開状態における右側面図であり、(B)は展開状態における正面図であり、(C)は展開状態における背面図である。
実施の形態1に係る折り畳み式ヘルメットを示し、(A)は展開状態における上面図であり、(B)は展開状態における底面図である。
(A)は実施の形態1に係る折り畳み式ヘルメットの断面図であり、(B)は(A)における破線で囲んだ部分の拡大断面図である。
実施の形態1に係る折り畳み式ヘルメットの使用方法を説明するための図であり、(A)は収縮状態で装着者の頭上に配置した様子を示す図であり、(B)は収縮状態から展開状態へ遷移させる様子を示す図であり、(C)は装着者に装着された状態を示す図である。
実施の形態1に係る折り畳み式ヘルメットの使用方法を説明するための図であり、(A)は変形規制部材を外す様子を示す図であり、(B)は変形規制部材が外れた状態を示す図であり、(C)は展開状態から収縮状態へ遷移させる様子を示す図である。
実施の形態1に係る折り畳み式ヘルメットの使用方法を説明するための図であり、(A)は収縮していく途中の状態を示す図であり、(B)は変形規制部材を第2セグメントの内側に向けて旋回させる様子を示す図であり、(C)は変形規制部材が第2セグメントの内側に収容された状態を示す図である。
本発明の実施の形態2に係る折り畳み式ヘルメットを示し、(A)は展開状態における斜視図であり、(B)は収縮状態における斜視図である。
実施の形態2に係る折り畳み式ヘルメットを示し、(A)は展開状態における右側面図であり、(B)は展開状態における正面図であり、(C)は展開状態における背面図である。
(A)は実施の形態2に係る折り畳み式ヘルメットの展開状態における上面図であり、(B)は展開状態における底面図である。
(A)は実施の形態2に係る折り畳み式ヘルメットの断面図であり、(B)は(A)における破線で囲んだ部分の拡大断面図である。
実施の形態2に係る折り畳み式ヘルメットが展開状態から収縮状態へ遷移する途中の状態を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は断面図である。
実施の形態2に係る折り畳み式ヘルメットが展開状態から収縮状態へ遷移する途中の状態を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は断面図である。
実施の形態2に係る折り畳み式ヘルメットが収縮していく途中の状態を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は断面図である。
変形例に係る折り畳み式ヘルメットを示し、(A)は展開状態における斜視図であり、(B)は(A)における一部を拡大した斜視図である。
変形例に係る折り畳み式ヘルメットを示し、(A)は収縮状態における斜視図であり、(B)は収縮状態における(A)とは異なる方向から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態に係る折り畳み式ヘルメットについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る折り畳み式ヘルメットは、ドーム状の第1セグメントと、筒状であり内側に第1セグメントが配置可能な第2セグメントと、環状であり、第2セグメントの筒軸方向において第1セグメントと第2セグメントとが離間して配置された展開状態において、筒軸方向に沿って第1セグメントと第2セグメントとの間に並んで配置され、第1セグメントが第2セグメントの内側に配置された収縮状態において、筒軸方向と直交する方向において第1セグメントと第2セグメントとの間において第1セグメントを囲繞するように並んで配置される少なくとも1つの第3セグメントと、を備える。そして、展開状態において、第1セグメントの端部が、筒軸方向において、少なくとも1つの第3セグメントのうちの第1セグメントに隣接する第3セグメントの第1セグメント側の端部に係合する。また、少なくとも1つの第3セグメントそれぞれの端部が、筒軸方向において、少なくとも1つの第3セグメントおよび第2セグメントのうちの、第3セグメントに隣接する第3セグメントまたは第2セグメントの第1セグメント側の端部に係合した状態となる。
【0010】
図1乃至図3に示すように、本実施の形態に係る折り畳み式ヘルメット1は、ドーム状のセグメント11と、筒状であり内側にセグメント11が配置可能なセグメント12と、2つの環状のセグメント13A、13Bと、セグメント13A、13Bの変形を規制する変形規制部材14と、を備える。ここで、セグメント11、12、13A、13Bは、それぞれ、例えばバイオマスプラスティックから形成されている。なお、セグメント11、12、13A、13Bは、例えばバイオマスプラスティック以外のプラスチック、金属等から形成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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