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公開番号2024155463
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070200
出願日2023-04-21
発明の名称水泳用キャップ
出願人美津濃株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類A42B 1/12 20060101AFI20241024BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】人体の頭部に当たる水流の流体抵抗を受け難い水泳用キャップを提供する。
【解決手段】シリコーンゴムで成形された水泳用キャップ1であって、キャップの頭頂部には凸状部5が複数個配列されており、凸状部5は先端が進行方向に向かう角度のある形状で形成されている。凸状部の高さは30~200μmが好ましい。凸状部の先端が前頭方向に配列されているキャップは、前頭部が前に向かう自由形、平泳ぎ、バタフライなどに好適である。凸状部の先端が後頭方向に配列されているキャップは、後頭部が前に向かう背泳ぎに好適である。凸状部の先端が前頭方向及び後頭方向にそれぞれ配列されているキャップは、前頭部が前に向かう種目と後頭部が前に向かう種目がある個人メドレーなどに好適である。飛び込み種目にも好適である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シリコーンゴムで成形された水泳用キャップであって、
前記キャップの頭頂部には凸状部が複数個配列されており、
前記凸状部は先端が進行方向に向かう角度のある形状で形成されていることを特徴とする水泳用キャップ。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記凸状部の高さは30~200μmである請求項1に記載の水泳用キャップ。
【請求項3】
前記凸状部の先端が前頭方向に配列されていること及び/又は前記凸状部は先端が後頭方向に配列されている請求項1又は2に記載の水泳用キャップ。
【請求項4】
前記凸状部の先端が前頭方向を向く列Aが中央に配列し、その両隣に先端が後頭方向を向く列Bが平行状に配列しており、前記列Aのほうが前記列Bよりも長い請求項1又は2に記載の水泳用キャップ。
【請求項5】
前記凸状部の先端が前頭方向を向く列Aが中央に配列し、その両隣に先端が後頭方向を向く列Bが平行状に配列しており、その両隣に先端が前頭方向を向く列Cが平行状に配列しており、前記列AとBとCの長さ関係は、A>B>Cである請求項1又は2に記載の水泳用キャップ。
【請求項6】
前記凸状部は、くの字形状、三角形状、ひし形形状、矢印形状又はこれらの組み合わせである請求項1又は2に記載の水泳用キャップ。
【請求項7】
前記キャップの頭側部には、上下方向を向く凸状部が複数個配列されている請求項1又は2に記載の水泳用キャップ。
【請求項8】
前記キャップの頭前部には、上下方向を向く凸状部が複数個配列されている請求項1又は2に記載の水泳用キャップ。
【請求項9】
前記キャップは、耳が露出するタイプ、又は耳が隠れるタイプのキャップである請求項1又は2に記載の水泳用キャップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコーンゴム製の水泳用キャップ(水泳帽)に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
水泳用キャップは競泳、水球、高飛び込み、シンクロナイズドスイミングなど水中における運動には必須のものである。水泳用キャップの主な機能は、人体の髪の毛などの落下を防ぎ水を清浄に保つこと及び髪の毛をまとめておくことなどであるが、水の抵抗を減らすことも泳者からは求められている。
従来、側面がクラウン状であり、正面断面が細長逆U字状のシリコーンゴム製キャップが提案されている(特許文献1)。また、開口部が狭く奥(頂部)が広い形状のキャップも提案されている(特許文献2)。また本出願人は、特許文献3において後頭部に千鳥状の突起を設けたキャップを提案し、特許文献4において、耳が隠れるタイプのキャップを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公平8-15498号公報
実開平6-83050号公報
特開平10-18120号公報
特許第5554789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のキャップは、泳者がレースで泳いでいる時には、選手の頭部には水が当たり続けて大きな抵抗が生じており、速く泳ぐためには頭部の抵抗を低減することが求められていた。
【0005】
本発明は、前記従来の問題を解決するため、人体の頭部に当たる水流の流体抵抗を受け難い水泳用キャップを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の水泳用キャップは、シリコーンゴムで成形された水泳用キャップであって、前記キャップの頭頂部には凸状部が複数個配列されており、前記凸状部は先端が進行方向に向かう角度のある形状で形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、シリコーンゴムで成形された水泳用キャップであって、前記キャップの頭頂部には凸状部が複数個配列されており、前記凸状部は先端が進行方向に向かう角度のある形状で形成されていることにより、頭部に当たる水流の流体抵抗を受け難い水泳用キャップを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は本発明の一実施形態における水泳用キャップの正面側から見た模式的斜視図である。
図2は同、模式的平面図である。
図3Aは図2の凸状部の模式的要部拡大図、図3Bは図3AのI-I線断面図である。
図4は本発明の別の実施形態における耳が隠れるタイプの水泳用キャップの模式的側面図である。
図5は本発明の一実施形態における頭頂部を示す模式的側面図である。
図6は同、水泳用キャップの流体抵抗を測定する模式的説明図である。
図7は本発明の一実施例の水泳用キャップの速度とモーター負荷率との関係を示すグラフである。
図8は本発明の一実施例における水泳用キャップと従来品との水の抵抗低減効果を示すグラフである。
図9Aは従来品の水泳用キャップの模式的平面図、図9B-Eは本発明の別の実施例における凸部パターン示す模式的平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の泳用キャップは、頭頂部には凸状部が複数個配列されており、凸状部は先端が進行方向に向かう角度のある形状で形成されている。各キャップは次の種目に好適である。
(1)凸状部の先端が前頭方向に配列されているキャップは、前頭部が前に向かうクロール(自由形)種目、平泳ぎ種目、バタフライ種目などに好適である。
(2)凸状部の先端が後頭方向に配列されているキャップは、後頭部が前に向かう背泳ぎ種目に好適である。
(3)凸状部の先端が前頭方向及び後頭方向にそれぞれ配列されているキャップは、前頭部が前に向かう種目と後頭部が前に向かう種目がある個人メドレーなどに好適である。飛び込み種目にも好適である。
【0010】
凸状部の高さは30~200μmが好ましく、より好ましくは40~180μmであり、さらに好ましくは50~150μmである。これにより水流の流体抵抗低減効果がより高くなる。また、水の整流効果がより高くなる。
(【0011】以降は省略されています)

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