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公開番号2025004742
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2024047963
出願日2024-03-25
発明の名称皮膚外用剤
出願人共栄化学工業株式会社
代理人
主分類A61K 8/9789 20170101AFI20250107BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】天然物由来で生体安全性にすぐれ、潤い感、透明感及びツヤを持続的に向上させる効果、開いた毛穴を修復する効果、生体内の酸化型アスコルビン酸還元酵素を活性化する効果、皮膚のハリの低下抑制及びシワを予防・改善する効果を有する有効成分を配合した皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、ダイダイ(Citrus aurantium)果皮の抽出物及びキハダ(Phellodendoron amurense Ruprecht)のいずれか1種又は2種以上の植物の抽出物を有効成分とする皮膚外用剤。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ミカン科に属するダイダイ(Citrus aurantium)及びキハダ(Phellodendoron amurense Ruprecht)のいずれか1種又は2種の植物の抽出物を有効成分とする皮膚の潤い感、透明感及びツヤの向上用の皮膚外用剤。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
ミカン科に属するダイダイ(Citrus aurantium)及びキハダ(Phellodendoron amurense Ruprecht)のいずれか1種又は2種の植物の抽出物を有効成分とする酸化型アスコルビン酸還元酵素の活性化剤。
【請求項3】
ミカン科に属するダイダイ(Citrus aurantium)及びキハダ(Phellodendoron amurense Ruprecht)のいずれか1種又は2種の植物の抽出物を有効成分とする皮膚のハリの低下抑制及びシワを予防及び改善する皮膚外用剤。
【請求項4】
ミカン科に属するダイダイ(Citrus aurantium)及びキハダ(Phellodendoron amurense Ruprecht)のいずれか1種又は2種の植物の抽出物を有効成分とする毛穴改善用皮膚外用剤。
【請求項5】
ミカン科に属するダイダイ(Citrus aurantium)の抽出物及びキハダ(Phellodendoron amurense Ruprecht)の抽出物を有効成分とする皮膚外用剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ミカン科(Rutaceae)に属する1種又は2種の植物の抽出物を有効成分とする皮膚外用剤に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
皮膚の老化又は不調は、加齢に伴う細胞増殖・分化の不活化、ホルモン分泌の低下、細胞外マトリックス成分の量的低下等の内的要因と、太陽光(紫外線)に誘発される活性酸素による細胞・組織の損傷、又は炎症等の外的要因とが複雑に絡み合って生ずる現象である。皮膚の老化又は不調としては、例えば、シワ、タルミ、ハリの低下、乾燥、バリア機能の低下、色素沈着又はくすみ等が挙げられ、それぞれの皮膚の状態に応じて、シワ改善剤、保湿剤、シミ予防剤等が提案されている。
【0003】
従来、皮膚の老化又は不調を予防又は改善する成分としては、例えば、ビタミンA,E等の抗酸化剤や保湿剤(例えば、アミノ酸、有機酸、ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン、ヘパリン類似物質等)が提案されているが、皮膚外用剤に配合する際に、安定性、有効性又は安全性の点で課題がある。また、例えば、植物等の天然物由来の成分の利用も提案されているが、有効性の点で課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平07-118132号
特開平08-295621号
特開2000-096050号
特開2001-114634号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、かかる従来技術の問題点に鑑みて、有効性の高い新たな植物由来成分を見出すべく鋭意研究を行った。その結果、ミカン科に属する植物の抽出物に皮膚の潤い感、透明感及びツヤを持続的に向上させる効果、生体内で酸化されて生じた「酸化型アスコルビン酸」を還元する酵素を活性化する効果、表皮細胞賦活効果、線維芽細胞賦活効果、並びにコラーゲン合成促進効果を有することを見出した。
【0006】
従来、ミカン科植物を皮膚外用剤に使用することは、例えば、特許文献1~4により知られているが、皮膚の潤い感、透明感及びツヤを持続的に向上させる効果、酸化型アスコルビン酸を還元する酵素を活性化する効果、表皮細胞賦活効果、線維芽細胞賦活効果、並びにコラーゲン合成促進効果を有することについては、知られていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ミカン科に属するダイダイ(Citrus aurantium)及びキハダ(Phellodendoron amurense Ruprecht)のいずれか1種又は2種の植物の抽出物を有効成分とする皮膚の潤い感、透明感及びツヤの向上用の皮膚外用剤である。
また、本発明は、ミカン科に属するダイダイ及びキハダのいずれか1種又は2種の植物の抽出物を有効成分とする酸化型アスコルビン酸還元酵素の活性化剤である。
また、本発明は、ミカン科に属するダイダイ及びキハダのいずれか1種又は2種の植物の抽出物を有効成分とする皮膚のハリの低下抑制又はシワの予防及び改善用の皮膚外用剤である。
また、本発明は、ミカン科に属するダイダイ及びキハダのいずれか1種又は2種の植物の抽出物を有効成分とする毛穴改善用の皮膚外用剤である。
また、本発明は、ミカン科に属するダイダイの抽出物及びキハダの抽出物を有効成分とする皮膚外用剤である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ダイダイの抽出物及びキハダのうちのいずれか1種又は2種の植物の抽出物を有効成分とすることで、潤い感、透明感及びツヤを持続的に向上させる効果を有する皮膚外用剤を提供することができる。
【0009】
また、本発明によれば、ダイダイの抽出物及びキハダのうちのいずれか1種又は2種の植物の抽出物を有効成分とすることで、酸化型アスコルビン酸を還元する酵素を活性化して、抗酸化力等を発揮する還元型アスコルビン酸に戻し、活性酸素等による皮膚への影響を抑制し、外用によって皮膚に与えられたアスコルビン酸(誘導体を含む)の効果を高めることができる皮膚外用剤を提供することができる。
【0010】
また、本発明によれば、ダイダイの抽出物及びキハダのうちのいずれか1種又は2種の植物の抽出物を有効成分とすることで、真皮細胞の活性化し、また、皮膚のハリの低下を抑制し、シワを予防・改善する皮膚外用剤を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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