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公開番号
2025004655
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-15
出願番号
2023104488
出願日
2023-06-26
発明の名称
化成液、電解コンデンサの製造方法、及び電解コンデンサ
出願人
エルナー株式会社
代理人
個人
主分類
H01G
9/00 20060101AFI20250107BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】 電解コンデンサの特性を向上することができる化成液、電解コンデンサの製造方法、及び電解コンデンサを提供する。
【解決手段】 化成液は、電解コンデンサ素子に含まれる陽極箔及び陰極箔の少なくとも一方に形成された酸化アルミニウム膜の修復に用いられる化成液において、リン酸、亜リン酸、及び次亜リン酸の少なくとも1つと、前記酸化アルミニウム膜と結合するアルミニウム錯体を形成するキレート剤とを含むことを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
電解コンデンサ素子に含まれる陽極箔及び陰極箔の少なくとも一方に形成された酸化アルミニウム膜の修復に用いられる化成液において、
リン酸、亜リン酸、及び次亜リン酸の少なくとも1つと、
前記酸化アルミニウム膜と結合するアルミニウム錯体を形成するキレート剤とを含むことを特徴とする化成液。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記電解コンデンサ素子は、前記陽極箔及び前記陰極箔に挟まれたセパレータを有し、
前記アルミニウム錯体は、前記セパレータに形成される導電性高分子層と結合することを特徴とする請求項1に記載の化成液。
【請求項3】
酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、炭酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、珪酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、及びフッ化アルミニウムの中の少なくとも1種類のアルミニウム化合物、またはアルミニウムを含み、
前記キレート剤は、前記少なくとも1種類のアルミニウム化合物、または前記アルミニウムから電離したアルミニウムイオンと結合することを特徴とする請求項1または2に記載の化成液。
【請求項4】
前記少なくとも1種類のアルミニウム化合物、または前記アルミニウムの質量モル濃度は、0.000125~0.00075mol/kgであることを特徴とする請求項3に記載の化成液。
【請求項5】
前記電解コンデンサ素子には、電解液が含浸されることを特徴とする請求項1または2に記載の化成液。
【請求項6】
前記キレート剤の質量モル濃度は、0.0000125~0.000125mol/kgであることを特徴とする請求項4に記載の化成液。
【請求項7】
前記リン酸、亜リン酸、及び次亜リン酸の少なくとも1つの質量モル濃度は、0.0025~0.025mol/kgであることを特徴とする請求項4に記載の化成液。
【請求項8】
前記キレート剤は、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、プロパミンジアミン四酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、及びトリエチレンテトラミン六酢酸の中の少なくとも1種類を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の化成液。
【請求項9】
少なくとも一方に酸化アルミニウム膜が形成された陽極箔及び陰極箔と、前記陽極箔及び前記陰極箔に挟まれたセパレータとを含む電解コンデンサ素子を形成する工程と、
前記電解コンデンサ素子を形成する工程の後、前記酸化アルミニウム膜を、化成液を用いて修復する工程とを有し、
前記化成液は、
リン酸、亜リン酸、及び次亜リン酸の少なくとも1つと、
前記酸化アルミニウム膜と結合するアルミニウム錯体を形成するキレート剤とを含むことを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
【請求項10】
前記酸化アルミニウム膜を修復する工程の後、前記セパレータに導電性高分子層を形成する工程とを有し、
前記アルミニウム錯体は、前記導電性高分子層と結合することを特徴とする請求項9に記載の電解コンデンサの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化成液、電解コンデンサの製造方法、及び電解コンデンサに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
電解コンデンサの製造工程では、例えば陽極箔及び陰極箔がセパレータを介して巻回される。巻回される陽極箔の表面には、誘電体である酸化被膜が形成されている(例えば特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2017/090241号
特開2022-59471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
酸化被膜には、上記の巻回の工程などを経て微小な欠陥が生ずるため、化成処理による酸化被膜の修復が行われる。例えば固体電解コンデンサ及びハイブリッドコンデンサの場合、導電性高分子層が形成される前に酸性の化成液を用いて化成処理が行われる。
【0005】
このとき、陽極箔の表面に過剰に多くの酸が供給されると、酸化被膜の修復及び破壊のバランスが崩れ、漏れ電流が増加するおそれがある。また、酸化被膜から溶出したアルミニウムイオンと、酸との化学反応により難溶性のアルミニウム化合物が形成され、酸化被膜と導電性高分子層の間の導電パスを阻害して、ESR(Equivalent Series Resistance:等価直列抵抗)が増加するおそれもある。漏れ電流やESRが増加すると電解コンデンサの特性が劣化する。
【0006】
そこで本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、電解コンデンサの特性を向上することができる化成液、電解コンデンサの製造方法、及び電解コンデンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の化成液は、電解コンデンサ素子に含まれる陽極箔及び陰極箔の少なくとも一方に形成された酸化アルミニウム膜の修復に用いられる化成液において、リン酸、亜リン酸、及び次亜リン酸の少なくとも1つと、前記酸化アルミニウム膜と結合するアルミニウム錯体を形成するキレート剤とを含むことを特徴とする。
【0008】
上記の化成液において、前記電解コンデンサ素子は、前記陽極箔及び前記陰極箔に挟まれたセパレータを有し、前記アルミニウム錯体は、前記セパレータに形成される導電性高分子層と結合してもよい。
【0009】
上記の化成液において、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、炭酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、珪酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、及びフッ化アルミニウムの中の少なくとも1種類のアルミニウム化合物、またはアルミニウムを含み、前記キレート剤は、前記少なくとも1種類のアルミニウム化合物、または前記アルミニウムから電離したアルミニウムイオンと結合してもよい。
【0010】
上記の化成液において、前記少なくとも1種類のアルミニウム化合物、または前記アルミニウムの質量モル濃度は、0.000125~0.00075mol/kgであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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