TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025003913
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-10
出願番号2024139362,2024543072
出願日2024-08-21,2022-01-20
発明の名称バンカリング船
出願人エイチディー ヒュンダイ ヘビー インダストリーズ カンパニー リミテッド
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類B63B 25/16 20060101AFI20241227BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】対象の液化ガス貯蔵タンクに液化ガスをローディングおよびアンローディングすることができ、また、そのための個別過程での要求する条件を満たすように、当該タンク内部の温度および圧力条件などを制御できる船舶を提供する。
【解決手段】本発明に係るバンカリング船は、対象の液化ガス貯蔵タンクに液化ガスをローディング又はびアンローディングするためのものであって、液化ガスを貯蔵するバンカリングタンクと、前記バンカリング船のバンカリングステーションに設けられ、前記バンカリング船から液化ガスを流出入させるマニホールドと、前記バンカリングタンクと前記マニホールドとを連結して液化ガスを流動させる液化ガス移送ラインと、不活性ガスを生産する不活性ガス供給部と、を含み、不活性ガスを前記マニホールドを介して前記液化ガス貯蔵タンクに供給することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対象の液化ガス貯蔵タンクに液化ガスをローディング又はびアンローディングするためのバンカリング船であって、
液化ガスを貯蔵するバンカリングタンクと、
前記バンカリング船のバンカリングステーションに設けられ、前記バンカリング船から液化ガスを流出入させるマニホールドと、
前記バンカリングタンクと前記マニホールドとを連結して液化ガスを流動させる液化ガス移送ラインと、
不活性ガスを生産する不活性ガス供給部と、を含み、
不活性ガスを前記マニホールドを介して前記液化ガス貯蔵タンクに供給することを特徴とするバンカリング船。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記液化ガス貯蔵タンクに液化ガスをローディングする前に、不活性ガスを前記マニホールドを介して前記液化ガス貯蔵タンクに供給して前記液化ガス貯蔵タンク内部の酸素を除去することを特徴とする請求項1に記載のバンカリング船。
【請求項3】
前記液化ガス貯蔵タンクから液化ガスをアンローディングした後、不活性ガスを前記マニホールドを介して前記液化ガス貯蔵タンクに供給し、前記対象から排出ガスの供給を受けることを特徴とする請求項1に記載のバンカリング船。
【請求項4】
前記液化ガス移送ラインは、
液相の液化ガスを移送する液相移送ラインと、
気相の液化ガスを移送する気相移送ラインと、を含み、
前記不活性ガス供給部から供給される不活性ガスを前記液相移送ラインおよび前記気相移送ラインのうちの少なくとも1つに伝達するガス供給ラインを含むことを特徴とする請求項2に記載のバンカリング船。
【請求項5】
前記不活性ガスは、
窒素ガスまたは重油を燃焼させて発生するガスであることを特徴とする請求項4に記載のバンカリング船。
【請求項6】
前記ガス供給ラインは、
前記不活性ガスが窒素ガスであると、前記液相移送ラインを介して不活性ガスを供給し、
前記不活性ガスが重油を燃焼させて発生するガスであると、前記気相移送ラインを介して不活性ガスを供給することを特徴とする請求項4に記載のバンカリング船。
【請求項7】
前記液化ガス移送ラインは、
液相の液化ガスを移送する液相移送ラインと、
気相の液化ガスを移送する気相移送ラインと、を含み、
不活性ガスを前記液相移送ラインを介して前記液化ガス貯蔵タンクに供給し、排出ガスを前記気相移送ラインを介して供給を受けることを特徴とする請求項3に記載のバンカリング船。
【請求項8】
前記気相移送ラインは、
排出ガスをガス燃焼ユニット、ベント部およびバッファタンクのうちの少なくとも1つに供給することを特徴とする請求項7に記載のバンカリング船。
【請求項9】
前記排出ガスは、
液化ガスを含み、
前記バッファタンクは、
液相の液化ガスを前記バンカリングタンクに供給することを特徴とする請求項8に記載のバンカリング船。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バンカリング船に関する。
続きを表示(約 4,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境規制等の強化に伴い、各種燃料の中で環境にやさしい燃料に近い液化天然ガス(Liquefied Natural Gas)の使用が増大している。液化天然ガスは、一般的にLNG運搬船を通して運搬され、この際、液化天然ガスは、1気圧下で-162℃以下に温度を下げて液体状態でLNG運搬船のタンクに保管されることができる。液化天然ガスは、液体状態になる場合、気体状態に比べて体積が600分の1に縮小されるため、運搬効率を増大させることができる。
【0003】
このような液化天然ガスを運搬したり、燃料として使用したりする船舶に液化天然ガスをローディングまたはアンローディングする場合には、ディーゼルと異なり、極低温状態に維持しなければならない。また、ローディングおよびアンローディングを行いながら液化天然ガスの安定的な貯蔵のために、液化天然ガスが貯蔵される貯蔵タンクの温度および圧力などを制御しなければならない。したがって、近年、液化天然ガスを液体状態に維持して液化天然ガス運搬船または推進船に供給するためのバンカリング技術およびそれを利用する船舶について継続的な研究開発がなされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記のような従来技術の問題点を解決するために創出されたものであり、本発明の目的は、対象の液化ガス貯蔵タンクに液化ガスをローディングおよびアンローディングすることができるバンカリング船を提供することである。
【0005】
また、本発明の目的は、バンカリング船において、液化ガスのローディングおよびアンローディングのための個別過程で要求する条件を満たすように、対象の液化ガス貯蔵タンク内部の温度および圧力条件などを制御できる船舶を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係るバンカリング船は、対象の液化ガス貯蔵タンクに液化ガスをローディングおよびアンローディングするためのバンカリング船であって、液化ガスを貯蔵するバンカリングタンクと、前記バンカリング船のバンカリングステーションに設けられ、前記バンカリング船から液化ガスを流出入させるマニホールドと、前記バンカリングタンクと前記マニホールドとを連結して液化ガスを流動させる液化ガス移送ラインと、乾燥ガスを生産する乾燥ガス供給部と、を含み、前記乾燥ガス供給部は、前記液化ガス貯蔵タンクに液化ガスをローディングする前に、乾燥ガスを前記マニホールドを介して前記液化ガス貯蔵タンクに供給して前記液化ガス貯蔵タンク内部の水分を除去し、前記液化ガス移送ラインは、液相の液化ガスを移送する液相移送ラインと、気相の液化ガスを移送する気相移送ラインと、を含み、前記バンカリング船は、前記乾燥ガス供給部から供給される乾燥ガスを前記液相移送ラインおよび前記気相移送ラインのうちの少なくとも1つに伝達するガス供給ラインをさらに含み、前記ガス供給ラインは、前記バンカリング船の外部温度が予め定められた温度以上であると、前記液相移送ラインを介して乾燥ガスを供給し、前記バンカリング船の外部温度が予め定められた温度より低いと、前記気相移送ラインを介して乾燥ガスを供給することができる。
【0007】
本発明の他の側面に係るバンカリング船は、対象の液化ガス貯蔵タンクに液化ガスをローディングおよびアンローディングするためのバンカリング船であって、液化ガスを貯蔵するバンカリングタンクと、前記バンカリング船のバンカリングステーションに設けられ、前記バンカリング船から液化ガスを流出入させるマニホールドと、前記バンカリングタンクと前記マニホールドとを連結して液化ガスを流動させる液化ガス移送ラインと、乾燥ガスを生産する乾燥ガス供給部と、を含み、前記乾燥ガス供給部は、前記液化ガス貯蔵タンクに液化ガスをローディングする前に、乾燥ガスを前記マニホールドを介して前記液化ガス貯蔵タンクに供給して前記液化ガス貯蔵タンク内部の水分を除去し、前記液化ガス移送ラインは、液相の液化ガスを移送する液相移送ラインと、気相の液化ガスを移送する気相移送ラインと、を含み、前記バンカリング船は、前記乾燥ガス供給部から供給される乾燥ガスを前記液相移送ラインおよび前記気相移送ラインのうちの少なくとも1つに伝達するガス供給ラインをさらに含み、前記ガス供給ラインは、前記液化ガス貯蔵タンクの内部温度が予め定められた温度以上であると、前記液相移送ラインを介して乾燥ガスを供給し、前記液化ガス貯蔵タンクの内部温度が予め定められた温度より低いと、前記気相移送ラインを介して乾燥ガスを供給することができる。
【0008】
本発明の他の側面に係るバンカリング船は、対象の液化ガス貯蔵タンクに液化ガスをローディングおよびアンローディングするためのバンカリング船であって、液化ガスを貯蔵するバンカリングタンクと、前記バンカリング船のバンカリングステーションに設けられ、前記バンカリング船から液化ガスを流出入させるマニホールドと、前記バンカリングタンクと前記マニホールドとを連結して液化ガスを流動させる液化ガス移送ラインと、不活性ガスを生産する不活性ガス供給部と、を含み、前記不活性ガス供給部は、前記液化ガス貯蔵タンクに液化ガスをローディングする前に、不活性ガスを前記マニホールドを介して前記液化ガス貯蔵タンクに供給して前記液化ガス貯蔵タンク内部の酸素を除去し、前記液化ガス移送ラインは、液相の液化ガスを移送する液相移送ラインと、気相の液化ガスを移送する気相移送ラインと、を含み、前記バンカリング船は、前記不活性ガス供給部から供給される不活性ガスを前記液相移送ラインおよび前記気相移送ラインのうちの少なくとも1つに伝達するガス供給ラインをさらに含み、前記不活性ガスは、窒素ガスまたは重油を燃焼させて発生するガスであり、前記ガス供給ラインは、前記不活性ガスが窒素ガスであると、前記液相移送ラインを介して不活性ガスを供給し、前記不活性ガスが重油を燃焼させて発生するガスであると、前記気相移送ラインを介して不活性ガスを供給することができる。
【0009】
本発明の他の側面に係るバンカリング船は、液化ガス気化器を備える液化ガス運搬船に液化ガスをローディングおよびアンローディングするためのバンカリング船であって、液化ガスを貯蔵するバンカリングタンクと、前記バンカリング船のバンカリングステーションに設けられ、前記バンカリング船から液化ガスを流出入させるマニホールドと、前記バンカリングタンクと前記マニホールドとを連結して液化ガスを流動させる液化ガス移送ラインと、を含み、前記液化ガス運搬船に液化ガスをローディングする前に、前記ローディング時の液化ガスの流量に比べて相対的に少ない流量の液化ガスを前記マニホールドを介して前記液化ガス運搬船に設けられる液化ガス貯蔵タンクに供給し、前記液化ガス運搬船から排出ガスの供給を受け、前記液化ガス移送ラインは、液相の液化ガスを移送する液相移送ラインと、気相の液化ガスを移送する気相移送ラインと、を含み、前記バンカリング船は、前記液相移送ラインを介して液化ガスを前記液化ガス気化器に供給し、前記排出ガスは、前記液化ガス気化器で気化された液化ガスが前記液化ガス貯蔵タンクに注入されるに伴って、前記液化ガス貯蔵タンク内部に貯蔵されていたガスが排出され、前記バンカリング船は、前記気相移送ラインを介して前記排出ガスの供給を受け、前記気相移送ラインは、前記排出ガス中に含まれる不活性ガスの濃度が予め定められた値以上であると、前記排出ガスをガス燃焼ユニットおよびベント部のうちの少なくとも1つに供給し、前記排出ガス中に含まれる不活性ガスの濃度が予め定められた値より小さいと、前記排出ガスをガス燃焼ユニットおよびバッファタンクのうちの少なくとも1つに供給することができる。
【0010】
本発明の他の側面に係るバンカリング船は、対象の液化ガス貯蔵タンクに液化ガスをローディングおよびアンローディングするためのバンカリング船であって、液化ガスを貯蔵するバンカリングタンクと、前記バンカリング船のバンカリングステーションに設けられ、前記バンカリング船から液化ガスを流出入させるマニホールドと、前記バンカリングタンクと前記マニホールドとを連結して液化ガスを流動させる液化ガス移送ラインと、液化ガス気化器と、を含み、前記液化ガス貯蔵タンクに液化ガスをローディングする前に、前記液化ガス気化器で気化された液化ガスを前記マニホールドを介して前記液化ガス貯蔵タンクに供給し、前記対象から排出ガスの供給を受け、前記液化ガス移送ラインは、液相の液化ガスを移送する液相移送ラインと、気相の液化ガスを移送する気相移送ラインと、を含み、前記液化ガス気化器は、前記バンカリングタンクから液化ガスの供給を受けて気化した後、前記気相移送ラインに供給し、前記排出ガスは、前記液化ガス気化器で気化された液化ガスが前記液化ガス貯蔵タンクに注入されるに伴って、前記液化ガス貯蔵タンク内部に貯蔵されていたガスが排出され、前記バンカリング船は、前記液相移送ラインを介して前記排出ガスの供給を受け、前記液相移送ラインは、前記排出ガス中に含まれる不活性ガスの濃度が予め定められた値以上であると、前記排出ガスをガス燃焼ユニットおよびベント部のうちの少なくとも1つに供給し、前記排出ガス中に含まれる不活性ガスの濃度が予め定められた値より小さいと、前記排出ガスをガス燃焼ユニットおよびバッファタンクのうちの少なくとも1つに供給することができる。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
川下り用船
1か月前
個人
シーアンカー
4か月前
個人
発電船
2か月前
個人
水難救命スーツ
12か月前
個人
船舶用プロペラ
10か月前
個人
流体抵抗低減省エネ船
9か月前
小柳建設株式会社
台船
4か月前
個人
簡易型ライフジャケット
11か月前
個人
船舶推進装置
12か月前
ウラカミ合同会社
曳航ロボット
5か月前
炎重工株式会社
浮標
4日前
炎重工株式会社
浮標
4日前
炎重工株式会社
移動体
3か月前
個人
水陸両用移動装置
5か月前
個人
船舶
4日前
ダイハツ工業株式会社
ジャケット
6か月前
株式会社テラサン
位置保持システム
3か月前
常石造船株式会社
メタノール燃料船
1か月前
個人
海洋「いかだ」上の風力発電システム
10か月前
ヤマハ発動機株式会社
船外機
4日前
誠加興業股分有限公司
呼吸用マスク
5か月前
トヨタ自動車株式会社
ガンネル治具
7か月前
個人
浮体式足場のブイ組立体
11か月前
個人
キャタピラ推進式高速船
8か月前
ヤマハ発動機株式会社
救難艇
12か月前
炎重工株式会社
自律航行浮遊体
4日前
株式会社神戸タフ興産
船舶の甲板構造
1か月前
川崎汽船株式会社
ドライアイス輸送船
7か月前
藤倉コンポジット株式会社
架台
25日前
個人
搬送器材
9か月前
株式会社 ASC
航海用低燃費航行方法
10か月前
高階救命器具株式会社
救命具
7か月前
日立造船株式会社
浮体構造物
12か月前
ASTI株式会社
操作機構取付構造
2か月前
株式会社小野田産業
シェルタ
7か月前
株式会社 神崎高級工機製作所
減速逆転機
12か月前
続きを見る