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公開番号2025003632
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2024187413,2023046688
出願日2024-10-24,2023-03-23
発明の名称抗ウイルス用樹脂組成物、及び抗ウイルス用物品
出願人大日精化工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 101/00 20060101AFI20241226BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】安全性及び透明性に優れた抗ウイルス用の物品を製造しうる抗ウイルス用樹脂組成物、並びにそれを用いて得られる抗ウイルス用物品を提供する。
【解決手段】抗ウイルス剤及び樹脂を含有し、抗ウイルス剤が、下記(b)~(d)からなる群より選択される少なくとも一種のN-ヒドロキシエチル-N-[2-ヒドロキシアルキル]アミンである抗ウイルス用樹脂組成物、並びにこの抗ウイルス用樹脂組成物により形成された抗ウイルス用物品である。
(b)1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ドデカン-2-オール
(c)1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-テトラデカン-2-オール
(d)β-[(ヒドロキシエチル)アミノ]アルコール(C=11~14、第二級型)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
抗ウイルス剤及び樹脂を含有し、
前記抗ウイルス剤が、下記(b)~(d)からなる群より選択される少なくとも一種のN-ヒドロキシエチル-N-[2-ヒドロキシアルキル]アミンである抗ウイルス用樹脂組成物。
(b)1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ドデカン-2-オール
(c)1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-テトラデカン-2-オール
(d)β-[(ヒドロキシエチル)アミノ]アルコール(C=11~14、第二級型)
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記樹脂100質量部に対する、前記抗ウイルス剤の含有量が、0.05~10質量部である請求項1に記載の抗ウイルス用樹脂組成物。
【請求項3】
カルボン酸又はその塩を含有するものを除く、請求項1又は2に記載の抗ウイルス用樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の抗ウイルス用樹脂組成物により形成された抗ウイルス用物品。
【請求項5】
請求項3に記載の抗ウイルス用樹脂組成物により形成された抗ウイルス用物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抗ウイルス剤、抗ウイルス性樹脂組成物、及び抗ウイルス性物品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
抗ウイルス剤は、例えば、無機系の抗ウイルス剤と有機系の抗ウイルス剤に大別される。無機系の抗ウイルス剤を樹脂、合成繊維、及び塗料等に添加すると、得られる製品の耐熱性及び耐候性が良好となる。また、有機系の抗ウイルス剤を樹脂、合成繊維、及び塗料等に添加すると、得られる製品の機械的強度が向上する。
【0003】
無機系の抗ウイルス剤を用いた例としては、酸化鉄や酸化アルミニウム等の金属酸化物を含む無機粒子及び亜酸化銅粒子を含有する樹脂組成物(特許文献1)や、銀や亜鉛等の金属のイオンを含有するポリカーボネート樹脂組成物(特許文献2)が提案されている。また、有機系の抗ウイルス剤を用いた例としては、無機充填剤にスルホン酸系の界面活性剤を担持して得た抗ウイルス剤を含有する樹脂組成物が提案されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-117187号公報
特開2021-191831号公報
特開2017-218516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、無機系の抗ウイルス剤を用いると、得られる製品の透明性が低下するとともに、機械的強度等の物性が劣化しやすくなるといった課題があった。さらに、無機系の抗ウイルス剤は各種金属イオンを含有するので、金属の蓄積に起因する生態系への影響について十分に配慮する必要がある。
【0006】
一方、有機系の抗ウイルス剤は、それ自体の耐熱性及び耐候性が必ずしも良好ではないとともに、得られるポリマー成形品等の製品から流出しやすいといった安全面での課題もあった。さらに、有機系の抗ウイルス剤は、種類によってはポリマー成形品や合成繊維等の製品の透明性が低下しやすくなることがあった。
【0007】
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、透明性に優れた抗ウイルス性の物品を製造しうる樹脂組成物を調製することが可能な、安全性に優れた抗ウイルス剤、並びにその使用を提供することにある。また、本発明の課題とするところは、上記の抗ウイルス剤を用いた抗ウイルス性樹脂組成物及び抗ウイルス性物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明によれば、以下に示す抗ウイルス剤が提供される。
[1]下記一般式(1)で表されるN-ヒドロキシエチル-N-[2-ヒドロキシアルキル]アミンを含む抗ウイルス剤。
RCH(OH)CH

NHCH

CH

OH ・・・(1)
(前記一般式(1)中、Rは、水素原子又は炭素数1~16のアルキル基を示す)
[2]前記N-ヒドロキシエチル-N-[2-ヒドロキシアルキル]アミンが、下記(a)~(d)からなる群より選択される少なくとも一種の化合物である前記[1]に記載の抗ウイルス剤。
(a)2,2’-イミノジエタノール
(b)1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ドデカン-2-オール
(c)1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-テトラデカン-2-オール
(d)β-[(ヒドロキシエチル)アミノ]アルコール(C=11~14、第二級型)
【0009】
また、本発明によれば、以下に示す抗ウイルス性樹脂組成物が提供される。
[3]前記[1]又は[2]に記載の抗ウイルス剤及び樹脂を含有する抗ウイルス性樹脂組成物。
[4]前記樹脂100質量部に対する、前記抗ウイルス剤の含有量が、0.05~10質量部である前記[3]に記載の抗ウイルス性樹脂組成物。
【0010】
さらに、本発明によれば、以下に示す抗ウイルス性物品が提供される。
[5]前記[3]又は[4]に記載の抗ウイルス性樹脂組成物により形成された抗ウイルス性物品。
(【0011】以降は省略されています)

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