TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025003508
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2024182090,2022562712
出願日
2024-10-17,2021-04-20
発明の名称
抗ウイルス1,3-ジ-オキソ-インデン化合物
出願人
ノバルティス アーゲー
,
カトリーケ・ユニフェルシテイト・ルーヴァン
,
Katholieke Universiteit Leuven
,
コーリア リサーチ インスティテュート オブ ケミカル テクノロジー
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07D
405/12 20060101AFI20241226BHJP(有機化学)
要約
【課題】抗ウイルス1,3-ジ-オキソ-インデン化合物を提供すること。
【解決手段】本明細書に記載の式(I)の化合物を、薬学的に許容される塩、そのような化合物を含有する医薬組成物、並びにウイルス感染症を治療するためにこれらの化合物、塩、及び組成物を使用する方法と共に提供する。本発明は、インビトロで強力な抗ウイルス活性を有する新規化合物を提供する。本発明はまた、新規化合物を含有する医薬組成物、並びにウイルスの複製又は再活性化を阻害し、ウイルスに関連する又はウイルスによって引き起こされる疾患状態を治療するために化合物及び組成物を使用する方法を提供する。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025003508000067.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">24</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">128</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
明細書中に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コクサッキーウイルス、エンテロウイルス、エコーウイルス、ポリオウイルス、及びライノウイルスを含むピコルナウイルスの阻害剤であり、したがって、ポリオ、麻痺、急性出血性結膜炎、ウイルス性髄膜炎、手足口病、水疱性疾患、A型肝炎、筋炎、心筋炎、膵炎、糖尿病、流行性筋痛症、脳炎、風邪、ヘルパンギナ、口蹄疫、喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺炎、副鼻腔炎、又は中耳炎を含むウイルス感染症を治療するのに有用である新規1,3-ジオキソインデン化合物に関する。本発明は、本明細書に開示される新規四環式ピリドン化合物、そのような化合物を含有する医薬組成物、並びにウイルス性疾患の治療及び予防においてこれらの化合物及び組成物を使用する方法を提供する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ピコルナウイルスは、RNAゲノムが7.2~8.5Kb長である無エンベローププラス鎖一本鎖RNAウイルスである。これらのウイルスは、約22~30nmのサイズを有する非常に小さな球状であり、ずいぶん昔に最初に同定された。ピコルナウイルス科に属するウイルスの中には、ライノウイルス、ポリオウイルス、コクサッキーウイルスA、コクサッキーウイルスB、及びエコーウイルスを含むエンテロウイルス、並びにA型肝炎ウイルスがある。
【0003】
ピコルナウイルスが原因となる疾患は、呼吸器疾患から消化器疾患、循環器疾患、及び皮膚疾患まで多岐にわたり、その例としては、ポリオ、麻痺、急性出血性結膜炎、ウイルス性髄膜炎、手足口病、水疱性疾患、A型肝炎、筋炎、心筋炎、膵炎、糖尿病、流行性筋痛症、脳炎、風邪、ヘルパンギナ、及び口蹄疫が挙げられる。しかしながら、これらの疾患を治癒させるための治療薬は存在しない。開発中の薬物の大部分は、脱外皮阻害剤である。ピコルナウイルス科に属するウイルスは、衛生的、社会的、及び経済的な問題を惹起する、前述の呼吸器疾患を含む様々な疾患を引き起こす。ピコルナウイルスは、水系感染症の主な原因物質である。非常に安定で、消毒が困難であるので、RNAウイルスは絶え間なく関連疾患を引き起こす。
【0004】
ヒトライノウイルス(hRV)は、最近、喘息の増悪の大部分に関連付けられており、多くの安定した喘息患者の気管支組織にさえも存在することが知られている。喘息患者及び非喘息患者から採取したそれぞれの気管支粘膜生検材料を比較すると、非喘息患者と比べて、喘息患者の下気道ではヒトライノウイルスが有意に高い頻度で検出されることが示された。ヒトライノウイルスの存在と喘息の臨床的重症度との間に相関関係があることも報告されている。更に、ライノウイルスは、慢性閉塞性肺疾患、肺炎、副鼻腔炎、及び中耳炎、並びに喘息を引き起こす。
【0005】
ライノウイルスは、感冒の主な原因であるが、エンテロウイルス誘発性疾患には、髄膜炎、気道感染症などが含まれる。ポリオウイルスに対するワクチン接種を提供するための広範囲にわたる努力によって、世界中でポリオの発症は著しく減少しているが、ニジェール、ナイジェリア、エジプト、インド、パキスタン、及びアフガニスタンでは疾患の症例が依然として報告されている。A型肝炎は、現在、A型肝炎ウイルス用のワクチンのおかげである程度制御することが可能である。しかしながら、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、又はライノウイルス用のワクチンは、これまで開発されていない。
【0006】
特に、コクサッキーウイルスBは、重篤な場合には心臓移植を必要とする特発性拡張型心筋症に発展し得る心筋炎の主な原因である。
【0007】
エンビロキシム誘導体が、広い抗エンテロウイルス及び抗ライノウイルス活性を有する最も有望な候補であるとみなされている。エンビロキシムは、ウイルス複製においてRNA中間体を形成するのに必要なウイルスタンパク質3Aに結合することによってプラス鎖RNAの合成に干渉する(Heinz B A and Vance L M:J Virol,1995,69(7),4189-97)。しかしながら、臨床試験では、化合物は、有意ではない治療効果しか有しない又はほとんど治療効果を有しないことが観察され、不良な薬物動態及び望ましくない副作用が付随して検出された(Miller F D et al.:Antimicrob Agents Chemother,1985,27(1),102-6)。
【0008】
プロテアーゼ阻害剤AG7088は、ウイルスプロテアーゼ2Cの微細構造及び機能に関する知見に基づいて開発された。ナノモル濃度範囲内の細胞培養物において、AG7088は、48種のライノウイルスタイプ、並びにコクサッキーウイルスA21、B3、エンテロウイルス70、及びエコーウイルス11に対する効果を有する(Pattick A K et al.:Antimicrobila Agents Chemother,1999,43(10),2444-50)。
【0009】
ウイルスカプシドの分子構造が明らかになったおかげで、カプシドブロッカー「WIN物質」を意図的に設計するための前提条件が得られた(Diana G D:Curr Med Chem 2003,2,1-12)。それらは、ライノウイルス及びエンテロウイルスの吸着及び/又は脱外皮を阻害する。WIN物質のうちのいくつかは、ピコルナウイルスの個々の属又はウイルス型に対してのみ高度に特異的な効果を有する。他の誘導体は、ライノウイルス及びエンテロウイルスの両方の複製を阻害する。例えば、アリルドン、ジソキサリル、及びピロダビルは、WIN物質に属する。これらの化合物は、細胞培養物において非常に良好な抗ウイルス効果を示した。しかしながら、溶解度が不十分である(アルリドン)、バイオアベイラビリティが低い(アルリドン及びジソキサリル)、代謝及び排出が急速である(ジソキサリル及びWIN54954)こと、並びに皮膚発疹などの副作用(WIN54954)によって、臨床適用が不可能になった。
【0010】
一種のWIN物質であるプレコナリルは、非常に良好な経口バイオアベイラビリティを有し、ウイルスカプシドにおける疎水性ポケットに結合した後に、ライノウイルス、エコーウイルス、及びコクサッキーウイルスの侵入を阻害する(Pevear D C et
al:Antimicrob Agents Chemother 1999,43(9),2109-15;McKinlay M A et al.:Annu Rev Microbiol 1992,46,635-54)。したがって、プレコナリルは、感冒からウイルス性髄膜炎又は心筋炎に及ぶ広範囲にわたるウイルス疾患に対して潜在的に有効である。ライノウイルス、エンテロウイルス71、及びコクサッキーウイルスB3については抵抗性が観察された(Ledford R M et al.:J Virol 2004,78(7),3663-74;Groarke J M et al.:J Infect Dis 1999,179(6),1538-41)。しかしながら、証明された治療効果は、米国でライノウイルス感染症を治療するための剤としてプレコナリル(Picovir、Viropharma,USA)を登録するには十分ではなかった。2002年3月に、治療成功率が低すぎ、副作用が観察されたことから、対応する申請は食品医薬品局(FDA)によって拒否された。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
小野薬品工業株式会社
GCL阻害剤
25日前
築野グループ株式会社
脂肪酸エステル
2か月前
築野グループ株式会社
脂肪酸エステル
2か月前
トヨタ自動車株式会社
メタン製造装置
2日前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
1か月前
田岡化学工業株式会社
多環芳香族化合物の製造方法
1か月前
学校法人近畿大学
アミロイド線維検出プローブ
1か月前
株式会社トクヤマ
ベンジルヒドラジン誘導体の製造方法
1か月前
個人
希土類有機錯体及びその製造方法並び応用
24日前
日本特殊陶業株式会社
反応装置
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
1か月前
住友化学株式会社
芳香族複素環化合物の製造方法
2日前
東ソー株式会社
アデノ随伴ウイルス結合性タンパク質の精製方法
1か月前
公立大学法人大阪
尿素化合物の製造方法
10日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、および発光デバイス
1か月前
グリーンケミカルズ株式会社
4-ヒドロキシ安息香酸組成物
26日前
東亞合成株式会社
ペプチドフラグメント及びその利用
1か月前
ノーベルファーマ株式会社
ヒスチジン亜鉛2水和物の製造方法
1か月前
サンアプロ株式会社
金属錯塩色素
1か月前
株式会社Kyulux
有機発光素子
26日前
国立大学法人富山大学
抗がん作用を有する化合物
2か月前
興和株式会社
新規ニコチンアミド化合物
1か月前
東洋エンジニアリング株式会社
尿素の製造方法及び製造装置
2か月前
積水化学工業株式会社
オレフィン系化合物の製造装置
10日前
学校法人日本大学
化合物、腫瘍崩壊剤及び医薬組成物
2か月前
積水メディカル株式会社
アルギニン誘導体
11日前
株式会社豊田中央研究所
ギ酸回収方法
4日前
国立大学法人北海道大学
酵素を用いたペプチドライゲーション
2か月前
住友化学株式会社
化合物及びそれを含む組成物
1か月前
株式会社ナリス化粧品
バラ花弁由来グルコシルセラミド
1か月前
田岡化学工業株式会社
ホウ素含有多環芳香族化合物及び該化合物の製造方法
1か月前
東レ株式会社
ε-カプロラクタムの製造方法およびポリアミド6の製造方法
2か月前
広栄化学株式会社
N-アルキル化ポリエチレンポリアミン混合物
2日前
東ソー・ファインケム株式会社
ジフルオロビニル基含有化合物の製造方法
10日前
旭化成株式会社
トリオキサン又はメチラールの製造方法
10日前
旭化成株式会社
トリオキサン又はメチラールの製造方法
10日前
続きを見る
他の特許を見る