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公開番号
2025002064
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023101982
出願日
2023-06-21
発明の名称
グラウンドアンカーヘッドおよびグラウンドアンカーヘッドの形成方法
出願人
信越ポリマー株式会社
代理人
めぶき弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
E02D
5/80 20060101AFI20241226BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】
より高い防食効果を期待でき、かつ防食部材の除去容易なグラウンドアンカーヘッドおよびグラウンドアンカーヘッドの形成方法を提供すること。
【解決手段】
本発明に係るグラウンドアンカーヘッドは、ナット部3と、ナット部3に螺合するネジ部5と、ネジ部5の内部を通じてナット部3と反対側の端面から露出するテンドン7と、テンドン7と端面との隙間に配置されるくさび部8とを備え、ナット部3の側面、ネジ部5の側面およびくさび部8とテンドン7の余長部7aとの隙間を含むナット部3の端面およびテンドン7の余長部7aを、不硬化性シリコーンパテ12,31,34にて覆っている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ナット部と、前記ナット部に螺合するネジ部と、前記ネジ部の内部を通じて前記ナット部と反対側の端面から露出するテンドンと、前記テンドンと前記端面との隙間に配置されるくさび部と、を備えるグラウンドアンカーヘッドにおいて、
前記ナット部の側面、前記ネジ部の側面および前記くさび部と前記テンドンの余長部との隙間を含む前記ナット部の前記端面、および前記テンドンの余長部を、不硬化性シリコーンパテにて覆っていることを特徴とするグラウンドアンカーヘッド。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
ナット部と、前記ナット部に螺合するネジ部と、前記ネジ部の内部を通じて前記ナット部と反対側の端面から露出するテンドンと、前記テンドンと前記端面との隙間に配置されるくさび部と、を備えるグラウンドアンカーヘッドにおいて、
前記ナット部の側面、前記ネジ部の側面および前記くさび部と前記テンドンの余長部との隙間を含む前記ナット部の前記端面を、不硬化性シリコーンパテにて覆っており、前記テンドンの余長部をシリコーンゴムのチューブに挿入された状態であり、前記チューブの開口部を不硬化性シリコーンパテにて封止した状態にあることを特徴とするグラウンドアンカーヘッド。
【請求項3】
前記シリコーンゴムのチューブは、JIS K 6253に基づくデュロメータタイプA(ショアA)に基づく硬度の測定において40以上80以下の硬度を有し、かつJIS K 7375に基づく全光線透過率の測定において60%以上の全光線透過率を有することを特徴とする請求項2に記載のグラウンドアンカーヘッド。
【請求項4】
前記不硬化性シリコーンパテは、ISO7323に基づく可塑度の測定において100以上600以下の可塑度を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーヘッド。
【請求項5】
前記不硬化性シリコーンパテは、JIS K 7375に基づく全光線透過率の測定において60%以上の全光線透過率を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーヘッド。
【請求項6】
少なくとも一部分が透明ガラスまたは透明樹脂体で構成されていて内部を視認可能な保護キャップが被せられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーヘッド。
【請求項7】
請求項1に記載のグラウンドアンカーヘッドを形成する方法であって、
前記くさび部と前記テンドンの余長部との隙間を含む前記ナット部の前記端面、および前記テンドンの余長部に不硬化性シリコーンパテを充填する工程と、
前記ナット部の側面および前記ネジ部の側面を不硬化性シリコーンパテにて被覆する工程と、
を含むことを特徴とするグラウンドアンカーヘッドの形成方法。
【請求項8】
請求項2に記載のグラウンドアンカーヘッドを形成する方法であって、
前記くさび部と前記テンドンの余長部との隙間を含む前記ナット部の前記端面に、不硬化性シリコーンパテを充填する工程と、
前記テンドンの余長部にシリコーンゴムのチューブを挿入して、前記チューブの開口部を不硬化性シリコーンパテにて封止する工程と、
前記ナット部の側面および前記ネジ部の側面を不硬化性シリコーンパテにて被覆する工程と、
を含むことを特徴とするグラウンドアンカーヘッドの形成方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、グラウンドアンカーヘッドおよびグラウンドアンカーヘッドの形成方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、建物または地盤を安定化する工法として、地中と地上板をワイヤーで緊張し固定するタイプのグラウンドアンカー工法が知られている。グラウンドアンカーの基本構造は、大きく分けると、地中アンカー部と、地上支圧板と、地上でテンドンと呼ばれるワイヤーを保持するグラウンドアンカーヘッドとから構成されている。グラウンドアンカーヘッドは、地上支圧板から上の部分を指す。グラウンドアンカーヘッドには、落石や風雨、汚れからグラウンドアンカーヘッドを保護するために保護キャップを備えるタイプが多い。なお、テンドンは地上で露出している部分と地中に埋もれている部分とを含むが、以下の説明ではテンドンの地上で露出している部分を単にテンドンと呼ぶことがある。
【0003】
グラウンドアンカーヘッドは、主に、ナット部、アンカーヘッドネジ部(以降、ネジ部と呼ぶ。)、テンドンの余長部、くさび部、保護キャップを有して構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許2987404号公報
特開2005-213335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、グラウンドアンカーヘッドの構成材料は、一般的に金属である。このため、グラウンドアンカーヘッドが直接風雨にさらされると、保護キャップを装着したとしても、金属部分が腐食することがある。それは、微細な隙間からの雨の侵入および地中からテンドンを伝って水が漏れてくるためである。このような状況に鑑みて、より高い防食工法が望まれる。
【0006】
防食工法としては、例えば外側シースの口元部に肉厚の口元カラーを設け、この口元カラー内周に周方向への配設溝を形成し、この配設溝内に水膨張性ゴムによる止水シール材を配設し、該止水シール材で合成樹脂シースと外側シースの口元部とをシールすることによる地盤埋設用アンカーの頭部の止水構造が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、この止水構造には、専用の設計が必要なため、既存設備の止水および防食には適用できない。また、キャップを外し、防錆油を取り除いた後でないと点検はできない。
【0007】
防食工法の他の例としては、例えばキャップ内を流動化したグリースで充填する形態が提案されている(特許文献2参照)。しかし、グリースで充填するための専用の設計が必要であるため、あらゆる形状のグラウンドアンカーヘッドに適用することはできない。また、グリースの流動性は極めて小さい。このため、定着部材の中の小さな隙間にグリースを充填することは難しい。このため、小さな隙間における腐食を防止できず全体として十分な防食効果を果たさない場合があった。
【0008】
本発明は、より高い防食効果を期待でき、かつ防食部材の除去容易なグラウンドアンカーヘッドおよびグラウンドアンカーヘッドの形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)上記目的を達成するための実施形態に係るグラウンドアンカーヘッドは、
ナット部と、ナット部に螺合するネジ部と、ネジ部の内部を通じてナット部と反対側の端面から露出するテンドンと、テンドンと端面との隙間に配置されるくさび部とを備え、
ナット部の側面、ネジ部の側面およびくさび部とテンドンの余長部との隙間を含むナット部の端面、およびテンドンの余長部を、不硬化性シリコーンパテにて覆っている。
(2)別の実施形態に係るグラウンドアンカーヘッドにおいて、好ましくは、ナット部と、ナット部に螺合するネジ部と、ネジ部の内部を通じてナット部と反対側の端面から露出するテンドンと、テンドンと端面との隙間に配置されるくさび部と、を備えるグラウンドアンカーヘッドにおいて、
ナット部の側面、ネジ部の側面およびくさび部と前記テンドンの余長部との隙間を含むナット部の前記端面を、不硬化性シリコーンパテにて覆っており、テンドンの余長部をシリコーンゴムのチューブに挿入された状態であり、チューブの開口部が不硬化性シリコーンパテにて封止された状態にあるようにしてもよい。
(3)別の実施形態に係るグラウンドアンカーヘッドにおいて、シリコーンゴムのチューブは、JIS K 6253に基づくデュロメータタイプA(ショアA)に基づく硬度の測定において40以上80以下の硬度を有し、かつJIS K 7375に基づく全光線透過率の測定において60%以上の全光線透過率を有することが好ましい。
(4)別の実施形態に係るグラウンドアンカーヘッドにおいて、不硬化性シリコーンパテは、ISO7323に基づく可塑度の測定において100以上600以下の可塑度を有することが好ましい。
(5)別の実施形態に係るグラウンドアンカーヘッドにおいて、不硬化性シリコーンパテは、JIS K 7375に基づく全光線透過率の測定において60%以上の全光線透過率を有することが好ましい。
(6)別の実施形態に係るグラウンドアンカーヘッドにおいて、少なくとも一部分が透明ガラスまたは透明樹脂体で構成されていて内部を視認可能な保護キャップが被せられていることが好ましい。
(7)実施形態に係るグラウンドアンカーヘッドの形成方法において、くさび部とテンドンの余長部との隙間を含む前記ナット部の端面、およびテンドンの余長部に不硬化性シリコーンパテを充填する工程と、ナット部の側面およびネジ部の側面を不硬化性シリコーンパテにて被覆する工程とを含む。
(8)別の実施形態に係るグラウンドアンカーヘッドの形成方法において、くさび部とテンドンの余長部との隙間を含む前記ナット部の端面に、不硬化性シリコーンパテを充填する工程と、テンドンの余長部にシリコーンゴムのチューブを挿入して、チューブの開口部を不硬化性シリコーンパテにて封止する工程と、ナット部の側面およびネジ部の側面を不硬化性シリコーンパテにて被覆する工程とを含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、より高い防食効果を期待でき、かつ防食部材の除去容易なグラウンドアンカーヘッドおよびグラウンドアンカーヘッドの形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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