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公開番号
2025000672
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-07
出願番号
2024157080,2023539015
出願日
2024-09-11,2022-12-12
発明の名称
LOU064を使用した治療の方法
出願人
ノバルティス アーゲー
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
31/505 20060101AFI20241224BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】食物アレルギーに対する新規な安全な治療法を提供する。
【解決手段】1つ以上のアレルゲンに対するIgE誘導アレルギー反応、例えば食物、薬物、又は毒アレルギー反応の治療又は予防、例えばアナフィラキシー反応の治療又は予防に使用するための、BTK阻害剤、例えば不可逆的BTK阻害剤、例えばLOU064又はその薬学的に許容される塩が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
1つ以上のアレルゲンに対するIgE誘導アレルギー反応、例えば食物、薬物、又は毒
アレルギー反応の治療又は予防、例えばアナフィラキシー反応の治療又は予防に使用する
ための、BTK阻害剤、例えば不可逆的BTK阻害剤、例えばLOU064又はその薬学
的に許容される塩。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
1つ以上のアレルゲンが、食物アレルゲンを含むか又は食物アレルゲンである、請求項
1に記載の使用のための、LOU064又はその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
食物アレルゲンが、ピーナッツ、堅果、牛乳、小麦、卵、大豆、ゴマ、魚介類、特に、
ピーナッツから選択される、請求項2に記載の使用のための、LOU064又はその薬学
的に許容される塩。
【請求項4】
LOU064が、毎日約20mg~約200mgの用量で投与される、請求項1、2又
は3のいずれか一項に記載の使用のための、LOU064又はその薬学的に許容される塩
。
【請求項5】
LOU064が、1日2回約10mg~1日2回約100mgの用量で投与される、請
求項4に記載の使用のための、LOU064又はその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
LOU064が、1日2回約10mgの用量で投与される、請求項5に記載の使用のた
めの、LOU064又はその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
LOU064が、1日2回約25mgの用量で投与される、請求項5に記載の使用のた
めの、LOU064又はその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
LOU064が、1日2回約100mgの用量で投与される、請求項5に記載の使用の
ための、LOU064又はその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
LOU064が、短期間、例えば6か月未満、好ましくは、3か月未満又は1か月未満
にわたって投与される、請求項1~8のいずれか一項に記載の使用のための、LOU06
4又はその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
LOU064が、最大で18週間の間、例えば4、10、12、16又は18週間の間
に投与される、請求項9に記載の使用のための、LOU064又はその薬学的に許容され
る塩。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つ以上のアレルゲンに対するIgE誘導アレルギー反応の有効な抑制に使
用するための、BTK阻害剤、例えばLOU064又はその薬学的に許容される塩若しく
は多形に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
食物アレルギーは、あらゆる国のあらゆる年齢の何百万もの人々を侵し、急増している
罹患率は、それが新しく出現した公衆衛生上の優先事項であることを示唆する(Warr
en et al 2020)。食物アレルギーの根本的な原因は、アレルゲン特異的I
gEがアレルゲン曝露に応答して合成され、肥満細胞及び好塩基球の表面膜においてその
Fc領域を介してIgEに対する高親和性受容体(FcεRI受容体)に結合する免疫機
構に関与する。(Sampson et al 2006)。食物アレルギーは、世界中
の人々のほぼ10%を侵し、一貫した疫学的傾向が、北米、欧州、アジア及びオーストラ
リアにわたって観察されており;最も一般的なアレルゲンは、ピーナッツ、堅果、海産物
、卵、牛乳、小麦、大豆及び種子類である(Warren et al 2020,Si
cherer and Sampson 2017)。ピーナッツ、堅果及び海産物に対
するアレルギーは、通常、生涯にわたる(Jones and Burks 2017,
Sicherer and Sampson 2017)。さらに、成人を含む食物アレ
ルギー患者の3分の1~2分の1が、2種以上の食物にアレルギーがある可能性が高い(
Gupta et al 2011,Gupta et al 2019)。アナフィラ
キシーは、場合により、食物、薬物、又は刺咬昆虫毒などの物質に対する生命に関わる全
身性アレルギー反応である。免疫療法を用いたこれらの物質に対するアレルギーを軽減す
る取り組みにもかかわらず、アナフィラキシーの罹患率は増加している(Lieberm
an P.et al.,Ann Allergy Asthma Immunol.2
006;97(5):596-602)。残念ながら、それは、即座の包括的医療処置を
施したとしても、致死性であることが多い(J.Allergy Clin.Immun
ol.2020;145(4):1082)。IgE介在性アナフィラキシーを予防する
ことができる公知の治療法はない。
【0003】
IgE経路は、食物アレルギー、薬物アレルギー、アレルギー性鼻炎、喘息、及び慢性
じんましんを含むほとんどのアレルギー性疾患の発病に中心的な役割を果たす。アレルゲ
ン特異的IgEが、アレルゲンに結合して、肥満細胞及び好塩基球の表面における高親和
性受容体(FcεRI)を架橋するとき、活性化されたシグナル伝達カスケードが、兆候
及び症状を誘発するのに関与する、ヒスタミン、プロスタグランジン、ロイコトリエン、
及びサイトカインを含む多くのアレルギーメディエーターの放出を引き起こす。
【0004】
これまで、アレルギー性疾患の治療は、特定のメディエーターの遮断(例えば、抗ヒス
タミン剤又はロイコトリエン受容体アンタゴニストによる)及び/又はコルチコステロイ
ドによる広い免疫抑制に大きく依存していた。
【0005】
現在、アナフィラキシーを予防することが可能な有効な治療はなく、治療の中心は、ト
リガーの回避による予防である。しかしながら、特に、食物アレルギーの場合、厳密な回
避が、必ずしも可能であるわけではないため、標準治療は、兆候及び症状の早期発見、並
びに反応が発生した後の筋肉内注射されるエピネフリンの使用からなる。対照的に、患者
が、皮膚試験、アレルゲン免疫療法(IT)、及び薬物脱感作(全ての手順は、重篤な全
身性反応のリスクを有する)の際などに、アレルゲンに意図的に曝される状況がある。例
えば食物アレルゲン又は薬剤などのアレルゲンに対する脱感作は、これらが、典型的に、
生命に関わる可能性のある反応のリスクのため患者の入院を必要とするため、高コストで
労力を要する。
【0006】
経口免疫療法(OIT)、舌下免疫療法(SLIT)、経皮免疫療法(EPIT)、及
び抗IgEモノクローナル抗体(オマリズマブ)と組み合わされたOITなどの、食物ア
レルギーについて試験された、いくつかの免疫療法が存在している。しかしながら、有効
性及び安全性は、ピーナッツアレルギーについての1つの第III相試験において実証さ
れたに過ぎない。さらに、オマリズマブ-OIT組合せの3つのランダム化比較試験があ
ったのみであり、これらは、低出力の単施設試験であるため;これらの試験において、エ
ビデンスレベルは低かった。長期の追跡観察を含む試験は稀であり、したがって、臨床的
忍容性は、明確でなく、依然として不明である(Shoichiro T et al.
EMJ.2019;4[4]:63-70)。
【0007】
現在、ピーナッツアレルギー患者のための承認された経口免疫療法(OIT)(Pal
forzia(商標))は1つのみである。
【0008】
BTKは、ヒト肥満細胞及び好塩基球におけるFcεRIを介したシグナル伝達のため
に不可欠なキナーゼである。それはまた、B細胞成熟のために重要であるため、BTKは
、B細胞悪性腫瘍の治療のために薬理学的に標的とされている。米国において現在3つの
FDAに承認されたBTK阻害剤(BTKis)がある。イブルチニブ(商標名Imbr
uvica(登録商標);Pharmacyclics、及びAbbVie)、アカラブ
ルチニブ(Calquence(登録商標);Acerta及びAstraZeneca
)、及びザヌブルチニブ(Brukinsa(登録商標);BeiGene)は全て、B
TKの経口用共有結合小分子阻害剤である。
【0009】
さらに、いくつかのBTK阻害剤(BTKis)は、関節リウマチ(RA)、多発性硬
化症(MS)、及び全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患の治療のため
の臨床試験中である。例えば、アカラブルチニブ及びザヌブルチニブ並びに新規な化合物
ONO-4059(チラブルチニブ)、HM71224(ポセルチニブ)及びABBV-
105(ウパダシチニブ)は、B細胞悪性腫瘍並びに/又はRA、シェーグレン症候群(
SjS)及びSLEなどの自己免疫疾患におけるそれらの有効性について現在試験されて
いる。さらに、エボブルチニブ、トレブルチニブ及びフェネブルチニブは、MS患者にお
いて第III相試験に入っており、オレラブルチニブは、第II相試験において試験され
、BIIB091は、MSの治療における有効性について第I相試験において試験された
。
【0010】
試験はまた、アレルギー患者における空気アレルゲン及び食物に対する皮膚プリックテ
スト反応性を低減するか又はなくすイブルチニブの能力(Dispenza et al
.J.Allergy Clin Immunol.2018;141(5):1914
-1916.e7)及び皮膚テストが、イブルチニブ停止の1週間後にベースラインに戻
ったことを実証し、これは、有効性の短い持続時間を示唆している(2021)。しかし
ながら、皮膚プリックテストにおいて見られる阻害作用が、皮膚以外の器官における阻害
作用につながるかどうかは不明である。肥満細胞が存在する様々な組織へのBTKisの
浸透度は不明である。イブルチニブが、循環好塩基球のIgE介在性活性化を防止する際
に急速な有効性を有することが実証されているが、BTKisが、肺、皮膚、及び消化管
などの複数の器官における組織常在肥満細胞のIgE介在性活性化を十分に阻害し得るか
どうかは不明である。
(【0011】以降は省略されています)
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