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公開番号2025000521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2023110321
出願日2023-06-19
発明の名称墓石用ステンドグラス
出願人株式会社セブンホーム
代理人
主分類E04H 13/00 20060101AFI20241224BHJP(建築物)
要約【課題】墓石需要は、新規建立の90%以上をコンパクトな洋型墓石が占め、更にその傾向は高まっている。その洋型墓石のニーズを踏まえ進化させるべく考案したのが墓石専用のステンドグラスであるが、その構造は単層であり、衝撃に耐え難く強度に課題があり、また、色ガラスを繋ぎデザイン図柄を成すケームは金属素材で、屋外環境の風雨により酸化し、経年劣化は避けられなかった。
【解決手段】ステンドグラスの表裏を強化ガラス3で覆った「三層構造」は、金属性のアルミ線を含んだゴム製のブチルテープ5を用いシーリングしており、密封状態を実現している。これにより水分の侵入を阻止し、金属物質の酸化、経年劣化を防ぐと共に、結露をも防ぐことを可能にし、更に、「三層構造」に「アルミCチャネルによる防水枠加工」を施したことにより、「三層構造」の密封合体の持続を具現化し、墓石と一体となって半永久的に実在していくことを可能にした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
墓石専用に開発したステンドグラス
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
構造は、従来のステンドグラスの表・裏を強化ガラスで覆った「三層構造」で、その合体にはアルミ線を含んだゴム製のブチルでシーリング、密封している。
【請求項3】
ステンドグラスの表・裏を覆う強化ガラスは、強度試験を実施しており、非常に強固で耐久性に優れており、破損、経年劣化を防ぐ。
【請求項4】
墓石は、風雨にさらされる屋外環境での設置が一般的であり、原材料の石材自体が水分を吸い上げる特性がある。そこで永年使用に耐え得るため、「三層構造」の周囲にシリコンを隙間なく充填し、アルミ材で枠加工を施している。これは、「三層構造」内の結露、及び水分の侵入を防ぐことを目的としたものである。ステンドグラスは、個々の色ガラス一つ一つを、ケームという金属に組み込み繋ぎ合わせて美しさを醸し出すものであるが、デザイン図柄を成すケームは金属素材であるが故に、屋外環境の風雨により酸化し、経年劣化が避けられないので、これを防止するものである。使用するシリコン材は-50度から+150度の寒暖差に耐え得るものを採用している。アルミ材を用いたのは、水分による酸化がしない物質であるからである。
【請求項5】
従来のステンドグラスの色ガラスは3mm厚で制作されるが、ここに5mm厚の「面取りガラス」をまじえステンドグラスを完成させている。5mm厚の色ガラスを採用するのは、厚みがあることで、そのフチを削って磨き上げることができる。それによって、光が乱反射するので、3mm厚の色ガラスとあいまって立体的に光輝く美しさを実現している。屋外環境に建立される墓石だからこそ、太陽光がステンドグラスに差すことで様々な豊かな彩りを見せくれるので、故人・ご先祖様への想いをより馳せらすことにも寄与し得るものである。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、寒暖差が大きく、風雨にさらされる屋外環境に建立される墓石に組み入れるために開発されたステンドグラスで、立体的に光輝く美しさを醸し出すと共に、永年維持できる強固性・耐久性を実現したものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ステンドグラスを真ん中に、その表裏を強化ガラスでサンドイッチした「三層構造」で、その強度はハンマーで叩いても割れず、1.04kgの鋼球を1.5mを落下させた強度試験においても無傷の状態を維持した。「三層構造」は(図1)のとおりで、熱貫流率もペアガラスより低く、四季があり寒暖差の大きい日本の環境下においても十分に耐え得るものである。熱貫流率の数値では、ペアガラスの熱貫流率が3.4W/m

-kに対し、「三層構造」のそれは2.9W/m

-kと優れていた。
【0003】
墓石用に新規開発した「アルミCチャネルによる防水枠加工」は、(図2)及び(図3)のとおりで、石材に等しく、風雨にさらされる屋外環境において、永年、ステンドグラスを組み込んだ墓石の状態を維持することを可能にした。石材自体が水分を吸い上げる特性があるので、「三層構造」の周囲にシリコンを隙間なく充填してアルミで枠加工を施したことで、その永続性を実現している。使用するシリコン材は別紙のとおり、-50度から+150度の寒暖差に耐え得るものである。
【発明の概要】
【0004】
核家族化、少子化が進む中、従来型の和型の墓石需要は大きく低減、新規建立の90%以上をコンパクトな洋型墓石が占め、更にその傾向は高まっている。その洋型墓石のニーズを踏まえ進化させるべく考案したのが墓石専用のステンドグラスである。
【0005】
ステンドグラスの墓石は、墓石の主原材料である石材の使用量を減らすことで、上昇傾向にある石材価格の高騰にも対応し得るものである。今後、多死時代が到来するものと推定されている中、その需要は更に拡大していくことは明白である。
【0006】
インテリアとして用いられるステンドグラスは、屋外環境下にある墓地・墓石に取り付けることに適さないとされていた。ステンドグラスは、個々の色ガラス一つ一つを、ケームという金属に組み込み繋ぎ合わせて美しさを醸し出すものであるが、その構造は単層であり、衝撃に耐え難く強度に課題があった。また、色ガラスを繋ぎデザイン図柄を成すケームは金属素材であるが故に、屋外環境の風雨により酸化し、経年劣化は避けられない。これを解決したのが、ステンドグラスの表裏を強化ガラスで覆った「三層構造」である。
【0007】
本発明の「三層構造」の合体は、金属性のアルミ線を含んだゴム製のブチルテープを用いシーリングしている。アルミ線を含むブチルテープを用いるのは、弾力性のあるゴム材を頑丈に合体させるためで、歪みの生じにくい完全なる密封状態を実現している。これにより水分の侵入を阻止し、金属物質の酸化、経年劣化を防ぐと共に、結露をも防ぐことを実現している。
【0008】
墓石は半永久的な永続性を必須とするもので、「三層構造」に「アルミCチャネルによる防水枠加工」を施した。これにより、「三層構造」の密封状態の持続を具現化し、墓石と一体となる半永久的な永続性を実現した。墓石への取り付け施工は、墓石背面から組み入れる(図4)、もしくは上部から組み入れる(図5)の方式となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係るステンドグラスの表裏に強化ガラスを配備した「三層構造」の断面図である。符号の説明 1 色ガラス 2 ケーム(金属線) 3 強化ガラス 4 空気層 5 ブチル(ゴム材) 6 ブチル内の金属部分(アルミ)
「アルミCチャネルによる防水枠加工」を施した断面図である。符号の説明 7 アルミCチャネル 8 シリコン剤
「アルミCチャネルによる防水枠加工」を施す正面図である。符号の説明 9 「三層構造」のステンドグラス本体 10 アルミCチャネル
墓石背面から組み入れる断面図である。符号の説明 11 ステンドグラス 12 墓石(石材) 13 アルミCチャネル 14 スペーサー(ステンドグラスの位置を調整するもの) 15 墓石用ボンド(コーキング材)
墓石上部から組み入れる断面図である。符号の説明 16 ステンドグラス 17 墓石(石材) 18 アルミCチャネル 19 スペーサー(ステンドグラスの位置を調整するもの) 20 墓石用ボンド(コーキング材) 21 墓石(石材)

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