TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025000318
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2023100110
出願日2023-06-19
発明の名称積層体及び液体用紙容器
出願人日本製紙株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 29/00 20060101AFI20241224BHJP(積層体)
要約【課題】積層体同士の接着性が良好であり、かつ、ストロー突き刺し性の良好な積層体及びこれを用いた液体用紙容器を提供する。
【解決手段】紙基材層10の一方の面に第1のポリエチレン層12を有し、他方の面に第1の接着剤層16を介して、多層樹脂層24を有する積層体1であって、多層樹脂層24は、第2のポリエチレン層18と第3のポリエチレン層20とを有し、第2のポリエチレン層18が、高密度ポリエチレン樹脂と低密度ポリエチレレン樹脂の混合樹脂から構成され、第3のポリエチレン層20は、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、又は、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂と低密度ポリエチレン樹脂の混合樹脂から構成される積層体1、及び、この積層体1を用いてなる液体用紙容器である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
紙基材層の一方の面に第1のポリエチレン層を有し、他方の面に第1の接着剤層を介して多層樹脂層を有する積層体であって、
前記多層樹脂層は、少なくとも、第2のポリエチレン層と、前記第2のポリエチレン層の前記紙基材層と反対側に設けられた第3のポリエチレン層と、を有し、
前記第2のポリエチレン層が、高密度ポリエチレン樹脂と低密度ポリエチレレン樹脂の混合樹脂から構成され、高密度ポリエチレン樹脂の含有量が前記第2のポリエチレン層を構成する全樹脂に対して5質量%以上30質量%以下であり、
前記第3のポリエチレン層は、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、又は、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂と低密度ポリエチレン樹脂の混合樹脂から構成され、前記低密度ポリエチレン樹脂の含有量が、前記第3のポリエチレン層を構成する全樹脂に対して30質量%以下であり、
前記第2のポリエチレン層を構成するポリエチレン樹脂のメルトフローレートが0.2~3.0g/10分である、積層体。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記多層樹脂層は、前記第2のポリエチレン層と前記第3のポリエチレン層が接して積層される、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記紙基材層と前記第1の接着剤層の間にガスバリア層を有する、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項4】
前記第1の接着剤層が直鎖状低密度ポリエチレン樹脂により構成される、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項5】
前記紙基材層と前記ガスバリア層が第2の接着剤層を介して積層される、請求項3に記載の積層体。
【請求項6】
前記第2の接着剤層が直鎖状低密度ポリエチレン樹脂により構成される、請求項5に記載の積層体。
【請求項7】
前記多層樹脂層がヒートシール性を有する、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項8】
前記第1のポリエチレン層、前記第2のポリエチレン層、及び前記第3のポリエチレン層の少なくともいずれか1層が、バイオマス低密度ポリエチレンを含有し、バイオマス度が70%以上である、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項9】
前記ガスバリア層は、構成する樹脂としてポリエチレンテレフタレートを含み、
前記ポリエチレンテレフタレートの極限粘度が0.58~0.80dl/gである、請求項3に記載の積層体。
【請求項10】
前記第1のポリエチレン層、及び前記第3のポリエチレン層を構成するポリエチレン樹脂のメルトフローレートが0.8~10g/10分である、請求項1又は2に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は積層体及び該積層体を用いた液体用紙容器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ジュース、アルコール飲料等の容器に用いられる紙容器としては、紙の基材にポリエチレン層、及びアルミニウム層が積層された紙容器が使用されている(特許文献1参照)。
【0003】
このような紙容器は、表裏面に熱可塑性樹脂を積層した紙基材の胴部パネルに連設されている縦方向シールパネルと胴部パネルの縁部とを加熱し、接着(シール)することで、紙容器の筒状胴部が形成され、胴部パネルの上端及び下端も接着することで、上部及び底部を封止し、紙容器が形成されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-2196号公報
特開2021-147101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2に記載の紙容器内の飲料液体を飲む際は、紙容器の上部に設けられたストロー挿入口にストローを挿し込み、このストローから吸引することで、紙容器内の飲料液体を飲むことが行われている。そのため、紙基材層に積層される樹脂層は、良好なストロー突き刺し性が求められていた。また、紙基材にカールが生じると、加熱による紙基材同士の接合が困難になるため、紙基材層に積層される樹脂層にカールが生じず、紙基材同士の接着性も良好であることが求められていた。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、カールが生じず積層体同士の接着性が良好であり、かつ、ストロー突き刺し性の良好な積層体及びこれを用いた液体用紙容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、紙基材層の他方の面に設けられる第2のポリエチレン層及び第3のポリエチレン層を構成する樹脂に所定の樹脂を用いることで、本発明の課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成したものである。本発明の要旨は以下のとおりである。
【0008】
[1]紙基材層の一方の面に第1のポリエチレン層を有し、他方の面に第1の接着剤層を介して多層樹脂層を有する積層体であって、前記多層樹脂層は、少なくとも、第2のポリエチレン層と、前記第2のポリエチレン層の前記紙基材層と反対側に設けられた第3のポリエチレン層と、を有し、前記第2のポリエチレン層が、高密度ポリエチレン樹脂と低密度ポリエチレレン樹脂の混合樹脂から構成され、高密度ポリエチレン樹脂の含有量が前記第2のポリエチレン層を構成する全樹脂に対して5質量%以上30質量%以下であり、前記第3のポリエチレン層は、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、又は、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂と低密度ポリエチレン樹脂の混合樹脂から構成され、前記低密度ポリエチレン樹脂の含有量が、前記第3のポリエチレン層を構成する全樹脂に対して30質量%以下であり、前記第2のポリエチレン層を構成するポリエチレン樹脂のメルトフローレートが0.2~3.0g/10分である、積層体。
[2]前記多層樹脂層は、前記第2のポリエチレン層と前記第3のポリエチレン層が接して積層される、[1]に記載の積層体。
[3]前記紙基材層と前記第1の接着剤層の間にガスバリア層を有する、[1]又は[2]に記載の積層体。
[4]前記第1の接着剤層が直鎖状低密度ポリエチレン樹脂により構成される、[1]~[3]のいずれかに記載の積層体。
[5]前記紙基材層と前記ガスバリア層が第2の接着剤層を介して積層される[3]に記載の積層体。
[6]前記第2の接着剤層が直鎖状低密度ポリエチレン樹脂により構成される、[5]に記載の積層体。
[7]前記多層樹脂層がヒートシール性を有する、[1]~[6]に記載の積層体。
[8]前記第1のポリエチレン層、前記第2のポリエチレン層、及び前記第3のポリエチレン層の少なくともいずれか1層が、バイオマス低密度ポリエチレンを含有し、バイオマス度が70%以上である、[1]~[7]のいずれかに記載の積層体。
[9]前記ガスバリア層は、構成する樹脂としてポリエチレンテレフタレートを含み、前記ポリエチレンテレフタレートの極限粘度が0.58~0.80dl/gである、[1]~[8]に記載の積層体。
[10]前記第1のポリエチレン層、及び前記第3のポリエチレン層を構成するポリエチレン樹脂のメルトフローレートが0.8~10g/10分である、[1]~[9]に記載の積層体。
[11]前記第2のポリエチレン層の前記高密度ポリエチレン樹脂のメルトフローレートと、前記低密度ポリエチレレン樹脂のメルトフローレートと、の差が2.8g/10分以下である、[1]~[10]に記載の積層体。
[12]前記第3のポリエチレン層の前記直鎖状低密度ポリエチレン樹脂のメルトフローレートと、前記低密度ポリエチレン樹脂のメルトフローレートと、の差が3g/10分以下である、[1]~[11]に記載の積層体。
[13]前記紙基材層を構成する紙の坪量が100~500g/m

である、[1]~[12]に記載の積層体。
[14][1]~[13]に記載の積層体を用いてなる液体用紙容器。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、カールが生じず積層体同士の接着性が良好であり、かつ、ストロー突き刺し性の良好な積層体及びこれを用いた液体用紙容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の積層体を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日本製紙株式会社
紙容器
今日
日本製紙株式会社
紙容器
今日
日本製紙株式会社
塗工紙
15日前
日本製紙株式会社
積層体及び液体用紙容器
2日前
日本製紙株式会社
塗工紙
21日前
日本製紙株式会社
感熱記録体
2日前
東レ株式会社
積層体
7か月前
東レ株式会社
積層体
6か月前
東レ株式会社
積層体
7か月前
東レ株式会社
積層体
6か月前
東レ株式会社
積層体
3か月前
東レ株式会社
フィルム
3か月前
東レ株式会社
多層成形品
7か月前
アイカ工業株式会社
化粧板
3か月前
アイカ工業株式会社
化粧板
4か月前
東レ株式会社
積層フィルム
8か月前
個人
生地
9か月前
東レ株式会社
積層フィルム
9か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
9か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
8か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
8か月前
セーレン株式会社
導電性編物
8か月前
ダイニック株式会社
ターポリン
5か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
8か月前
東ソー株式会社
蓋材用フィルム
1か月前
日本バイリーン株式会社
表面材
6か月前
株式会社 スワコー
光学フィルム
8か月前
個人
加熱調理に利用可能な鉄製品
21日前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
7か月前
株式会社エフコンサルタント
面材
8か月前
東レ株式会社
サンドイッチ構造体
3か月前
三洋化成工業株式会社
複層硬化膜
7か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
7か月前
株式会社カネカ
保護フィルム積層体
4か月前
東洋紡株式会社
包装用積層フィルム
9か月前
DICデコール株式会社
化粧板
6か月前
続きを見る