TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025007700
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023109276
出願日
2023-07-03
発明の名称
負極用組成物、負極、及び二次電池
出願人
日本製紙株式会社
代理人
個人
主分類
H01M
4/62 20060101AFI20250109BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】 負極活物質としてケイ素系の活物質を含む負極を用いた場合であっても、充放電の繰り返しによる劣化を抑制することができ、容量維持率などの電池性能に優れた二次電池を得ることが可能な負極用組成物を提供する。
【解決手段】 導電性カーボンと、分散剤とを含有し、前記分散剤は、水への溶解性が5.0~100質量%であり、かつリグニン誘導体を含むリグニン成分を含有する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
導電性カーボンと、分散剤とを含有し、
前記分散剤は、水への溶解性が5.0~100質量%であり、かつリグニン誘導体を含むリグニン成分を含有することを特徴とする二次電池の負極用組成物。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記リグニン誘導体が下式(1)に示す官能基を有し、前記官能基中のS含量が0.1~7.0質量%である、請求項1に記載の負極用組成物。
式(1):-SO
3
M
(式中、Mは、水素原子、一価金属、又は二価金属を示す)
【請求項3】
前記リグニン成分の固形分当たりの抽出成分量が0.01~2.5質量%であり、
前記リグニン成分の固形分当たりのメトキシ基量が3~18質量%であり、
前記リグニン成分の固形分当たりの抽出成分量のメトキシ基量に対する質量比が0.001~0.25である請求項1または2に記載の負極用組成物。
【請求項4】
前記リグニン成分の固形分当たりの、アルカリ性ニトロベンゼン酸化による総分解生成物収率が、15%以下である、請求項1または2に記載の負極用組成物。
【請求項5】
請求項1または2に記載の負極用組成物と、負極結合剤と、負極活物質を含む負極活物質層を備える二次電池用の負極。
【請求項6】
請求項5に記載の負極を含む二次電池。
【請求項7】
前記二次電池がリチウムイオン電池である請求項1または2に記載の負極用組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池の負極に用いられる負極用組成物、これを用いた負極、及び二次電池に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンやタブレット等に代表される小型携帯端末や定置用蓄電池の急速な普及により、それらを駆動させる小型でエネルギー密度の高い電池に対する要求が高まっている。
【0003】
一般に、リチウムイオン二次電池の負極には黒鉛系材料が用いられているが、黒鉛系材料の理論容量は372mAh/g(LiC
6
)であり、現状、その限界に近付いている。
【0004】
さらにリチウムイオン二次電池のエネルギー密度を向上するためには、新しい材料の選択が必要となっている。そこで、炭素、リチウムに次いで電位が低く、比容量の大きいケイ素、スズ等と、リチウムとを合金化した材料が注目を集めている。
【0005】
これらの材料の中でも、ケイ素は、モル比でケイ素原子1に対してリチウム原子を4.4まで吸蔵することができ、理論的には黒鉛系炭素材料の約10倍の容量が得られる。しかし、ケイ素粒子はリチウムを吸蔵すると体積がおよそ3倍~4倍に膨れるため、充放電の繰り返しにより劣化が進行し、容量が低下することが問題となっている。この現象を詳しく解析すると、ケイ素を含む活物質にリチウムが挿入されると、体積膨張により電極内に微細な割れが生じ、この微細な割れに電解液が侵入し、新たな被膜(SEI層)が形成されることが確認されている。このとき、元に戻らない不可逆な容量が発生し、結果として、電池容量が低下する。この現象は、サイクル途中の充放電効率の変化に現れる。特に体積変化の大きいサイクル初期段階におけるサイクル効率の低下は、充放電効率の高い正極と組み合わせた電池としての寿命に大きな影響を与える。そのため、ケイ素を含む活物質を用いる場合、この体積膨張による電極構造の変化に伴う悪影響を最小限に抑えることが重要な課題となっている。
【0006】
特許文献1には、ケイ素を含む電極活物質と、リグニンスルホン酸塩と、導電助剤としてのグラファイトを含む負極用合剤スラリーを、集電体上に塗布・乾燥することにより負極用合剤の塗膜(負極活物質層)を集電体上に形成し、負極を製造したことが記載されている。また、このようにして製造した負極を用いた電池は、容量特性に優れることが記載されている。
【0007】
しかしながら、特許文献1の実施例に記載された負極用合剤スラリーは、活物質以外の成分(リグニン、カルボキシメチルセルロース、及び導電助剤)の割合が多すぎるため、このスラリーを使用して作製した負極を用いて得られる電池は、性能が低すぎて実使用に耐えないと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
欧州特許出願公開第3544099号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1の実施例に記載された負極用合剤スラリーに含まれるケイ素系の活物質は固形分基準で60%程度であるが、ケイ素系活物質の配合量が多い場合には、充放電の繰り返しによる劣化が進行するため、満足な電池特性が得られないという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、負極活物質としてケイ素系の活物質を含む負極を用いた場合であっても、充放電の繰り返しによる劣化を抑制することができ、容量維持率などの電池性能に優れた二次電池を得ることが可能な負極用組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本製紙株式会社
カルボキシメチルセルロースリチウム塩およびカルボキシメチルセルロースリチウム塩の製造方法、非水電解質二次電池用電極組成物、非水電解質二次電池用電極および非水電解質二次電池
8日前
個人
トイレ用照明スイッチ
2日前
CKD株式会社
巻回装置
1日前
CKD株式会社
巻回装置
1日前
イリソ電子工業株式会社
電子部品
5日前
三洋化成工業株式会社
軟磁性材料
23日前
オムロン株式会社
電磁継電器
9日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
9日前
株式会社ヨコオ
同軸コネクタ
29日前
オムロン株式会社
電磁継電器
9日前
古河電池株式会社
制御弁式鉛蓄電池
29日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
9日前
オムロン株式会社
電磁継電器
9日前
株式会社半導体エネルギー研究所
電池
22日前
株式会社ヨコオ
ソケット
16日前
国立大学法人信州大学
トランス
9日前
日新電機株式会社
変圧器
17日前
日本特殊陶業株式会社
保持部材
1日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
23日前
住友電装株式会社
コネクタ
29日前
ローム株式会社
半導体装置
2日前
三洲電線株式会社
撚線導体
23日前
TDK株式会社
コイル部品
29日前
トヨタバッテリー株式会社
二次電池
16日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
29日前
日新イオン機器株式会社
気化器、イオン源
2日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
2日前
大和電器株式会社
コンセント
29日前
トヨタバッテリー株式会社
二次電池
1日前
三洋化成工業株式会社
リチウムイオン電池
23日前
矢崎総業株式会社
端子台
1日前
矢崎総業株式会社
端子台
1日前
株式会社村田製作所
電池パック
23日前
トヨタ自動車株式会社
電池モジュール
1日前
ローム株式会社
半導体発光装置
8日前
矢崎総業株式会社
端子台
1日前
続きを見る
他の特許を見る