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公開番号2025012622
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115594
出願日2023-07-14
発明の名称パルプの解砕方法、及びそれを用いたセルロース繊維の製造方法。
出願人日本製紙株式会社
代理人個人,個人
主分類D21B 1/14 20060101AFI20250117BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】本発明によれば、化学変性処理や微細化処理を施すことなくバインダー効果等に優れた、繊維長が維持されたセルロース繊維を提供することを課題とする。
【解決手段】パルプの含水率が30~90質量%となるように含水処理した後、該含水パルプを解砕機に供給することを特徴とするパルプの解砕方法であって、
前記解砕機が叩解機能部のついた円形またはそれに類する形状のプレートにより形成される叩解間隙を1つ以上有し、該プレートの一方のみ又は相互に回転させることで叩解間隙を通過するパルプを解砕せしめることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
パルプの含水率が30~90質量%となるように含水処理した後、該含水パルプを解砕機に供給することを特徴とするパルプの解砕方法。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記解砕機が、叩解機能部のついた円形またはそれに類する形状のプレートにより形成される叩解間隙を1つ以上有し、該プレートの一方のみ又は相互に回転させることで叩解間隙を通過するパルプを解砕せしめることを特徴とする請求項1に記載のパルプの解砕方法。
【請求項3】
前記叩解間隙が、0.1~5.0mmの範囲であることを特徴とする請求項2に記載のパルプの解砕方法。
【請求項4】
請求項1~3いずれか1項に記載のパルプの解砕方法により得られる、平均繊維長0.5mm以上3.0mm以下の範囲であり、且つ平均フィブリル周囲長が10%以下であることを特徴とするセルロース繊維の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パルプの解砕方法、及びそれを用いたセルロース繊維の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年脱炭素技術の開発に伴い、セルロースを主成分とするパルプは天然素材として各種用途への適用が期待されている。例えば、微細化処理を施したセルロース繊維は、繊維同士の絡まりや水素結合などの影響が強く現出するようになるため、優れたバインダー効果が期待されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
一方で、微細化処理を行うためには、パルプを化学変性し解繊しやすくしたり、多量のエネルギーを用いて機械的な処理を繰り返す必要があり、脱炭素技術の進展のためにはより簡便な手法で、バインダー効果が高いセルロース繊維を得る方法が望まれている。
【0004】
そのような微細化処理せずともバインダー効果の高いセルロース繊維としては、繊維の絡まりがより発現するように長繊維を維持することで得られることが想定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-206521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明では、化学変性処理や微細化処理を施すことなくバインダー効果等に優れた、繊維長が維持されたセルロース繊維を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意検討の結果、以下の(1)~(4)にて課題を解決できることを見出した。
(1)パルプの含水率が30~90質量%となるように含水処理した後、該含水パルプを解砕機に供給することを特徴とするパルプの解砕方法。
(2)前記解砕機が、叩解機能部のついた円形またはそれに類する形状のプレートにより形成される叩解間隙を1つ以上有し、該プレートの一方のみ又は相互に回転させることで叩解間隙を通過するパルプを解砕せしめることを特徴とする(1)に記載のパルプの解砕方法。
(3)前記叩解間隙が、0.1~5.0mmの範囲であることを特徴とする(2)に記載のパルプの解砕方法。
(4)(1)~(3)いずれか1項に記載のパルプの解砕方法により得られる、平均繊維長0.5mm以上3.0mm以下の範囲であり、且つ平均フィブリル周囲長が10%以下であることを特徴とするセルロース繊維の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、化学変性処理や微細化処理を施すことなくバインダー効果等に優れた、繊維長が維持されたセルロース繊維を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
すなわち本発明は、パルプの含水率が30~90質量%となるように含水処理した後、該含水パルプを解砕機に供給することを特徴とするパルプの解砕方法である。
【0010】
<パルプ>
本発明で用いられるパルプとしては、針葉樹未漂白クラフトパルプ(NUKP)、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未漂白クラフトパルプ(LUKP)、広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹未漂白サルファイトパルプ(NUSP)、針葉樹漂白サルファイトパルプ(NBSP)、広葉樹未漂白サルファイトパルプ(LUSP)、広葉樹漂白サルファイトパルプ(LBSP)などの木材由来パルプ、サーモメカニカルパルプ(TMP)、加圧砕木パルプ(PGW)、リファイナーグラウンドウッドパルプ(RGP)、アルカリ過酸化水素メカニカルパルプ(APMP)、アルカリ過酸化水素サーモメカニカルパルプ(APTMP)、リンター、ジュート、麻、コウゾ、ミツマタ、ケナフ等の草本由来のパルプ、竹由来のパルプ、再生パルプ、古紙パルプ等が挙げられるが、パルプ原料として一定以上の繊維長を有する観点から木材由来パルプが好ましく、針葉樹由来のパルプがより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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