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公開番号
2025000182
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-07
出願番号
2023099893
出願日
2023-06-19
発明の名称
ボイルオフガス処理システム、及びボイルオフガスの処理方法
出願人
株式会社三井E&S
代理人
弁理士法人グローバル・アイピー東京
主分類
F17C
13/00 20060101AFI20241224BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】余剰のボイルオフガスの処理のためのコストを抑えつつ、処理しきれないボイルオフガスを低減し、ボイルオフガスの有効利用を図る。
【解決手段】実施形態のボイルオフガス処理システムは、ガス供給システムにおいて発生した余剰のボイルオフガスを処理するボイルオフガス処理システムである。ボイルオフガス処理システムは、前記発生したボイルオフガスの少なくとも一部を、圧縮された気体又は液化ガスとして貯蔵する容器と、前記供給先の少なくとも1つであり、ボイルオフガスを処理する少なくとも1つの処理装置と、前記処理装置にボイルオフガスを供給するためのガス供給ラインであって、前記容器が接続され、前記気体又は前記液化ガスの流路となる第1流路部を有するガス供給ラインと、を備える。前記処理装置は、前記容器から取り出され、前記ガス供給ラインにより導かれたボイルオフガスを処理する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
液化ガスのボイルオフガスを少なくとも1つの供給先に送るガス供給システムにおいて発生した余剰のボイルオフガスを処理するボイルオフガス処理システムであって、
前記発生したボイルオフガスの少なくとも一部を、圧縮された気体又は液化ガスとして貯蔵する容器と、
前記供給先の少なくとも1つであり、ボイルオフガスを処理する少なくとも1つの処理装置と、
前記処理装置にボイルオフガスを供給するためのガス供給ラインであって、前記容器が接続され、前記気体又は前記液化ガスの流路となる第1流路部を有するガス供給ラインと、を備え、
前記処理装置は、前記容器から取り出され、前記ガス供給ラインにより導かれたボイルオフガスを処理することを特徴とするボイルオフガス処理システム。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記ガス供給ラインは、前記容器から取り出され、前記ガス供給ラインを流れるボイルオフガスを減圧する減圧弁を備える、請求項1に記載のボイルオフガス処理システム。
【請求項3】
前記容器を第1容器というとき、前記発生したボイルオフガスの少なくとも一部を、圧縮された気体又は液化ガスとして貯蔵する少なくとも1つの第2容器をさらに備える、請求項1に記載のボイルオフガス処理システム。
【請求項4】
前記容器の少なくとも1つは、前記第1流路部と着脱可能に接続されるシリンダーボンベである、請求項3に記載のボイルオフガス処理システム。
【請求項5】
前記容器の少なくとも1つに貯蔵された前記気体又は前記液化ガスを前記処理装置に向けて供給しつつ、前記容器の他の少なくとも1つに、前記発生したボイルオフガスの少なくとも一部を貯蔵する、請求項3又は4に記載のボイルオフガス処理システム。
【請求項6】
前記ボイルオフガス処理システムは、前記供給先で用いられるボイルオフガスの供給源となる液化ガスを貯蔵する燃料タンクをさらに備え、
前記ガス供給ラインは、前記燃料タンクにおいて発生したボイルオフガスを取り込むように前記燃料タンクと接続され、
前記ガス供給ラインは、前記燃料タンクから前記第1流路部を通ることなく前記供給先に向かうボイルオフガスの流路である、前記容器が接続されない第2流路部をさらに有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のボイルオフガス処理システム。
【請求項7】
前記ボイルオフガス処理システムは、前記処理装置として、ボイルオフガスを燃料とする発電機又はボイラーと、ボイルオフガスを燃料としない装置と、を備え、
前記容器から取り出され、前記ガス供給ラインを流れるボイルオフガスを、前記発電機又は前記ボイラーに供給できない場合に、前記ボイルオフガスを燃料としない装置に供給する、請求項6に記載のボイルオフガス処理システム。
【請求項8】
液化ガスのボイルオフガスを少なくとも1つの供給先に送るガス供給システムにおいて発生した余剰のボイルオフガスを処理するボイルオフガスの処理方法であって、
前記発生したボイルオフガスの少なくとも一部を、圧縮された気体又は液化ガスとして容器に貯蔵する貯蔵工程と、
前記容器に貯蔵された前記気体又は液化ガスを、前記供給先の少なくとも1つであり、ボイルオフガスを処理する少なくとも1つの処理装置に供給する供給工程と、
前記容器から取り出され、前記処理装置に供給されたボイルオフガスを前記処理装置を用いて処理する処理工程と、を備えることを特徴とするボイルオフガスの処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボイルオフガスを処理するボイルオフガス処理システム及びボイルオフガスの処理方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
液化ガスのボイルオフガス(BOG)を燃料とする船舶には、液化ガスを貯蔵する燃料タンクから、主機関や、発電機、ボイラー、ガス燃焼ユニット(GCU)等の燃焼処理装置に向けてボイルオフガスを供給するためのガス供給システムが備えられている。このようなシステムでは、航行中も停泊中も、燃料タンクへの入熱により、常時、ボイルオフガスが発生し、余剰のボイルオフガスが発生しやすい。
【0003】
液化ガスやボイルオフガスを取り扱う際にも、余剰のボイルオフガスは発生しやすい。例えば、外部から燃料タンクへの液化ガスの供給(バンカリング)を行う際の入熱により、燃料タンクや、バンカリングホース、バンカリングラインからボイルオフガスが発生する。また、船舶の補修の際に、主機関や発電機内に残存するボイルオフガス、あるいは燃料タンク内の液化ガスやボイルオフガスを不活性ガスでパージすることによってもボイルオフガスが発生する。さらには、システムの稼働中に、燃料タンクや、ボイルオフガスを移送する配管等に備え付けられた安全弁からボイルオフガスが排出される場合がある。
【0004】
余剰のボイルオフガスは、例えば、上記燃焼処理装置により燃焼されることにより処理される(特許文献1参照)。あるいは、余剰の水溶性のボイルオフガスは、海水や清水に溶かして水溶液とするための装置(水溶性ガス処理装置)を用いて、規制値以下の濃度にして廃棄することも可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-163804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、ボイルオフガスの発生量によっては、燃焼処理装置や水溶性ガス処理装置(以降、まとめて処理装置ともいう)の処理能力が不足し、ボイルオフガスを処理しきれない場合がある。その際、処理装置を、処理能力の高いものに取り換えたのでは、装置のコストが増大し、ボイルオフガスの処理のためのコストが増大する。ボイルオフガスは、本来、燃料として用いることが可能であるにも関わらず、燃料として用いることなく、単なる燃焼等による廃棄のために、処理装置にコストをかけることは、エネルギーの有効利用の観点からも好ましくない。
【0007】
本発明は、余剰のボイルオフガスの処理のためのコストを抑えつつ、処理しきれないボイルオフガスを低減し、ボイルオフガスの有効利用を図ることができるボイルオフガス処理システム及びボイルオフガス処理方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、以下の態様を包含する。
態様1
液化ガスのボイルオフガスを少なくとも1つの供給先に送るガス供給システムにおいて発生した余剰のボイルオフガスを処理するボイルオフガス処理システムであって、
前記発生したボイルオフガスの少なくとも一部を、圧縮された気体又は液化ガスとして貯蔵する容器と、
前記供給先の少なくとも1つであり、ボイルオフガスを処理する少なくとも1つの処理装置と、
前記処理装置にボイルオフガスを供給するためのガス供給ラインであって、前記容器が接続され、前記気体又は前記液化ガスの流路となる第1流路部を有するガス供給ラインと、を備え、
前記処理装置は、前記容器から取り出され、前記ガス供給ラインにより導かれたボイルオフガスを処理することを特徴とするボイルオフガス処理システム。
【0009】
態様2
前記ガス供給ラインは、前記容器から取り出され、前記ガス供給ラインを流れるボイルオフガスを減圧する減圧弁を備える、態様1に記載のボイルオフガス処理システム。
【0010】
態様3
前記容器を第1容器というとき、前記発生したボイルオフガスの少なくとも一部を、圧縮された気体又は液化ガスとして貯蔵する少なくとも1つの第2容器をさらに備える、態様1又は2に記載のボイルオフガス処理システム。
(【0011】以降は省略されています)
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