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公開番号2024101152
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-29
出願番号2023004932
出願日2023-01-17
発明の名称燃料ガス貯蔵システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F17C 13/02 20060101AFI20240722BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】故障部品の検出を能動的に実施できる燃料ガス貯蔵システムを提供する。
【解決手段】複数の燃料タンクと、分配部と、分配部逆止弁と、合流部と、分配部及び合流部を接続するバイパス流路と、制御部と、を備え、分配部は分配部圧力測定装置を有し、合流部は合流部圧力測定装置を有し、バイパス流路はバイパス流路開閉弁を有し、制御部は、合流部圧力測定装置が正常に機能している場合において、バイパス流路開閉弁を開状態に変更したときの分配部と合流部との間の圧力差の絶対値が第1閾値を超える場合に、分配部圧力測定装置が故障していると判断し、圧力差の絶対値が第1閾値以下である場合において、バイパス流路開閉弁を開状態から閉状態に変更したときの分配部の圧力が第2閾値を超える場合に、分配部逆止弁が故障していると判断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の燃料タンクと、
外部から複数の前記燃料タンクに供給される燃料ガスを分配する分配部と、
外部から前記分配部への燃料ガスの流通を許容し、かつ、前記分配部から外部へのガスの流通を禁止する分配部逆止弁と、
複数の前記燃料タンクから供給される燃料ガスを合流させる合流部と、
前記分配部及び前記合流部を接続するバイパス流路と、
制御部と、を備え、
前記分配部は前記分配部の圧力を測定する分配部圧力測定装置を有し、
前記合流部は前記合流部の圧力を測定する合流部圧力測定装置を有し、
前記バイパス流路はバイパス流路開閉弁を有し、
前記制御部は、前記合流部圧力測定装置が正常に機能している場合において、
前記バイパス流路開閉弁を開状態に変更したときの前記分配部と前記合流部との間の圧力差の絶対値が第1閾値を超える場合に、前記分配部圧力測定装置が故障していると判断し、
前記圧力差の絶対値が前記第1閾値以下である場合において、前記バイパス流路開閉弁を開状態から閉状態に変更したときの前記分配部の圧力が第2閾値を超える場合に、前記分配部逆止弁が故障していると判断する、
燃料ガス貯蔵システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は燃料ガス貯蔵システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には逆止弁の故障を検知可能な燃料電池システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-174019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
燃料電池システムは、燃料電池に燃料ガスを供給するための燃料ガス貯蔵システムが備えられている。燃料ガス貯蔵システムは複数の燃料タンクと、複数の燃料タンクに供給される燃料ガスを分配する分配部と、外部から分配部へのガスの流通を許容し、かつ、分配部から外部へのガスの流通を禁止する逆止弁と、複数の燃料タンクから供給される燃料ガスを合流させる合流部と、制御部と、を備えている。また、分配部は分配部圧力測定装置を有しており、合流部は合流部圧力測定装置を有している。
【0005】
このような燃料ガス貯蔵システムは次の問題を有している。まず、故障部品の特定が困難である問題がある。これは燃料ガス貯蔵システムにおいて、制御部から確認可能なパラメータが圧力のみであるため、通常、圧力値のみによって各部材の異常検出が実施される。しかしながら、いずれの部材が故障していてもその影響が圧力値に反映されてしまうため、故障部品の特定が困難となっている。また、上記の問題を回避するために、故障部品の検出は燃料ガス充填中の圧力値に基づいて実施することができるが、実施頻度が限られる問題がある。さらに、故障部品検出をシステム側から能動的に実施できない問題もある。
【0006】
そこで、本開示の主な目的は、故障部品の検出を能動的に実施できる燃料ガス貯蔵システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、上記課題を解決するための態様として、複数の燃料タンクと、外部から複数の燃料タンクに供給される燃料ガスを分配する分配部と、外部から分配部への燃料ガスの流通を許容し、かつ、分配部から外部へのガスの流通を禁止する分配部逆止弁と、複数の燃料タンクから供給される燃料ガスを合流させる合流部と、分配部及び合流部を接続するバイパス流路と、制御部と、を備え、分配部は分配部の圧力を測定する分配部圧力測定装置を有し、合流部は合流部の圧力を測定する合流部圧力測定装置を有し、バイパス流路はバイパス流路開閉弁を有し、制御部は、合流部圧力測定装置が正常に機能している場合において、バイパス流路開閉弁を開状態に変更したときの分配部と合流部との間の圧力差の絶対値が第1閾値を超える場合に、分配部圧力測定装置が故障していると判断し、圧力差の絶対値が第1閾値以下である場合において、バイパス流路開閉弁を開状態から閉状態に変更したときの分配部の圧力が第2閾値を超える場合に、分配部逆止弁が故障していると判断する、燃料ガス貯蔵システムを提供する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の燃料ガス貯蔵システムによれば、故障部品の検出を能動的に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
燃料ガス貯蔵システム100のブロック図である。
バイパス流路開閉弁構造体151のブロック図である。
故障部品検出のフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の燃料ガス貯蔵システムについて、一実施形態である燃料ガス貯蔵システム100を用いて説明する。図1に燃料ガス貯蔵システム100のブロック図を示した。
(【0011】以降は省略されています)

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