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公開番号
2024180369
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2024096827
出願日
2024-06-14
発明の名称
油中水型乳化化粧料
出願人
株式会社コーセー
代理人
主分類
A61K
8/29 20060101AFI20241219BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】 重ね付けのしやすさ、カバー力、立体感のあるツヤ、顔料分散性、なめらかな伸び広がりに優れる油中水型乳化化粧料を提供すること。
【解決手段】次の成分(A)~(D);
(A)顔料級二酸化チタン
(B)25℃で液状の、エステル結合を3つ以上持つ粉体分散剤
(C)25℃で固形の、非イオン性界面活性剤
(D)ハンセン溶解度パラメータにおける、√{(δp)
2
+(δh)
2
}が20未満である水性成分
を含有する油中水型乳化化粧料。
特許請求の範囲
【請求項1】
次の成分(A)~(D);
(A)顔料級二酸化チタン
(B)25℃で液状の、エステル結合を3つ以上持つ粉体分散剤
(C)25℃で固形の、非イオン性界面活性剤
(D)ハンセン溶解度パラメータにおける、√{(δp)
2
+(δh)
2
}が20未満である水性成分
を含有する油中水型乳化化粧料。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記成分(B)が、ポリヒドロキシステアリン酸、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油よりなる群から選択される1種または2種以上である請求項1に記載の油中水型乳化化粧料。
【請求項3】
前記成分(C)が、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、及びポリグリセリン脂肪酸エステルよりなる群から選択される1種または2種以上であるである請求項1または2に記載の油中水型乳化化粧料。
【請求項4】
前記成分(A)顔料級二酸化チタンが、疎水化表面処理された顔料級二酸化チタンである請求項1または2に記載の油中水型乳化化粧料。
【請求項5】
前記成分(A)疎水化表面処理された顔料級二酸化チタンが、シランカップリング剤及び/又はリン脂質で処理された顔料級二酸化チタンである請求項4に記載の油中水型乳化化粧料。
【請求項6】
前記成分(D)が、多価アルコール、一般式(1)で示されるグリセリン誘導体、ポリオキシエチレングルコシドよりなる群から選択される1種または2種以上である請求項1または2に記載の油中水型乳化化粧料。
(化1)
G-[O-(PO)
a
-(EO)
b
-(BO)
c
-H]
3
(1)
(式中、Gはグリセリン又はジグリセリンから水酸基を除いた残基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基、BOはオキシブチレン基、a、b及びcはそれぞれPO、EO及びBOの平均付加モル数を表し、aは0~10の整数、bは0~30の整数、cは0~5の整数であり、a、b及びcの全てが0になることはない。)
【請求項7】
前記成分(C)に対する前記成分(D)の含有質量割合(D)/(C)が、0.1~5である請求項1または2に記載の油中水型乳化化粧料。
【請求項8】
前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が、0.5~20である請求項1または2に記載の油中水型乳化化粧料。
【請求項9】
前記成分(C)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(C)が、1~20である請求項1または2に記載の油中水型乳化化粧料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油中水型乳化化粧料に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの感染症予防のためマスクの着用機会が増えたことで、顔を動かす回数が減って表情筋が衰えやすくなり、若年層でもたるみに悩む消費者が増加している。これに伴い、たるみとは対照的な、引き締まったフレッシュな印象を与える化粧料のニーズが高まっている。このような印象を与えるためには、頬骨が高くなったように見せる立体感のあるツヤを演出することが重要である。また、ファンデーション、下地をはじめとするベースメイクアップ化粧料において、従来はカバー力が重視された。一方、近年のマスク生活により色むらを完全にカバーする必要がない場合もあり、カバー力を抑えた素肌感のあるメイクアップにも注目が集まるようになった。そのため、顔の部位ごとに容易にカバー力を調整でき、素肌感のある仕上がりでありながら、隠したい色むらはしっかりとカバーできるベースメイクアップ化粧料が求められる。
【0003】
これまでにも、硫酸バリウム、油剤、パール光沢顔料、球状粉末、特定の酸化チタンを組み合わせることで、肌のシミやくすみ、凹凸をナチュラルに整え、さらにツヤっぽく立体感があり素肌感のある仕上がりの得られるメイクアップ化粧料の技術がある(例えば、特許文献1参照)。また、高屈折オイル及び高屈折ポリオールを組み合わせることで、高屈折オイルを含みながらも息苦しい使用感を改善すると同時に、肌艶の持続力を向上できる油中水型化粧料組成物の技術がある(例えば、特許文献2参照)。さらに、特定の多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤、揮発性油剤、特定の二酸化チタン顔料を含有することで、カバー力を上げながらも厚ぼったくならず自然な仕上がりで、感触も良く、分散安定性に優れた粉末含有油中水型乳化化粧料の技術が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-134197号公報
特表2022-506541号公報
特開2013-028567号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術では、重ね付けのしやすさ、カバー力、立体感のあるツヤ、顔料分散性、なめらかな伸び広がりを兼ね備える油中水型乳化化粧料の具現化は困難であった。例えば、ツヤを出すためにパール顔料を多く含有すると、化粧料中の粉体含有量が多くなり、なめらかな伸び広がりに満足のいく品質がえられなかった。また、二酸化チタンを含有すると、カバー力が高くなる一方で、伸びが重くなる、ツヤが出にくくなる、粉体の分散不良(凝集)により化粧膜が不均一になるなどの場合があった。さらに、二酸化チタンなどの顔料分散性を高めるために界面活性剤を多く含有すると、重ね塗りをした際に下の化粧膜がよれやすくなり、カバー力の調整は困難であった。そこで本発明は、二酸化チタンなどの顔料分散性に優れながらも、なめらかに伸び広がり、肌に均一に密着することで、立体感のあるツヤを演出し、かつ重ね塗りが容易で、カバー力に優れる油中水型乳化化粧料の開発を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記実情に鑑み本発明者らは、油中水型乳化化粧料において、25℃で液状の、エステル結合を3つ以上持つ粉体分散剤と、25℃で固形の、非イオン性界面活性剤を組み合わせることで、顔料級二酸化チタンの油への分散性および化粧膜の均一性を向上させ、化粧膜に立体感のあるツヤ、カバー力およびなめらかな伸び広がりを付与できることを見出した。さらに水相に、特定のハンセン溶解度パラメータを満たす水性成分を含有することで、塗膜中の水分が揮発した後に油性成分と水性成分の相溶性がより高まることで、化粧膜の均一性がさらに増すと共に、重ね付けがしやすくなることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、
[1]
次の成分(A)~(D);
(A)顔料級二酸化チタン
(B)25℃で液状の、エステル結合を3つ以上持つ粉体分散剤
(C)25℃で固形の、非イオン性界面活性剤
(D)ハンセン溶解度パラメータにおける、√{(δp)
2
+(δh)
2
}が20未満である水性成分
を含有する油中水型乳化化粧料に関するものである。
[2]
前記成分(B)が、ポリヒドロキシステアリン酸、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油よりなる群から選択される1種または2種以上である[1]に記載の油中水型乳化化粧料に関するものである。
[3]
前記成分(C)が、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、及びポリグリセリン脂肪酸エステルよりなる群から選択される1種または2種以上であるである[1]または[2]に記載の油中水型乳化化粧料に関するものである。
[4]
前記成分(A)顔料級二酸化チタンが、疎水化表面処理された顔料級二酸化チタンである[1]または[2]に記載の油中水型乳化化粧料に関するものである。
[5]
前記成分(A)疎水化表面処理された顔料級二酸化チタンが、シランカップリング剤及び/又はリン脂質で処理された顔料級二酸化チタンである[4]に記載の油中水型乳化化粧料に関するものである。
[6]
前記成分(D)が、多価アルコール、一般式(1)で示されるグリセリン誘導体、ポリオキシエチレングルコシドよりなる群から選択される1種または2種以上である[1]または[2]に記載の油中水型乳化化粧料に関するものである。
(化1)
G-[O-(PO)
a
-(EO)
b
-(BO)
c
-H]
3
(1)
(式中、Gはグリセリン又はジグリセリンから水酸基を除いた残基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基、BOはオキシブチレン基、a、b及びcはそれぞれPO、EO及びBOの平均付加モル数を表し、aは0~10の整数、bは0~30の整数、cは0~5の整数であり、a、b及びcの全てが0になることはない。)
[7]
前記成分(C)に対する前記成分(D)の含有質量割合(D)/(C)が、0.1~5である[1]または[2]に記載の油中水型乳化化粧料に関するものである。
[8]
前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が、0.5~20である[1]または[2]に記載の油中水型乳化化粧料に関するものである。
[9]
前記成分(C)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(C)が、1~20である[1]または[2]に記載の油中水型乳化化粧料に関するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、重ね付けのしやすさ、カバー力、立体感のあるツヤ、顔料分散性、なめらかな伸び広がりに優れる油中水型乳化化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の詳細について以下に説明する。なお、本明細書において、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。また、本発明における「平均粒子径」とは、画像解析装置(ルーゼックスAP、ニレコ社製)による測定により求めたメジアン径D50値である。なお、非対称形状の場合、本発明においては最も大きい粒子径の分布から求めたメジアン径D50を平均粒子径とする。
【0010】
本発明における成分(A)顔料級二酸化チタンは、平均粒子径が100~1000nmの二酸化チタンである。顔料級二酸化チタンは、微粒子二酸化チタンと比較してカバー力に優れ、白色顔料としても使用される。成分(A)の平均粒子径は、120nm以上が好ましく、150nm以上がより好ましい。また、800nm以下が好ましく、500nm以下がより好ましい。また、120~800nmが好ましく、150~500nmがより好ましい。この範囲であると、カバー力等により優れより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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