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公開番号2024180217
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023112149
出願日2023-07-07
発明の名称二酸化炭素濃度計測センサの校正システム、二酸化炭素濃度計測センサの校正システムのシステム制御装置、および、二酸化炭素濃度計測センサの校正方法
出願人株式会社村田製作所
代理人弁理士法人 楓国際特許事務所
主分類G01N 21/61 20060101AFI20241219BHJP(測定;試験)
要約【課題】空調システムとしてのコストアップを抑えながら複数のCO2センサによって高精度なCO2計測値を得続ける。
【解決手段】校正システムは、マスタセンサ、複数のスレーブセンサ、システム制御装置を備える。マスタセンサは、二酸化炭素濃度が安定したリファレンス環境に設置され、リファレンス環境の二酸化炭素濃度を高精度に計測し、マスタCO2センサ値を出力する。複数のスレーブセンサは、マスタセンサよりも二酸化炭素濃度の計測精度が低く、複数の居室のそれぞれに設置され、居室の二酸化炭素濃度を計測し、スレーブCO2センサ値を出力する。システム制御装置は、スレーブCO2センサ値を時間的に継続的に取得する。システム制御装置は、スレーブCO2センサ値が所定期間にわたり安定したことを検出すると、安定した期間のマスタCO2センサ値とスレーブCO2センサ値とに基づいて、複数のスレーブCO2センサ値を校正する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
計測対象の複数の居室を有する建築物における前記複数の居室よりも二酸化炭素濃度が安定したリファレンス環境に設置され、前記リファレンス環境の二酸化炭素濃度を高精度に計測し、マスタCO2センサ値を出力するマスタセンサと、
前記マスタセンサよりも二酸化炭素濃度の計測精度が低く、前記複数の居室のそれぞれに設置され、それぞれの居室の二酸化炭素濃度を計測し、それぞれにスレーブCO2センサ値を出力する複数のスレーブセンサと、
前記マスタCO2センサ値に基づいて、前記複数のスレーブCO2センサ値を校正するシステム制御装置と、
を備え、
前記システム制御装置は、
前記スレーブCO2センサ値を時間的に継続的に取得し、
前記スレーブCO2センサ値が所定期間にわたり安定したことを検出すると、
安定した期間の前記マスタCO2センサ値と前記スレーブCO2センサ値とに基づいて、前記複数のスレーブCO2センサ値を校正する、
二酸化炭素濃度計測センサの校正システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記システム制御装置は、
取得した前記スレーブCO2センサ値が前記所定期間で所定のばらつき範囲内に収まっていることを検出すると、前記安定したことを検出する、
請求項1に記載の二酸化炭素濃度計測センサの校正システム。
【請求項3】
前記システム制御装置は、
計時を行い、
夜間に取得した前記スレーブCO2センサ値に基づいて、前記複数のスレーブCO2センサ値を校正する、
請求項1に記載の二酸化炭素濃度計測センサの校正システム。
【請求項4】
前記システム制御装置は、
計時を行い、
前記スレーブCO2センサ値が不安定な時間が所定時間経過すると、
強制換気制御を行う、
請求項1に記載の二酸化炭素濃度計測センサの校正システム。
【請求項5】
前記システム制御装置は、
前記リファレンス環境の状態を取得し、
前記リファレンス環境の状態が換気条件を満たした場合に前記強制換気制御を行う、
請求項4に記載の二酸化炭素濃度計測センサの校正システム。
【請求項6】
居室よりも二酸化炭素濃度が安定したリファレンス環境の二酸化炭素濃度を高精度に計測したマスタCO2センサ値と、前記マスタCO2センサ値よりも二酸化炭素濃度の計測精度が低く、前記居室の二酸化炭素濃度を計測したスレーブCO2センサ値とを時間的に継続的に取得するデータ取得部と、
前記スレーブCO2センサ値が所定期間にわたり安定したことを検出する安定検出部と、
安定した期間の前記マスタCO2センサ値と前記スレーブCO2センサ値とに基づいて、前記スレーブCO2センサ値を校正する校正情報を生成する、校正情報生成部と、
を備える、
二酸化炭素濃度計測センサの校正システムのシステム制御装置。
【請求項7】
マスタセンサが、計測対象の複数の居室を有する建築物における前記複数の居室よりも二酸化炭素濃度が安定したリファレンス環境に設置され、前記リファレンス環境の二酸化炭素濃度を高精度に計測し、マスタCO2センサ値を出力し、
複数のスレーブセンサが、前記マスタセンサよりも二酸化炭素濃度の計測精度が低く、前記複数の居室のそれぞれに設置され、それぞれの居室の二酸化炭素濃度を計測し、それぞれにスレーブCO2センサ値を出力し、
システム制御装置が、前記マスタCO2センサ値に基づいて、前記複数のスレーブCO2センサ値を校正する、
二酸化炭素濃度計測センサの校正方法であって、
前記システム制御装置が、
前記スレーブCO2センサ値を時間的に継続的に取得し、
前記スレーブCO2センサ値が所定期間にわたり安定したことを検出すると、
安定した期間の前記マスタCO2センサ値と前記スレーブCO2センサ値とに基づいて、前記複数のスレーブCO2センサ値を校正する、
二酸化炭素濃度計測センサの校正方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素濃度計測センサの校正を行う技術に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、全館空調システムが記載されている。特許文献1の全館空調システムは、複数の部屋のそれぞれに、空気質センサを配置している。
【0003】
複数の空気質センサは、それぞれに配置された部屋の二酸化炭素濃度等を計測する。全館空調システムは、複数の空気質センサの検出したセンサ値に基づいて、空調を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-010779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示すような複数のセンサを用いて空調を制御する空調制御システムでは、各部屋の二酸化炭素濃度に基づいて空調を行うことがある。例えば、空調制御システムは、部屋の二酸化炭素濃度が換気用閾値を超えた場合に、強制換気を行ったり、換気を促す通知を行う。
【0006】
このような場合、複数の二酸化炭素濃度計測センサ(CO2センサ)のセンサ値(CO2計測値)の精度が重要になる。ここで、一般的に、CO2センサは、自装置内に校正機能を有する高精度CO2センサと、自装置内に校正機能を有さない汎用CO2センサが存在する。そして、高精度CO2センサは、高精度なCO2計測値を継続的に出力できるが高価である。一方、汎用CO2センサは、安価であるが、高精度なCO2計測値を継続的に出力し続けることができない。
【0007】
そして、上述のような複数のセンサを用いるシステムでは、全てのCO2センサに高精度CO2センサを用いれば、高精度なCO2計測値を継続的に得られるが、大幅なコストアップになってしまう。一方、全てのCO2センサに汎用CO2センサを用いれば、コストアップは避けられるものの、高精度なCO2計測値を継続的に得ることができない。
【0008】
したがって、本発明の目的は、空調システムとしてのコストアップを抑えながら複数のCO2センサによって高精度なCO2計測値を得続けることが可能にする二酸化炭素濃度計測センサの校正システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明の二酸化炭素濃度計測センサの校正システムは、マスタセンサ、複数のスレーブセンサ、および、システム制御装置を備える。マスタセンサは、計測対象の複数の居室を有する建築物に設置し、二酸化炭素濃度を高精度に計測し、マスタCO2センサ値を出力する。複数のスレーブセンサは、マスタセンサよりも二酸化炭素濃度の計測精度が低く、複数の居室のそれぞれに設置され、それぞれの居室の二酸化炭素濃度を計測し、それぞれにスレーブCO2センサ値を出力する。システム制御装置は、マスタCO2センサ値に基づいて、複数のスレーブCO2センサ値を校正する。
【0010】
システム制御装置は、スレーブCO2センサ値を時間的に継続的に取得する。システム制御装置は、スレーブCO2センサ値が所定期間にわたり安定したことを検出すると、安定した期間のマスタCO2センサ値とスレーブCO2センサ値とに基づいて、複数のスレーブCO2センサ値を校正する。
(【0011】以降は省略されています)

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