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公開番号2024172346
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023090002
出願日2023-05-31
発明の名称構造物劣化診断システム
出願人能美防災株式会社
代理人
主分類G01M 99/00 20110101AFI20241205BHJP(測定;試験)
要約【課題】構造物の劣化を、検査員よる定期検査を必要とせずに、定量的に診断することができる構造物劣化診断システムを得る
【解決手段】第1の加速度センサおよび第2の加速度センサにより検出された加速度から、構造物の劣化診断の指標となる特徴量を、それぞれ第1の特徴量と第2の特徴量として算出し、現在の第1の特徴量と関連付けられた第2の特徴量と同じ第2の特徴量に関連付けられて記憶されている過去の第1の特徴量を抽出し、前記過去の第1の特徴量と前記現在の第1の特徴量との間に予め設定した有意差が存在する場合には、前記構造物に劣化が発生していると判断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
構造物に設置され、前記構造物の加速度を検出する第1の加速度センサと第2の加速度センサと、
前記第1の加速度センサと第2の加速度センサにより検出された前記加速度に基づいて前記構造物の劣化診断を行う診断部と
を備え、
前記診断部は、
前記第1の加速度センサおよび前記第2の加速度センサにより検出された前記加速度から、前記構造物の劣化診断の指標となる特徴量を、それぞれ第1の特徴量と第2の特徴量として算出し、
算出した前記第1の特徴量と前記第2の特徴量とを関連付けた関連データを時間経過とともに順次記憶部に記憶させ、
前記記憶部に順次記憶された前記関連データの中から、現在の第1の特徴量と関連付けられた第2の特徴量と同じ第2の特徴量に関連付けられて記憶されている過去の第1の特徴量を抽出し、前記過去の第1の特徴量と前記現在の第1の特徴量との間に予め設定した有意差が存在する場合には、前記構造物に劣化が発生していると判断する
構造物劣化診断システム。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
前記特徴量は、前記構造物の傾きであることを特徴とする請求項1に記載の構造物劣化診断システム。
【請求項3】
前記特徴量は、前記構造物の活荷重変位であることを特徴とする請求項1に記載の構造物劣化診断システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、橋梁等の構造物の劣化診断を行う構造物劣化診断システムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
構造物の劣化状態を検出する方法としては、検査員による定期検査により、目視あるいは何らかの計器を用いて行われることが主流であった。また、劣化診断対象である橋梁などの構造物に経年的に発生する亀裂に関して、定量的な検査を、簡単かつ迅速に行う従来技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1では、紫外線または青色系可視光などの励起光によって発光する蛍光色素を、劣化診断対象である構造物にあらかじめ混入させている。そして、この構造物に紫外線または青色系可視光などを発光する光源を照射し、目視あるいはCCDカメラ等による撮像画像の解析処理により、亀裂の発生を定量的に判断している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-83493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
【0006】
特許文献1では、定量的な劣化診断を可能にしてはいるものの、あくまでも、検査員による定期検査を基本としている。さらに、劣化診断対象の構造物に対して、蛍光色素をあらかじめ混入させておく必要があった。
【0007】
一方、近年では、構造物の劣化診断を定期検査よりも短い周期で、検査員を介さずに無人で行うことのできる劣化診断システムが望まれている。さらに、新規の構造物だけでなく、既存の構造物に対しても、容易に対応できることが望まれる。
【0008】
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、構造物の劣化を、検査員よる定期検査を必要とせずに、定量的に診断することができる構造物劣化診断システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る構造物劣化診断システムは、構造物に設置され、構造物の加速度を検出する第1の加速度センサと第2の加速度センサと、前記第1の加速度センサと第2の加速度センサにより検出された前記加速度に基づいて前記構造物の劣化診断を行う診断部とを備え、前記診断部は、第1の加速度センサおよび第2の加速度センサにより検出された加速度から、構造物の劣化診断の指標となる特徴量を、それぞれ第1の特徴量と第2の特徴量として算出し、算出した第1の特徴量と第2の特徴量とを関連付けた関連データを時間経過とともに順次記憶部に記憶させ、記憶部に順次記憶された関連データの中から、現在の第1の特徴量と関連付けられた第2の特徴量と同じ第2の特徴量に関連付けられて記憶されている過去の第1の特徴量を抽出し、過去の第1の特徴量と現在の第1の特徴量との間に予め設定した有意差が存在する場合には、前記構造物に劣化が発生していると判断するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、製造コストの上昇を抑制するとともに、構造物の劣化を、検査員よる定期検査を必要とせずに、定量的に診断することができる構造物劣化診断システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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