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公開番号2024172979
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091070
出願日2023-06-01
発明の名称異物検出装置
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人
主分類G01N 27/72 20060101AFI20241205BHJP(測定;試験)
要約【課題】磁気センサから出力される信号に基づいて異物を検出する異物検出装置において、出力される信号の強度を大きくする。
【解決手段】異物検出装置は、第1方向に一軸磁気異方性を有し第1方向と交差する第2方向に向かうバイアス磁界が印加され磁気インピーダンス効果により磁界を感受する第1感受素子を含む第1磁気センサと、第1磁気センサに対し第1方向に交差する方向に並んで配置され、第2方向に向かう当該第1磁気センサと同じ向きのバイアス磁界が印加され磁気インピーダンス効果により磁界を感受する第2感受素子を含む第2磁気センサとを有し、第1磁気センサおよび第2磁気センサから出力された信号の差分に基づいて、第1磁気センサと第2磁気センサとが並ぶ方向に移動する対象物に含まれる異物を検出する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に一軸磁気異方性を有し当該第1方向と交差する第2方向に向かうバイアス磁界が印加され磁気インピーダンス効果により磁界を感受する第1感受素子を含む第1磁気センサと、
前記第1磁気センサに対し前記第1方向に交差する方向に並んで配置され、前記第2方向に向かう当該第1磁気センサと同じ向きのバイアス磁界が印加され磁気インピーダンス効果により磁界を感受する第2感受素子を含む第2磁気センサとを有し、
前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサから出力された信号の差分に基づいて、当該第1磁気センサと当該第2磁気センサとが並ぶ方向に移動する対象物に含まれる異物を検出する異物検出装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記第1磁気センサと前記第2磁気センサとは、予め定められた距離を介して並んで配置され、
前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサから出力された信号の差分に基づいて、前記距離に対して10分の1以下の外径を有する微小な異物を検出する請求項1に記載の異物検出装置。
【請求項3】
前記第1磁気センサと前記第2磁気センサとの距離が、1mm以上20mm以下の範囲である請求項2に記載の異物検出装置。
【請求項4】
前記第1磁気センサは、前記第1感受素子に対向し、当該第1感受素子に外部からの磁力線を集束させる第1集束部材をさらに含み、当該第1集束部材を介して当該第1感受素子にバイアス磁界が印加されており、
前記第2磁気センサは、前記第2感受素子に対向し、当該第2感受素子に外部からの磁力線を集束させる第2集束部材をさらに含み、当該第2集束部材を介して当該第2感受素子にバイアス磁界が印加されている請求項1に記載の異物検出装置。
【請求項5】
前記第1磁気センサは、前記第1感受素子に対向し、当該第1感受素子を透過した磁力線を外部に発散させる第1発散部材をさらに含み、前記第1集束部材および当該第1発散部材を介して当該第1感受素子にバイアス磁界が印加されており、
前記第2磁気センサは、前記第2感受素子に対向し、当該第2感受素子を透過した磁力線を外部に発散させる第2発散部材をさらに含み、前記第2集束部材および当該第2発散部材を介して当該第2感受素子にバイアス磁界が印加されている請求項4に記載の異物検出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、異物検出装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来技術として、特許文献1には、基体の表面あるいは内部に存在する金属異物に由来する交流磁界の磁気変動を、磁気センサにより検出する金属異物検出装置が開示されている。この金属異物検出装置は、キャンセルコイルにより交流磁界に対し所定の磁界を発生させることで、金属異物に由来する磁気変動以外のノイズ成分を打ち消している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-102513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
磁気センサから出力される信号に基づいて異物を検出する異物検出装置では、微小な異物の検出精度を高めるために、出力される信号の信号強度を大きくすることが好ましい。
本発明は、磁気センサから出力される信号に基づいて異物を検出する異物検出装置において、出力される信号の強度を大きくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、下記(1)~(5)に係る発明が提供される。
(1)第1方向に一軸磁気異方性を有し当該第1方向と交差する第2方向に向かうバイアス磁界が印加され磁気インピーダンス効果により磁界を感受する第1感受素子(感受素子50)を含む第1磁気センサ(第1磁気センサ40A)と、
前記第1磁気センサに対し前記第1方向に交差する方向に並んで配置され、前記第2方向に向かう当該第1磁気センサと同じ向きのバイアス磁界が印加され磁気インピーダンス効果により磁界を感受する第2感受素子(感受素子50)を含む第2磁気センサ(第2磁気センサ40B)とを有し、
前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサから出力された信号の差分に基づいて、当該第1磁気センサと当該第2磁気センサとが並ぶ方向に移動する対象物(対象物9)に含まれる異物(異物91)を検出する異物検出装置。
(2)前記第1磁気センサと前記第2磁気センサとは、予め定められた距離(距離D)を介して並んで配置され、
前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサから出力された信号の差分に基づいて、前記距離に対して10分の1以下の外径を有する微小な異物を検出する(1)に記載の異物検出装置。
(3)前記第1磁気センサと前記第2磁気センサとの距離が、1mm以上20mm以下の範囲である(2)に記載の異物検出装置。
(4)前記第1磁気センサは、前記第1感受素子に対向し、当該第1感受素子に外部からの磁力線を集束させる第1集束部材(集束部材41)をさらに含み、当該第1集束部材を介して当該第1感受素子にバイアス磁界が印加されており、
前記第2磁気センサは、前記第2感受素子に対向し、当該第2感受素子に外部からの磁力線を集束させる第2集束部材(集束部材41)をさらに含み、当該第2集束部材を介して当該第2感受素子にバイアス磁界が印加されている(1)~(3)に記載の異物検出装置。
(5)前記第1磁気センサは、前記第1感受素子に対向し、当該第1感受素子を透過した磁力線を外部に発散させる第1発散部材(発散部材42)をさらに含み、前記第1集束部材および当該第1発散部材を介して当該第1感受素子にバイアス磁界が印加されており、
前記第2磁気センサは、前記第2感受素子に対向し、当該第2感受素子を透過した磁力線を外部に発散させる第2発散部材(発散部材42)をさらに含み、前記第2集束部材および当該第2発散部材を介して当該第2感受素子にバイアス磁界が印加されている(4)に記載の異物検出装置。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、磁気センサから出力される信号に基づいて磁性体からなる異物を検出する異物検出装置において、出力される信号の強度を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態が適用される異物検出装置を説明する概略図である。
磁気センサ部の構成を説明する概略図であって、図1に示した検出部における磁気センサ部の拡大図である。
(a)~(b)は、それぞれ、図2に示した磁気センサ部における第1磁気センサおよび第2磁気センサをIII方向から見た図である。
(a)~(b)は、本実施形態が適用される感受素子の一例を説明する図である。
(a)~(b)は、第1磁気センサおよび第2磁気センサにおいて、第1磁石~第4磁石によって発生する磁力線の状態を示した図である。
第1磁気センサおよび第2磁気センサの感受素子における感受部の長手方向に印加された磁界と感受素子のインピーダンスZとの関係を示す図である。
本実施形態の磁気センサ部の回路構成の一例を示した図である。
本実施形態が適用される磁気センサ部のブリッジ回路部から出力される出力信号Vabの時間変化の一例を示したグラフである。
(a)~(b)は、第1磁気センサおよび第2磁気センサと、移動機構により移動される対象物に含まれる異物との位置関係の一例を説明する図である。
第1磁気センサの感受素子と第2磁気センサの感受素子とに対して、反対向きのバイアス磁界が印加されている場合に、磁気センサ部のブリッジ回路部から出力される出力信号Vabの時間変化の一例を示したグラフである。
(a)~(b)は、出力信号Vabにおけるノイズの大きさを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(異物検出装置1の構成)
図1は、本実施形態が適用される異物検出装置1を説明する概略図である。本実施形態の異物検出装置1は、予め定められた移動方向に沿って移動する対象物9に含まれる、磁性体からなる異物91を検出する。なお、以下では、対象物9に含まれる、磁性体からなる異物91を、単に異物91と表記する場合がある。
異物検出装置1は、対象物9を予め定められた移動方向に沿って移動させる移動機構10と、対象物9に含まれる異物91を着磁する着磁部20と、着磁部20により着磁された異物91を検出する検出部30とを備えている。本実施形態の異物検出装置1では、着磁部20と検出部30とは、移動機構10による対象物9の移動方向に並んで配置されている。
【0009】
移動機構10は、所謂ベルトコンベアにより構成されている。移動機構10は、一対のローラ11、12と、ローラ11、12に巻き回されるベルト15とを含む。移動機構10では、一方のローラ11が不図示の駆動手段により予め定められた回転速度で回転駆動される。これにより、ベルト15が、図1に示す矢印A方向に循環移動する。
移動機構10は、循環移動するベルト15により、ベルト15上に載せられた対象物9を、図1における左側から右側に向けて予め定められた移動速度で移動させる。これにより、対象物9は、着磁部20および検出部30に順に案内される。
【0010】
移動機構10による対象物9の移動速度(すなわち、対象物9に含まれる異物91の移動速度)は、検出部30の後述する磁気センサ部31の構成等によっても異なるが、例えば、30mm/秒以上500mm/秒以下の範囲とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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