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公開番号2025015333
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023118670
出願日2023-07-20
発明の名称分析装置およびゲイン調整装置
出願人株式会社島津製作所
代理人個人,個人,個人
主分類G01N 21/64 20060101AFI20250123BHJP(測定;試験)
要約【課題】試料に含まれる成分の濃度に応じて光電子増倍管による適切な測定結果を得ることを課題とする。
【解決手段】高速液体クロマトグラフ1は、試料から発生する蛍光を検出する光電子増倍管63と、光電子増倍管63のゲインを調整するゲイン調整装置7とを備える。ゲイン調整装置7は、光電子増倍管63による蛍光の検出値を取得する取得部72と、光電子増倍管63に電力を供給する電源部74と、取得部72が取得した検出値に応じて電源部74を制御することにより、試料の1回の分析中において光電子増倍管63のゲインを調整する電源制御部73とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
試料を励起する光源と、
試料から発生する蛍光を検出する光電子増倍管と、
前記光電子増倍管のゲインを調整するゲイン調整装置と、
を備え、
前記ゲイン調整装置は、
前記光電子増倍管による蛍光の検出値を取得する取得部と、
前記光電子増倍管に電力を供給する電源部と、
前記取得部が取得した前記検出値に応じて前記光電子増倍管の前記電源部を制御することにより、前記試料の1回の分析中において前記光電子増倍管のゲインを調整する電源制御部と、
を含む分析装置。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記ゲイン調整装置は、
前記光電子増倍管から出力された前記検出値を、前記光電子増倍管のゲインに応じて補正する補正部、
を含む、請求項1に記載の分析装置。
【請求項3】
前記補正部は、
前記電源部により前記光電子増倍管に供給される電圧値を取得し、取得した前記電圧値に基づいて前記光電子増倍管のゲインを算出するゲイン算出部、
を含む、請求項2に記載の分析装置。
【請求項4】
前記電源制御部は、
前記取得部が取得した前記検出値が第1の閾値を超えたとき、前記光電子増倍管のゲインを下げる指示を前記電源部に与え、前記取得部が取得した前記検出値が第2の閾値を下回ったとき、前記光電子増倍管のゲインを上げる指示を前記電源部に与える、請求項1に記載の分析装置。
【請求項5】
前記取得部は、前記補正部による補正後の検出値を取得する、請求項2に記載の分析装置。
【請求項6】
蛍光発光性を有する試料に励起光が照射され、前記光電子増倍管は発生した蛍光を検出する、請求項1に記載の分析装置。
【請求項7】
前記ゲイン調整装置は、蛍光検出器が備える前記光電子増倍管のゲインを調整する、請求項1に記載の分析装置。
【請求項8】
光電子増倍管のゲインを調整するゲイン調整装置であって、
前記光電子増倍管の検出値を取得する取得部と、
前記光電子増倍管に電力を供給する電源部と、
前記取得部が取得した前記検出値に応じて前記電源部を制御することにより、試料に対する1回の分析中において前記光電子増倍管のゲインを調整するする電源制御部と、
を含む、ゲイン調整装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光検出器のゲインを調整するゲイン調整装置およびゲイン調整装置を備える分析装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
高速液体クロマトグラフに用いられる検出器として、蛍光検出器がある。蛍光検出器に用いられる光電子増倍管は、微弱光を高感度で検出することが可能である。
【0003】
試料濃度が高い場合には、蛍光強度が強くなり、光電子増倍管の出力が飽和する場合がある。このため、試料濃度が高い場合には、光電子倍増管のゲインを低下させることで、出力の飽和を回避する必要がある。一方、試料濃度が低い場合には、成分に起因する信号が電気系統などのノイズに埋もれないように、光電子倍増管のゲインを上昇させる必要がある。
【0004】
下記特許文献1に開示された高速液体クロマトグラフは、UV-VIS検出器ユニットを備える。この検出器ユニットは、検出器ユニット内でサンプルを通過しない参照ビームを検出する構成を備える。これにより、検出器ユニットが備える光源から出力された光の強度の変動を取得するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2020-526770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えばクロマトグラフによる不純物分析においては、1つの試料に含まれる高濃度の主成分と低濃度の不純物の両方を分析する必要がある。しかし、上述したように、高濃度の成分を分析する場合には、光電子増倍管のゲインを低下させる必要があり、低濃度の成分を分析する場合には、光電子増倍管のゲインを上昇させる必要があるため、これらの成分を一度に分析することはできなかった。このため、感度を犠牲にして低ゲインの設定で分析を実行する方策、あるいは、ゲインを変更して2回の分析を行うなどの方策が採られている。
【0007】
本発明の目的は、試料に含まれる成分の濃度に応じて蛍光検出器による適切な測定結果を得ることができる分析装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一局面に従う分析装置は、試料を励起する光源と、試料から発生する蛍光を検出する光電子増倍管と、光電子増倍管のゲインを調整するゲイン調整装置とを備える。ゲイン調整装置は、光電子増倍管による蛍光の検出値を取得する取得部と、光電子増倍管に電力を供給する電源部と、取得部が取得した検出値に応じて光電子増倍管の電源部を制御することにより、試料の1回の分析中において光電子増倍管のゲインを調整する電源制御部とを含む。
【0009】
本発明の他の局面に従うゲイン調整装置は、光電子増倍管のゲインを調整するゲイン調整装置であって、光電子増倍管の検出値を取得する取得部と、光電子増倍管に電力を供給する電源部と、取得部が取得した検出値に応じて電源部を制御することにより、試料に対する1回の分析中において光電子増倍管のゲインを調整するする電源制御部とを含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、試料に含まれる成分の濃度に応じて光電子増倍管による適切な測定結果を得ることができる分析装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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