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公開番号2025030361
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135584
出願日2023-08-23
発明の名称環境試験装置
出願人エスペック株式会社
代理人個人
主分類G01M 17/007 20060101AFI20250228BHJP(測定;試験)
要約【課題】車輪載置部の間隔を大きく変更することができる環境試験装置を提供する。
【解決手段】所望の環境に調整可能な試験室2と、前記試験室2の下部にある機械室5と、車両の車輪を載置可能な車輪載置部21を備えた機械的試験装置3と、を備えた環境試験装置であって、前記試験室2の床面に第1開口10が設けられ、前記第1開口10を覆う蓋部材20があり、前記蓋部材20は、第1蓋部材30と、第1蓋部材30と共に移動可能な第2蓋部材32を有し、前記第1蓋部材30には、第2開口32があり、前記車輪載置部21は、前記第2開口32から露出可能であって前記蓋部材20と共に水平方向に移動可能であり、前記蓋部材20は、第1蓋部材30と第2蓋部材32を合わせた全長が前記車両の前後方向に伸縮する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
所望の環境に調整可能な試験室と、前記試験室の下部にある機械室と、車両の車輪を載置可能な車輪載置部を備えた機械的試験装置と、を備えた環境試験装置であって、
前記試験室の床面に第1開口が設けられ、
前記第1開口を覆う蓋部材があり、
前記蓋部材は、第1蓋部材と、第1蓋部材と共に移動可能な第2蓋部材を有し、
前記第1蓋部材には、第2開口があり、
前記車輪載置部は、前記第2開口から露出可能であって前記蓋部材と共に水平方向に移動可能であり、
前記蓋部材は、第1蓋部材と第2蓋部材を合わせた全長が前記車両の前後方向に伸縮する環境試験装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
車両の車輪を載置可能な車輪載置部を備えた機械的試験装置と共に使用される環境試験装置であって、
所望の環境に調整可能な試験室を有し、
前記試験室の床面に第1開口が設けられ、
前記第1開口を覆う蓋部材があり、
前記蓋部材は、第1蓋部材と、第1蓋部材と共に移動可能な第2蓋部材を有し、
前記第1蓋部材には、前記車輪載置部を露出させるための第2開口があり、
前記蓋部材は、水平方向に移動可能であり、
前記蓋部材は、第1蓋部材と第2蓋部材を合わせた全長が前記車両の前後方向に伸縮する環境試験装置。
【請求項3】
前記第2蓋部材は、第1係合部と、第2係合部を有し、
前記第1蓋部材は、第3係合部と、第4係合部を有し、
前記第2蓋部材は、前記第1蓋部材と重なって前記第1係合部と前記第3係合部が係合する位置から前記第2係合部と前記第4係合部が係合する位置までの範囲で、前記車両の前後方向に直線的に移動可能であり、
前記第1蓋部材は、動力によって前記車両の前後方向に移動可能であり、
前記第2蓋部材は、前記第1係合部と前記第3係合部が係合した状態で前記第1蓋部材が前記車両の前後方向の一方に移動することによって前記第1蓋部材に付勢されて前記車両の前後方向の一方側に移動し、
前記第2蓋部材は、前記第2係合部と前記第4係合部が係合した状態で前記第1蓋部材が前記車両の前後方向の他方に移動することによって前記第1蓋部材に付勢されて前記車両の前後方向の他方側に移動する請求項1又は2に記載の環境試験装置。
【請求項4】
前記蓋部材の全長は、前記第1蓋部材からの前記第2蓋部材の前記前後方向への突出量が変化することで変化するものであり、
前記蓋部材は、前記第2蓋部材の前記突出量が最小の状態である第1状態、前記第2蓋部材の前記突出量が最大の状態である第2状態、及び前記第2蓋部材の前記突出量が前記第1状態と前記第2状態の間の第3状態のいずれかの状態になるものであり、
前記蓋部材は、前記第1蓋部材の移動によって、前記第2蓋部材を前記第1状態、前記第2状態及び前記第3状態のいずれかに変化させながら、前記車両の前後方向に移動可能である請求項1又は2に記載の環境試験装置。
【請求項5】
前記第2蓋部材は前記第1蓋部材より幅が小さい請求項4に記載の環境試験装置。
【請求項6】
前記第2蓋部材の前記車両の前後方向への移動を案内するガイド部材を有する請求項1又は2に記載の環境試験装置。
【請求項7】
前記ガイド部材は、前記第2蓋部材の前記車両の幅方向への移動を抑制する抑制部としても機能する請求項6に記載の環境試験装置。
【請求項8】
前記蓋部材は、前記車両の幅方向に移動可能であり、
前記蓋部材を前記車両の幅方向に移動させると、前記蓋部材は、前記第2蓋部材が前記第1蓋部材との相対姿勢を維持した状態で前記車両の幅方向に移動する請求項7に記載の環境試験装置。
【請求項9】
前記車両の前輪を載置する前輪用の前記車輪載置部及び前記蓋部材と、前記車両の後輪を載置する後輪用の前記車輪載置部及び前記蓋部材とを有し、
前記前輪用の車輪載置部と前記後輪用の前記車輪載置部がいずれも前記蓋部材と共に水平方向に移動可能である請求項1又は2に記載の環境試験装置。
【請求項10】
少なくとも2つの前記車輪載置部と当該前記車輪載置部に対応する前記蓋部材を有し、前記少なくとも2つの蓋部材は、その各々の前記第2蓋部材が対向するように配置されている請求項1又は2に記載の環境試験装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車やオートバイ等の車両を被試験物とする環境試験装置に関するものである。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
製品や部品等の性能や耐久性を調べる装置として、環境試験装置が知られている。
環境試験装置は、試験室を有しており、温度環境(例えば、高温や低温)や湿度環境(例えば、高湿度や低湿度)その他の所定の環境を試験室内に人工的に作り出すことができるものである。
また被試験物に外力を加える外力付与装置を備えた環境試験装置も知られている。
さらに特許文献1には、自動車等の車両を被試験物とし、自動車等に外力を加えることができる環境試験装置が開示されている。
特許文献1に開示された環境試験装置は、車輪を支持する部材を有し、当該部材に車輪を載せて車両の環境試験を行うものである。
即ち、特許文献1に開示された環境試験装置は、車輪の数に合わせて車輪を支持する部材(以下、車輪載置部と称する)を4個有している。そして車両の各車輪をそれぞれ対応する車輪載置部に載置する。
【0003】
特許文献1に開示された環境試験装置では、被試験物たる車両の車輪の軸間距離に合わせて前輪側の車輪載置部を移動させることができる。また特許文献1に開示された環境試験装置では、試験室の床に開口があり、当該開口をふさぐ移動パネルを有している。
特許文献1に開示された環境試験装置では、車両の前輪を載置する前輪側の車輪載置部と、車両の後輪を載置する後輪側の車輪載置部がある。そして特許文献1に開示された環境試験装置では、前輪側の車輪載置部を後輪側に対して前後方向に移動させることができる。なお特許文献1に開示された環境試験装置では、前後方向に移動させることができるのは前輪側だけであり、後輪側を移動させることはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平4-256819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された環境試験装置は、車両の大きさに合わせて車輪載置部を移動することができ、車軸の間隔が異なる各種の車両を被試験物として環境試験を行うことができる。
しかしながら、特許文献1に開示された環境試験装置は、車輪載置部の間隔の可変範囲に制限がある。
即ち、前記した様に試験室の床には開口があり、当該開口を塞ぐ蓋が必要である。特許文献1では移動パネルによって床の開口を塞ぐ蓋を構成し、移動パネルが車輪載置部と共に移動する。前側の車輪載置部を後方にずらすと、移動パネルが後方の車輪載置部の蓋と衝突してしまう。
そのため特許文献1の環境試験装置は、車輪載置部の間隔を大幅に変更しにくい。
本発明は、上記した課題を解消するものであり、車輪載置部の間隔を従来に比べて大きく変更することができ、大きな車両でも小さな車両でも試験対象とすることができる環境試験装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決するための態様は、所望の環境に調整可能な試験室と、前記試験室の下部にある機械室と、車両の車輪を載置可能な車輪載置部を備えた機械的試験装置と、を備えた環境試験装置であって、前記試験室の床面に第1開口が設けられ、前記第1開口を覆う蓋部材があり、前記蓋部材は、第1蓋部材と、第1蓋部材と共に移動可能な第2蓋部材を有し、前記第1蓋部材には、第2開口があり、前記車輪載置部は、前記第2開口から露出可能であって前記蓋部材と共に水平方向に移動可能であり、前記蓋部材は、第1蓋部材と第2蓋部材を合わせた全長が前記車両の前後方向に伸縮する環境試験装置である。
【0007】
本態様の環境試験装置では、試験室の床面に第1開口があり、床面に設けられた第1開口を覆う蓋部材がある。また蓋部材は、第1蓋部材と第2蓋部材を有している。第2蓋部材は、第1蓋部材と共に水平方向に移動することができる。第1蓋部材には車輪載置部が露出可能な第2開口が設けられている。ここで「露出可能」とは外部から見える状態や触れることができる状態にすることが可能であることを意味する。また「露出可能」とは車輪載置部が第2開口から突出する状態にすることができる場合を含む。
本態様の環境試験装置では、第1蓋部材と第2蓋部材を合わせた蓋部材の全長が車両の前後方向に伸縮する。
そのため、例えば前後方向の一方の車輪載置部を他方の車輪載置部に近づける場合には蓋部材の全長を縮めて衝突を防ぐことができる。また一方の車輪載置部を他方の車輪載置部から離す場合には、蓋部材の全長を伸ばして床面に設けられた第1開口を塞ぐことができる。
なお特許文献1には、前後の移動パネルの間にスライド台があり、当該スライド台は、互いに嵌まり合って伸縮できる2つの櫛状部分を備えている。特許文献1に開示されたスライド台は、車両を通過させるために前後の移動パネルの間にかけ渡された橋であり、床面に設けられた第1開口を塞ぐものではない。
【0008】
同様の課題を解決するためのもう一つの態様は、車両の車輪を載置可能な車輪載置部を備えた機械的試験装置と共に使用される環境試験装置であって、所望の環境に調整可能な試験室を有し、前記試験室の床面に第1開口が設けられ、前記第1開口を覆う蓋部材があり、前記蓋部材は、第1蓋部材と、第1蓋部材と共に移動可能な第2蓋部材を有し、前記第1蓋部材には、前記車輪載置部を露出させるための第2開口があり、前記蓋部材は、水平方向に移動可能であり、前記蓋部材は、第1蓋部材と第2蓋部材を合わせた全長が前記車両の前後方向に伸縮することを特徴とする環境試験装置である。
【0009】
本態様の環境試験装置についても、試験室の床面に第1開口があり、床面に設けられた第1開口を覆う蓋部材がある。また蓋部材は、第1蓋部材と第2蓋部材を有している。第2蓋部材は、第1蓋部材と共に水平方向に移動することができる。第1蓋部材には車輪載置部が露出可能な第2開口が設けられている。
本態様の環境試験装置についても、第1蓋部材と第2蓋部材を合わせた蓋部材の全長が車両の前後方向に伸縮する。
そのため、例えば前後方向の一方の車輪載置部を他方の車輪載置部に近づける場合には蓋部材の全長を縮めて衝突を防ぐことができる。また一方の車輪載置部を他方の車輪載置部から離す場合には、蓋部材の全長を伸ばして床面に設けられた第1開口を塞ぐことができる。
【0010】
上記した各態様において、前記第2蓋部材は、第1係合部と、第2係合部を有し、前記第1蓋部材は、第3係合部と、第4係合部を有し、前記第2蓋部材は、前記第1蓋部材と重なって前記第1係合部と前記第3係合部が係合する位置から前記第2係合部と前記第4係合部が係合する位置までの範囲で、前記車両の前後方向に直線的に移動可能であり、前記第1蓋部材は、動力によって前記車両の前後方向に移動可能であり、前記第2蓋部材は、前記第1係合部と前記第3係合部が係合した状態で前記第1蓋部材が前記車両の前後方向の一方に移動することによって前記第1蓋部材に付勢されて前記車両の前後方向の一方側に移動し、前記第2蓋部材は、前記第2係合部と前記第4係合部が係合した状態で前記第1蓋部材が前記車両の前後方向の他方に移動することによって前記第1蓋部材に付勢されて前記車両の前後方向の他方側に移動することが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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