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公開番号2025029310
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-06
出願番号2023133857
出願日2023-08-21
発明の名称温度センサ取付具
出願人株式会社ノーリツ
代理人個人
主分類G01K 1/14 20210101AFI20250227BHJP(測定;試験)
要約【課題】温度測定箇所のばらつきを抑制すると共に、製造コストを低減することができる温度センサ取付具を提供すること。
【解決手段】温度測定対象の配管(1)に接合される筒部(11)を有し、この筒部(11)に収容された温度センサ(2)を保持するように形成された温度センサ取付具(10)において、筒部(11)の内径は、温度センサ(2)の外径よりも大きく形成され、温度センサ(2)の挿入時に入口となる筒部(11)の一端側には、温度センサ(2)を筒部(11)に接触させるために、筒部(11)の上記配管(1)と反対側の一部が筒部(11)の内側に切り起こされて先端が筒部(11)の他端側に向かうように形成された第1センサ保持部(12)を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
温度測定対象の配管に接合される筒部を有し、この筒部に収容された温度センサを保持するように形成された温度センサ取付具において、
前記筒部の内径は、前記温度センサの外径よりも大きく形成され、
前記温度センサを前記筒部に挿入する際に入口となる前記筒部の一端側には、前記温度センサを前記筒部に接触させるために、前記筒部の前記配管と反対側の一部が前記筒部の内側に切り起こされて先端が前記筒部の他端側に向かうように形成された第1センサ保持部を有することを特徴とする温度センサ取付具。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記第1センサ保持部は、前記一端側から前記筒部に収容される前記温度センサによって弾性変形し、この温度センサを前記配管側に押圧することを特徴とする請求項1に記載の温度センサ取付具。
【請求項3】
前記筒部の前記他端側には、前記配管と反対側の一部が前記筒部の内側に切り起こされて、前記温度センサの先端部を受け止めるように形成された第2センサ保持部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の温度センサ取付具。
【請求項4】
前記第2センサ保持部は、前記他端側から前記一端側に向かって延びた後、先端部分が前記他端側に向かって延びるように折り返された返し部を有することを特徴とする請求項3に記載の温度センサ取付具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、温度測定対象の配管に温度センサを装着するための温度センサ取付具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えばヒートポンプ給湯装置には、複数の温度センサが、冷媒が流通する配管、湯水が流通する配管等に取り付けられている。ヒートポンプ給湯装置は、これら温度センサから出力される冷媒温度、湯水温度等の検知信号を受け、検知された温度に応じて運転を行う。
【0003】
温度センサの取り付けに対しては、例えば運転時の振動によって温度センサが脱落せず、温度測定対象の配管と温度センサとが温度センサ取付具を介して密着すると共に、温度センサが周囲の温度の影響を受け難くすることが要求されている。そのため、温度測定対象の配管に温度センサを収容する例えば円筒状のセンサステーを接合しておき、このセンサステーに温度センサと固定具を挿入して固定する方法が採用されている。
【0004】
一方、例えば特許文献1には、温度測定対象側が開放された筒状のセンサステーが開示されている。この筒状のセンサステーに収容された温度センサは、センサスター内に設けられた板バネによって温度測定対象に密着するように押圧される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7125355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のセンサステーは、温度センサが収容されたセンサステーを測定対象に密着させて、例えば固定バンドを巻いて装着するので作業負担が大きく、温度センサが装備される機器の製造コストが上昇し、複数の温度センサを備えた機器に適用することは容易ではない。また、任意の測定箇所に装着可能であるため、温度測定箇所にばらつきが生じ、検知タイミングのずれ等によって機器の運転制御に影響する虞がある。
【0007】
そこで、本発明は、温度測定箇所のばらつきを抑制すると共に、製造コストを低減することができる温度センサ取付具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明の温度センサ取付具は、温度測定対象の配管に接合される筒部を有し、この筒部に収容された温度センサを保持するように形成された温度センサ取付具において、前記筒部の内径は、前記温度センサの外径よりも大きく形成され、前記温度センサを前記筒部に挿入する際に入口となる前記筒部の一端側には、前記温度センサを前記筒部に接触させるために、前記筒部の前記配管と反対側の一部が前記筒部の内側に切り起こされて先端が前記筒部の他端側に向かうように形成された第1センサ保持部を有することを特徴としている。
【0009】
上記構成によれば、温度センサ取付具は、温度測定対象の配管に接合される筒部において、温度センサを収容する際に入口となる筒部の一端側に、筒部の内側に切り起されて先端が他端側に向かうように延びた第1センサ保持部を有する。この第1センサ保持部によって、筒部の温度測定対象の配管側の内壁に温度センサを接触させるので、温度センサは筒部を介して配管の温度を検知することができる。従って、別途固定部材を必要とせずに温度センサを筒部の温度測定対象の配管側に接触させた状態で収容するので、温度測定箇所のばらつきを抑制すると共に製造コストを低減することができ、温度センサの取り付けも容易になる。
【0010】
請求項2の発明の温度センサ取付具は、請求項1の発明において、前記第1センサ保持部は、前記一端側から前記筒部に収容される前記温度センサによって弾性変形し、この温度センサを前記配管側に押圧することを特徴としている。
上記構成によれば、第1センサ保持部は、筒部の一端側からこの筒部に収容された温度センサを温度測定対象の配管側に押圧する。従って、振動等による温度センサのずれを防止して温度測定箇所のばらつきを抑制することができ、温度センサを筒部に密着させて温度検知性を向上することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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