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公開番号2025017230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023120238
出願日2023-07-24
発明の名称X線検査装置
出願人株式会社イシダ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01N 23/04 20180101AFI20250129BHJP(測定;試験)
要約【課題】搬送ユニットにおいて幅方向に離間する2つの搬送部の間に隙間が存在する場合でも、X線透過画像の正確性を維持できるX線検査装置を提供する。
【解決手段】X線検査装置1は、第1搬送面51a及び第2搬送面52aをまたがった物品Gを支持しながら搬送する搬送ユニット5と、X線のうち、第1搬送部51及び第2搬送部52の何れも透過せずに物品Gを透過した第1X線F1と、第1搬送部51及び第2搬送部52の何れかと物品Gの両方を透過した第2X線F2とをそれぞれ検出するX線検出部7と、X線検出部7における検出信号に基づき物品Gの検査を行う制御部10と、第1X線F1に対して、第1X線F1が第1搬送部51及び第2搬送部52の何れかを透過した場合の減衰特性と同等の減衰特性を付与する減衰部材70と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
物品を搬送方向に搬送する搬送ユニットであって、前記搬送方向に直交する水平方向に離間して配置された第1搬送部及び第2搬送部を有し、前記第1搬送部の第1搬送面及び前記第2搬送部の第2搬送面をまたがった物品を支持しながら搬送する搬送ユニットと、
前記物品に対し照射されるX線のうち、前記第1搬送部及び前記第2搬送部の何れも透過せずに前記物品を透過した第1X線と、前記第1搬送部及び前記第2搬送部の何れかと前記物品の両方を透過した第2X線とをそれぞれ検出するX線検出部と、
前記X線検出部における検出信号に基づき前記物品の検査を行う検査部と、
前記第1X線、又は前記第1X線に対応する第1検出信号の何れかに対して、前記第1X線が前記第1搬送部及び前記第2搬送部の何れかを透過した場合の減衰特性と同等の減衰特性を付与する減衰部と、
を備えるX線検査装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記減衰部は、X線照射部と、前記第1搬送部及び前記第2搬送部の間の隙間の輪郭とを結んだ領域に配置されて前記第1X線を減衰させる減衰部材である、請求項1に記載のX線検査装置。
【請求項3】
前記X線検出部を収容する筐体を更に備え、
前記減衰部材は前記筐体内に配置される、請求項2に記載のX線検査装置。
【請求項4】
前記減衰部材と鉛直方向に交差する前記筐体の上面に向かって、エアーを噴射するエアーノズルを備える、請求項3に記載のX線検査装置。
【請求項5】
前記検査部は、
前記X線検出部における検出信号を取得する信号取得部と、
前記検出信号のうちの前記第1検出信号における検出値のみを低減させる低減処理部と、
前記低減処理部における低減処理がなされた前記第1検出信号と、前記第2X線に対応する第2検出信号とに基づいて前記物品のX線透過画像を生成する画像生成部と、を備える、請求項1に記載のX線検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、X線検査装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
X線検査装置では、ベルトコンベアによって被検査物が水平な搬送方向に搬送され、搬送方向と直交する方向に延びる隙間を被検査物が通った時にX線が照射され、被検査物を透過したX線の検出データが取得される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-109229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した従来の装置では、被検査物に対して斜めにX線を照射するため、搬送ベルトの両側に傾斜ガイドとサイドガイドが配置されている。これらのガイドの内縁部は、搬送方向に直交する断面が略V字状のベルト保持部を構成しており、これにより、被検査物の稜線が、搬送ベルトのV字状の凹所に安定して接触する。
【0005】
ところで、上記のようなガイド部材ではなく、搬送手段(搬送ユニット)そのものが、搬送方向と直交する方向に互いに離間する2つの搬送面(搬送部)を持つ構成も考えられる。2つの搬送面が搬送方向に延在するが、物品は、それら2つの搬送面にまたがった姿勢で搬送される。2つの搬送部の間には、一定の隙間が存在する。搬送方向と直交する方向(幅方向という)に延びる所定の領域において、X線が照射され、物品を透過したX線がX線検出部によって検出される。この構成では、幅方向において、搬送手段が存在する部分と、搬送手段が存在しない部分が生じる。よって、X線検出部に到達する基本的なX線量(言い換えれば、明るさ)が幅方向において均一ではなく、部分ごとに異なり得る。その結果、物品のX線透過画像の正確性が低下するという問題が生じる。
【0006】
本発明は、搬送ユニットにおいて幅方向に離間する2つの搬送部の間に隙間が存在する場合でも、X線透過画像の正確性を維持できるX線検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本発明の一態様に係るX線検査装置は、物品を搬送方向に搬送する搬送ユニットであって、搬送方向に直交する水平方向に離間して配置された第1搬送部及び第2搬送部を有し、第1搬送部の第1搬送面及び第2搬送部の第2搬送面をまたがった物品を支持しながら搬送する搬送ユニットと、物品に対し照射されるX線のうち、第1搬送部及び第2搬送部の何れも透過せずに物品を透過した第1X線と、第1搬送部及び第2搬送部の何れかと物品の両方を透過した第2X線とをそれぞれ検出するX線検出部と、X線検出部における検出信号に基づき物品の検査を行う検査部と、第1X線、又は第1X線に対応する第1検出信号の何れかに対して、第1X線が第1搬送部及び第2搬送部の何れかを透過した場合の減衰特性と同等の減衰特性を付与する減衰部と、を備える。
【0008】
[1]のX線検査装置によれば、X線検出部は、第1X線と第2X線とをそれぞれ検出する。第1X線は、第1搬送部及び第2搬送部の何れも透過していない(搬送部間の隙間を通過していることに起因する)という意味で、第2X線とは異なる。そこで、減衰部が、第1X線、又は第1X線に対応する第1検出信号の何れかに対して、第1X線が第1搬送部及び第2搬送部の何れかを透過した場合の減衰特性と同等の減衰特性を付与する。これにより、X線検出部に到達する基本的なX線量(言い換えれば、明るさ)が均一化される。搬送ユニットにおいて幅方向に離間する2つの搬送部の間に隙間が存在する場合でも、X線透過画像の正確性を維持できる。[1]のX線検査装置において、減衰部は、検査部の外部に設けられてもよいし、検査部に設けられてもよい。
【0009】
[2]上記[1]のX線検査装置において、減衰部は、X線照射部と、第1搬送部及び第2搬送部の間の隙間の輪郭とを結んだ領域に配置されて第1X線を減衰させる減衰部材であってもよい。この場合、減衰部材が第1X線を減衰させるので、物理的な構成を1つ追加するだけで、明るさの均一化が可能となる。
【0010】
[3]上記[2]のX線検査装置が、X線検出部を収容する筐体を更に備え、減衰部材は筐体内に配置されてもよい。この場合、搬送部間の隙間を通じて異物(砂、土、塵埃など)が落下した場合でも、減衰部材上に異物が堆積しにくい。
(【0011】以降は省略されています)

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