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公開番号2025016128
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119190
出願日2023-07-21
発明の名称加工不良判断装置
出願人株式会社ナ・デックス
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類G01N 29/14 20060101AFI20250124BHJP(測定;試験)
要約【課題】 加工不良判断装置等の一例を開示する。
【解決手段】 加工不良判断装置は、パンチが加工対象物に接触した時からパンチが最もダイスに近接した時までについて、加工開始後移動量毎の検出波の平均値を利用して加工対象物Wに加工不良が発生したかを判断する。これにより、加工不良が発生したか否かを的確に判断することが可能となり得る。なお、加工開始後移動量とは、単位移動量に自然数を乗算した値をいう。単位移動量とは、計測対象移動量より小さい移動量をいう。計測対象移動量とは、パンチが降下して加工対象物Wに接触した時から当該パンチが最もダイスに近接した時までの当該パンチの移動量をいう。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
金属製の加工対象物を塑性変形させるためのパンチ及びダイスを備えるプレス装置に適用され、前記加工対象物に加工不良が発生したか否かを判断する加工不良判断装置において、
加工対象物が変形又は破壊する際に発する弾性波を検出する弾性波検出器と、
前記弾性波検出器の検出信号を利用して、前記加工対象物に加工不良が発生したかを判断する加工不良判断部とを備え、
前記弾性波検出器の検出値を検出波とし、
前記パンチが前記加工対象物に接触した時から前記パンチが最も前記ダイスに近接した時までの当該パンチの移動量を計測対象移動量とし、
前記計測対象移動量より小さい移動量を単位移動量とし、
前記単位移動量に自然数を乗算した値を加工開始後移動量としたとき、
前記加工不良判断部は、
前記パンチが前記加工対象物に接触した時から前記パンチが最も前記ダイスに近接した時までについて、前記加工開始後移動量毎に、複数の前記検出波の平均値、最頻値、中央値、最大値又は最小値である測定データを演算する機能、及び
前記測定データと予め記憶されている良品についての測定データとを比較することにより、前記加工対象物に加工不良が発生したか否かを判断する機能
を発揮可能である加工不良判断装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
金属製の加工対象物を塑性変形させるためのパンチ及びダイスと、
加工対象物が変形又は破壊する際に発する弾性波を検出する弾性波検出器とを備えるプレス装置に適用され、
前記弾性波検出器の検出信号を利用して、前記加工対象物に加工不良が発生したかを判断する加工不良判断部として機能するコンピュータに組み込まれるソフトウェアにおいて、
前記弾性波検出器の検出値を検出波とし、
前記パンチが前記加工対象物に接触した時から前記パンチが最も前記ダイスに近接した時までの当該パンチの移動量を計測対象移動量とし、
前記計測対象移動量より小さい移動量を単位移動量とし、
前記単位移動量に自然数を乗算した値を加工開始後移動量としたとき、
前記コンピュータを、
前記パンチが前記加工対象物に接触した時から前記パンチが最も前記ダイスに近接した時までについて、前記加工開始後移動量毎に、複数の前記検出波の平均値、最頻値、中央値、最大値又は最小値である測定データを演算する機能、及び
前記測定データと予め記憶されている良品についての測定データとを比較することにより、前記加工対象物に加工不良が発生したか否かを判断する機能
を実現させるためのプレス装置用ソフトウェア。
【請求項3】
金属製の加工対象物を塑性変形させるためのパンチ及びダイスを備えるプレス装置において、
加工対象物が変形又は破壊する際に発する弾性波を検出する弾性波検出器と、
前記弾性波検出器の検出信号を利用して、前記加工対象物に加工不良が発生したかを判断する加工不良判断部とを備え、
前記弾性波検出器の検出値を検出波とし、
前記パンチが前記加工対象物に接触した時から前記パンチが最も前記ダイスに近接した時までの当該パンチの移動量を計測対象移動量とし、
前記計測対象移動量より小さい移動量を単位移動量とし、
前記単位移動量に自然数を乗算した値を加工開始後移動量としたとき、
前記加工不良判断部は、
前記パンチが前記加工対象物に接触した時から前記パンチが最も前記ダイスに近接した時までについて、前記加工開始後移動量毎に、複数の前記検出波の平均値、最頻値、中央値、最大値又は最小値である測定データを演算する機能、及び
前記測定データと予め記憶されている良品についての測定データとを比較することにより、前記加工対象物に加工不良が発生したか否かを判断する機能
を発揮可能であるプレス装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、プレス加工対象物に加工不良が発生したか否かを判断する加工不良判断装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の加工不良判断装置では、加工対象物の成形加工時に発生する弾性波を第1AEセンサ及び第2AEセンサにて検出するとともに、第1AEセンサにて検出された弾性波の積分値と第2AEセンサにて検出された弾性波の積分値との比を、予め測定された良品についての比と比較することにより、プレス成形の良否を判断している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-285949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プレス製品の量産機では、1ショットずつの速度がばらつくため、AEセンサにて検出すべきデータ数が絶えず変化する。
このため、特許文献1に記載の発明のごとく、検出値に基づく値と予め測定された良品についての値とを単純に比較するのみでは、加工不良が発生したか否かを的確に判断することが難しい。本開示は、当該点に鑑みた加工不良判断装置等の一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
金属製の加工対象物を塑性変形させるためのパンチ(2)及びダイス(3)を備えるプレス装置に適用され、加工対象物に加工不良が発生したか否かを判断する加工不良判断装置は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
【0006】
すなわち、当該構成要件は、加工対象物が変形又は破壊する際に発する弾性波を検出する弾性波検出器(4)と、弾性波検出器(4)の検出信号を利用して、加工対象物に加工不良が発生したかを判断する加工不良判断部(5)とである。
【0007】
加工不良判断部(5)は、パンチ(2)が加工対象物に接触した時からパンチ(2)が最もダイス(3)に近接した時までについて、加工開始後移動量毎に、複数の検出波の平均値、最頻値、中央値、最大値又は最小値である測定データを演算する機能、及び測定データと予め記憶されている良品についての測定データとを比較することにより、加工対象物に加工不良が発生したか否かを判断する機能を発揮可能であることが望ましい。
【0008】
なお、弾性波検出器(4)の検出値を検出波とし、パンチ(2)が加工対象物に接触した時からパンチ(2)が最もダイス(3)に近接した時までの当該パンチ(2)の移動量を計測対象移動量とし、計測対象移動量より小さい移動量を単位移動量とし、単位移動量に自然数を乗算した値を加工開始後移動量とする。
【0009】
これにより、当該加工不良判断装置では、パンチ(2)が加工対象物に接触した時からパンチ(2)が最もダイス(3)に近接した時までについて、加工開始後移動量毎の検出波の平均値を利用して加工対象物に加工不良が発生したかを判断することが可能となるので、加工不良が発生したか否かを的確に判断することが可能となり得る。
【0010】
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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