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公開番号
2025006280
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023106974
出願日
2023-06-29
発明の名称
検査装置
出願人
CKD株式会社
代理人
個人
主分類
G01N
21/90 20060101AFI20250109BHJP(測定;試験)
要約
【課題】生産性の向上などを図ることができる検査装置を提供する。
【解決手段】チューブ容器2のうちの少なくともシール領域2xを含む内面は、紫外光に対し蛍光を生じない材料によって形成され、内容物Sはワセリンを有するものとされる。検査装置70は、チューブ容器2に内容物Sを充填した後かつチューブ容器2の開口部を封止する前に、チューブ容器2の内面に紫外光を照射し、アキシコンレンズ72を介して内容物Sを反射した紫外光を撮像する。そして、撮像により得られる画像に基づき、内容物Sの付着に係るシール領域2xの良否を判定する。内容物Sの漏出が生じやすい開口部の封止時よりも前の段階で検査を行うため、漏出した内容物Sを除去するための清掃をほぼ行わずに済み、生産性を高めることができる。また、画像において、シール領域2xと内容物Sとがより明確に区別可能となり、良好な検査能力を得ることができる。
【選択図】 図6
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のチューブ容器を並べて搬送しつつ、前記チューブ容器における端部の開口部を通して前記チューブ容器に内容物を充填する充填工程と、前記開口部をシールする封止工程とを行うことにより、前記チューブ容器に内容物が充填されてなるチューブ製品を製造するときに用いられ、前記チューブ容器の内面のうち前記封止工程にてシールされる予定の領域であるシール領域を検査可能な検査装置であって、
前記チューブ容器のうちの少なくとも前記シール領域を含む内面は、紫外光に対し蛍光を生じない材料によって形成されるとともに、
前記内容物は、ワセリンを有するものであり、
前記充填工程後かつ前記封止工程前に、少なくとも前記シール領域を含む前記チューブ容器の内面に対し紫外光を照射する照射手段と、
前記照射手段から照射された紫外光を撮像可能な撮像素子と、
前記照射手段から照射されて内容物を反射した紫外光を前記撮像素子に結像させる結像レンズと、
前記チューブ容器の前記開口部の鉛直上方において該チューブ容器と前記結像レンズとの間に配置され、前記照射手段から照射されて内容物を反射した紫外光の光路を前記結像レンズの光軸方向に沿った光路に変換させるように構成されたアキシコンレンズと、
前記撮像素子の撮像により得られる画像に基づき、内容物の付着に係る前記シール領域の良否を判定可能なシール領域良否判定手段とを備えることを特徴とする検査装置。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記アキシコンレンズは、内周面が該アキシコンレンズの光軸方向に延びる円筒面をなす一方、外周面が前記チューブ容器から遠ざかるにつれて外径が徐々に増大し該アキシコンレンズの光軸を中心軸とする円錐台面をなす中心穴円錐台部を備え、
前記チューブ容器に対する内容物の充填量が適正である場合、前記撮像素子によって、外側から内側に向けて、内容物の上面における外縁側部分に対応する外縁側領域、前記シール領域に対応するシール対応領域、及び、内容物の上面における中央側部分に対応する中央側領域がこの順序で存在する画像が得られるように構成されており、
前記画像における前記外縁側領域に基づき、前記チューブ容器に対する内容物の充填量を判定可能な充填量判定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記画像における前記外縁側領域及び前記中央側領域のうちの少なくとも一方に基づき、前記チューブ容器に対する内容物の充填の有無に係る良否を判定可能な充填有無判定手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の検査装置。
【請求項4】
前記画像における前記中央側領域の輝度を監視する輝度監視手段を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の検査装置。
【請求項5】
前記輝度監視手段により監視される輝度に異常が生じた場合に、該異常を修正するための対応を自動的に行う異常対応手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の検査装置。
【請求項6】
前記結像レンズは、物体側テレセントリックレンズであることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、チューブ容器に係る検査を行うための検査装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、半固体状の内容物(例えば、練り歯磨き、化粧品、食品など)を収容するための容器としてチューブ容器が知られている。チューブ容器の一端側には、チューブ容器を平らに押し潰した状態で封止すること等により形成されたシール部が設けられている。
【0003】
ところで、シール部の形成時においてチューブ容器の一端側内面(封止予定の領域)に内容物が付着している等の場合には、シール部における封止状態が不適切なものとなり、その結果、内容物の品質保持などの点で問題が生じ得る。そこで、シール部における封止状態を検査すべく、チューブ容器に係る検査装置を用いることがある。
【0004】
このような検査装置としては、チューブ容器を押圧する押圧機構と、押圧後のチューブ容器を撮影する撮影機構と、該撮影機構により得られた画像に基づきシール部の状態を判定する判定機構とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1等参照)。判定機構は、シール部における内容物の漏出の有無に基づき、シール部の良否を判定する。
【0005】
また、チューブ容器(被検査物体)に対し赤外光を放出する赤外光ヒータと、チューブ容器を透過した赤外光を撮像する赤外光カメラと、該赤外光カメラにより得られた透視画像に基づきシール部の状態を判定する画像処理装置とを備えた検査装置も知られている(例えば、特許文献2等参照)。画像処理装置は、内容物が存在する箇所と内容物が存在しない箇所とにおける赤外光の透過率の相違を利用して、シール部の良否を判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-78453号公報
特開2006-64389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に係る検査装置では、チューブ容器を押圧し、シール部から内容物が漏れるか否かに基づきシール部の良否を判定するため、シール部が不良である場合には、漏出した内容物による装置の汚損が生じ得る。そのため、シール部の不良が発生する都度、漏出した内容物を除去するための清掃が必要となり、生産性(生産能力)を高めることが難しい。尚、漏出した内容物の除去を行わない場合には、漏出した内容物を原因とする誤判定が生じるおそれがある。
【0008】
また、特許文献2に係る検査装置では、チューブ容器の押圧は行われないが、そもそもシール部からの内容物の漏出はシール部の形成時に生じやすいから、特許文献1に係る検査装置と同様に、漏出した内容物による装置の汚損が生じ得る。従って、特許文献2に係る検査装置においても、特許文献1に係る検査装置と同様の不具合が生じるおそれがある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、生産性の向上などを図ることができる検査装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
(【0011】以降は省略されています)
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