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公開番号
2025007517
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023108962
出願日
2023-06-30
発明の名称
目盛板姿勢検査方法
出願人
株式会社ミツトヨ
代理人
個人
主分類
G01B
11/26 20060101AFI20250109BHJP(測定;試験)
要約
【課題】カメラと目盛板との相対姿勢を検査する目盛板姿勢検査方法を提供する。
【解決手段】 カメラから目盛板の画像データを取得する画像データ取得工程と、画像データ中で第一対比領域と第二対比領域とを抽出する領域算出工程と、第一対比領域と第二対比領域とを明るさまたは色に基づいて対比する対比処理工程と、を備える。対比処理工程による対比結果に基づいてカメラと目盛板の相対姿勢を検査する。第一対比領域と第二対比領域との位置は、目盛板の中心または目盛板の中心を通る仮想的直線を間にして互いに反対側にある。対比処理工程は、第一対比領域と第二対比領域とに対して隣接画素の画素値または輝度値の差分を求め、第一対比領域と第二対比領域とで前記差分の大きさを対比する。
【選択図】図17
特許請求の範囲
【請求項1】
カメラと目盛板の相対姿勢を検査する目盛板姿勢検査方法であって、
カメラから前記目盛板の画像データを取得する画像データ取得工程と、
前記画像データ中で第一対比領域と第二対比領域とを抽出する領域算出工程と、
第一対比領域と第二対比領域とを明るさまたは色に基づいて対比する対比処理工程と、を備え、
前記対比処理工程による対比結果に基づいてカメラと目盛板の相対姿勢を検査する
ことを特徴とする目盛板姿勢検査方法。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の目盛板姿勢検査方法において、
第一対比領域と第二対比領域との位置は、当該目盛板の中心または当該目盛板の中心を通る仮想的直線を間にして互いに反対側にある
ことを特徴とする目盛板姿勢検査方法。
【請求項3】
請求項1に記載の目盛板姿勢検査方法において、
第一対比領域と第二対比領域とは、それぞれの領域のなかに、当該目盛板の背景色の部分と、印刷または刻印されたマークと、を含む
ことを特徴とする目盛板姿勢検査方法。
【請求項4】
請求項1に記載の目盛板姿勢検査方法において、
前記対比処理工程は、前記第一対比領域と前記第二対比領域とに対して隣接画素の画素値または輝度値の差分を求め、前記第一対比領域と前記第二対比領域とで前記差分の大きさを対比する
ことを特徴とする目盛板姿勢検査方法。
【請求項5】
請求項1に記載の目盛板姿勢検査方法において、
前記対比領域抽出工程を実行する前に、
画像データ中の画素の輝度が飽和しない範囲で前記カメラの露出時間が最も長く、かつ、所定閾値以上の明るさの画素数が予め設定された一定数以上のカウント値になるように照明とカメラの露出を調整する明るさ調整工程を備える
ことを特徴とする目盛板姿勢検査方法。
【請求項6】
請求項1に記載の目盛板姿勢検査方法において、
前記領域算出工程は、目盛板の中心を求める中心算出工程を有し、
前記中心算出工程は、
中心を間にして点対称の位置にある第一の目盛線の組を結ぶ線と、
中心を間にして点対称の位置にある第二の目盛線の組を結ぶ線と、を求め、
第一の目盛線の組を結ぶ線と第二の目盛線の組を結ぶ線との交点を目盛板の中心とする
ことを特徴とする目盛板姿勢検査方法。
【請求項7】
請求項6に記載の目盛板姿勢検査方法において、
目盛線の幅方向の一方から所定アルゴリズムで一方側のエッジ座標を探索し、目盛線の幅方向の他方から前記所定アルゴリズムの向きを変えた同じアルゴリズムで他方側のエッジ座標を探索し、
前記一方側のエッジ座標と前記他方側のエッジ座標との中点を目盛線の幅の中央座標として、目盛線の中央座標同士を結ぶことで、目盛線の組を結ぶ線を求める
ことを特徴とする目盛板姿勢検査方法。
【請求項8】
コンピュータに、
カメラから目盛板の画像データを取得する画像データ取得工程と、
前記画像データ中で第一対比領域と第二対比領域とを抽出する領域算出工程と、
第一対比領域と第二対比領域とを明るさまたは色に基づいて対比する対比処理工程と、を実行させ、
前記対比処理工程による対比結果に基づいてカメラと目盛板の相対姿勢を検査する
ことを特徴とする目盛板姿勢検査プログラム。
【請求項9】
カメラと目盛板の相対姿勢を検査する目盛板姿勢検査装置であって、
カメラから前記目盛板の画像データを取得する画像データ取得部と、
前記画像データ中で第一対比領域と第二対比領域とを抽出する領域算出部と、
第一対比領域と第二対比領域とを明るさまたは色に基づいて対比する対比処理部と、を備え、
前記対比処理部による対比結果に基づいてカメラと目盛板の相対姿勢を検査する
ことを特徴とする目盛板姿勢検査装置。
【請求項10】
請求項9に記載の目盛板姿勢検査装置において、
検査対象の目盛板を有する検査対象測定器を保持するスタンド部から台座板が延在して設けられ、前記カメラは前記台座板に設置される
ことを特徴とする目盛板姿勢検査装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、目盛板姿勢検査方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
測定値をアナログ表示する測定器として例えばダイヤルゲージがある。ダイヤルゲージなどの精密測定器は、測定精度の保証や精密校正のために、製品出荷前、あるいは定期的に、測定器メーカや検査機関によって検査が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-067628
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ダイヤルゲージの検査というのは、ゲージ検査器(マスター測定器)によって検査対象のダイヤルゲージのスピンドルを所定量変位させ、そのときの検査対象のダイヤルゲージとマスター測定器とで指示値を対比し、指示誤差を計測するというものである。しかしながら、この検査方法でダイヤルゲージに指示誤差不良が見つかったとしても、その原因がダイヤルゲージ自体に起因するのか、検査方法になにか問題があるのか、切り分けることができなかった。仮に検査方法になにか問題があるとなると、本来は合格品である測定器であっても目盛板の欠陥検査や測定器の精度検査で不合格になり、その原因の追及あるいは本来必要が無い部品交換作業をしたりといったことに手間とコストが掛かるなどの問題が生じる。
【0005】
本発明の目的は、カメラと目盛板との相対姿勢を検査する目盛板姿勢検査方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目盛板姿勢検査方法は、
カメラと目盛板の相対姿勢を検査する目盛板姿勢検査方法であって、
カメラから前記目盛板の画像データを取得する画像データ取得工程と、
前記画像データ中で第一対比領域と第二対比領域とを抽出する領域算出工程と、
第一対比領域と第二対比領域とを明るさまたは色に基づいて対比する対比処理工程と、を備え、
前記対比処理工程による対比結果に基づいてカメラと目盛板の相対姿勢を検査する
ことを特徴とする。
【0007】
本発明の一実施形態では、
第一対比領域と第二対比領域との位置は、当該目盛板の中心または当該目盛板の中心を通る仮想的直線を間にして互いに反対側にある
ことが好ましい。
【0008】
本発明の一実施形態では、
第一対比領域と第二対比領域とは、それぞれの領域のなかに、当該目盛板の背景色の部分と、印刷または刻印されたマークと、を含む
ことが好ましい。
【0009】
本発明の一実施形態では、
前記対比処理工程は、前記第一対比領域と前記第二対比領域とに対して隣接画素の画素値または輝度値の差分を求め、前記第一対比領域と前記第二対比領域とで前記差分の大きさを対比する
ことが好ましい。
【0010】
本発明の一実施形態では、
前記対比領域抽出工程を実行する前に、
画像データ中の画素の輝度が飽和しない範囲で前記カメラの露出時間が最も長く、かつ、所定閾値以上の明るさの画素数が予め設定された一定数以上のカウント値になるように照明とカメラの露出を調整する明るさ調整工程を備える
ことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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