TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025067057
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023176730
出願日2023-10-12
発明の名称情報処理装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類G01M 17/007 20060101AFI20250417BHJP(測定;試験)
要約【課題】モデルデータに入力する特徴パラメータの種類の数を抑制する。
【解決手段】情報処理装置は、実行装置を備えている。実行装置は、車両で取得された各種の時系列データを含む走行データを取得する。実行装置は、走行データが含むパラメータのうち、動力伝達装置が含む部品の経年劣化に応じた変化が大きい複数のパラメータを複数の特徴パラメータとして特定する(S53)。実行装置は、動力伝達装置の故障の予兆が生じているときの走行データに含まれる複数の特徴パラメータのうち変化が大きいものから順に選択されたK個の特徴パラメータ、及び予兆に関わる故障原因を組み合わせたデータを用いた機械学習によりモデルデータを生成する(S61~S63)。実行装置は、モデルデータの推定精度が予め定められた規定精度以上である場合に、取得した走行データに含まれるK個の特徴パラメータを、モデルデータに入力することにより推定結果を出力する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載されたセンサによって取得された各種の時系列データを含む走行データが入力されることにより、動力伝達装置の故障原因の推定結果を出力するモデルのデータをモデルデータとし、
前記走行データのうち、前記動力伝達装置が含む部品の経年劣化に応じて変化するパラメータを特徴パラメータとし、
前記特徴パラメータの種類の数を示す「K」を1以上の整数としたとき、
実行装置を備え、
前記実行装置は、
前記走行データを取得することと、
前記走行データが含むパラメータのうち、前記動力伝達装置が含む部品の経年劣化に応じた変化が大きい複数のパラメータを複数の前記特徴パラメータとして特定することと、
前記動力伝達装置の故障の予兆が生じているときの前記走行データに含まれる複数の前記特徴パラメータのうち変化が大きいものから順に選択されたK個の前記特徴パラメータ、及び前記予兆に関わる前記故障原因を組み合わせたデータを用いた機械学習により前記モデルデータとしての第1モデルデータを生成することと、
前記予兆が生じているときの前記走行データに含まれる複数の前記特徴パラメータのうち変化が大きいものから順に選択されたK+1個の前記特徴パラメータ、及び前記予兆に関わる前記故障原因を組み合わせたデータを用いた機械学習により前記モデルデータとしての第2モデルデータを生成することと、
生成した前記第1モデルデータの推定精度である第1精度を算出することと、
生成した前記第2モデルデータの推定精度である第2精度を算出することと、
算出した前記第1精度が予め定められた規定精度以上である場合に、取得した前記走行データに含まれるK個の前記特徴パラメータを、前記第1モデルデータに入力することにより前記推定結果を出力することと、
算出した前記第1精度が前記規定精度未満であって、且つ、算出した前記第2精度が前記規定精度以上である場合に、取得した前記走行データに含まれるK+1個の前記特徴パラメータを、前記第2モデルデータに入力することにより前記推定結果を出力することと、
を実行可能である
情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の異常検出システムは、異常検出装置と、複数の温度センサとを備えている。各温度センサは、光ファイバーケーブルにおける各地点の温度を検出する。異常検出装置は、複数の温度センサから複数の地点の温度についての複数の時系列データを取得する。異常検出装置は、複数の時系列データをモデルデータに入力することにより、光ファイバーケーブルの故障の予兆を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-098373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような異常検出システムでは、モデルデータを生成するにあたって当該モデルデータに入力するパラメータの種類を多くすることで、モデルデータを用いた故障の予兆についての検出の精度を向上でき得る。しかし、単にモデルデータに入力するパラメータの種類を多くすると、モデルデータに入力するパラメータの種類の数が過度に多くなるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための情報処理装置は、車両に搭載されたセンサによって取得された各種の時系列データを含む走行データが入力されることにより、動力伝達装置の故障原因の推定結果を出力するモデルのデータをモデルデータとし、前記走行データのうち、前記動力伝達装置が含む部品の経年劣化に応じて変化するパラメータを特徴パラメータとし、前記特徴パラメータの種類の数を示す「K」を1以上の整数としたとき、実行装置を備え、前記実行装置は、前記走行データを取得することと、前記走行データが含むパラメータのうち、前記動力伝達装置が含む部品の経年劣化に応じた変化が大きい複数のパラメータを複数の前記特徴パラメータとして特定することと、前記動力伝達装置の故障の予兆が生じているときの前記走行データに含まれる複数の前記特徴パラメータのうち変化が大きいものから順に選択されたK個の前記特徴パラメータ、及び前記予兆に関わる前記故障原因を組み合わせたデータを用いた機械学習により前記モデルデータとしての第1モデルデータを生成することと、前記予兆が生じているときの前記走行データに含まれる複数の前記特徴パラメータのうち変化が大きいものから順に選択されたK+1個の前記特徴パラメータ、及び前記予兆に関わる前記故障原因を組み合わせたデータを用いた機械学習により前記モデルデータとしての第2モデルデータを生成することと、生成した前記第1モデルデータの推定精度である第1精度を算出することと、生成した前記第2モデルデータの推定精度である第2精度を算出することと、算出した前記第1精度が予め定められた規定精度以上である場合に、取得した前記走行データに含まれるK個の前記特徴パラメータを、前記第1モデルデータに入力することにより前記推定結果を出力することと、算出した前記第1精度が前記規定精度未満であって、且つ、算出した前記第2精度が前記規定精度以上である場合に、取得した前記走行データに含まれるK+1個の前記特徴パラメータを、前記第2モデルデータに入力することにより前記推定結果を出力することと、を実行可能である。
【発明の効果】
【0006】
上記構成によれば、第1精度が予め定められた規定精度以上である場合には、第2モデルデータに比べて入力する特徴パラメータの種類の数が少ない第1モデルデータを用いて動力伝達装置の故障原因の推定結果が出力される。これにより、規定精度以上の推定精度を担保しつつ、モデルデータに入力する特徴パラメータの種類の数が過度に多くなることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、推定システムの概略構成図である。
図2は、モデルデータの説明図である。
図3は、生成制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<推定システムの概略構成>
以下、本発明の一実施形態を図1~図3にしたがって説明する。先ず、推定システム10の概略構成について説明する。
【0009】
図1に示すように、推定システム10は、情報処理装置20、入力デバイス30、及びディスプレイ40を備えている。入力デバイス30は、例えば、キーボード、及びポインティングデバイス等を含んでいる。ディスプレイ40は、各種の情報を表示可能である。
【0010】
情報処理装置20は、実行装置21、及び記憶装置22を備えている。実行装置21の一例は、CPUである。記憶装置22は、読み出しのみが可能なROMと、読み出し及び書き込みが可能な揮発性のRAMと、読み出し及び書き込みが可能な不揮発性のストレージとを含んでいる。記憶装置22は、各種のプログラム及び各種のデータを予め記憶している。また、記憶装置22は、各種のプログラムの一つとして制御プログラム22Aを予め記憶している。さらに、記憶装置22は、各種のデータの一つとしてモデルデータDMを予め記憶している。モデルデータDMは、所定の入力変数と、動力伝達装置の故障原因の推定結果を示す出力変数との関係性が、実行装置21が認識可能な形式で記述されたものである。ここで、動力伝達装置は、車両のうち、当該車両が備えている駆動源から駆動輪までの動力の伝達経路上の装置である。動力伝達装置の一例は、いわゆるトランスアクスルである。また、モデルデータDMは、後述する生成制御において機械学習により生成されたものである。なお、モデルデータDMについての具体的な説明は後述する。また、記憶装置22は、モデルデータDMに付随するデータとして、複数の学習用データDLを予め記憶している。学習用データDLは、モデルデータDMを生成するためのデータである。学習用データDLについての具体的な説明は後述する。実行装置21は、記憶装置22に記憶された制御プログラム22Aを実行することにより、後述する各種の処理を実現する。情報処理装置20の一例は、いわゆるパーソナルコンピュータである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
粒子分析装置
今日
個人
アクセサリー型テスター
1日前
栄進化学株式会社
浸透探傷用濃縮液
7日前
エイブリック株式会社
電流検出回路
14日前
株式会社テイエルブイ
振動検出装置
今日
株式会社ミツトヨ
画像測定機
2日前
株式会社チノー
放射光測温装置
14日前
ダイハツ工業株式会社
試料セル
今日
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
14日前
大和製衡株式会社
計量装置
7日前
トヨタ自動車株式会社
電気自動車
1日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
14日前
株式会社 キョーワ
食品搬送装置
14日前
理研計器株式会社
ガス検出器
2日前
理研計器株式会社
ガス検出器
2日前
大成建設株式会社
画像表示システム
10日前
株式会社熊谷組
計測システム
7日前
理研計器株式会社
ガス検出器
2日前
富士電機株式会社
エンコーダ
15日前
理研計器株式会社
ガス検出器
2日前
理研計器株式会社
ガス検出器
2日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
14日前
株式会社ニコン
検出装置
今日
株式会社 システムスクエア
検査装置
8日前
株式会社デンソー
試験装置
10日前
東洋計器株式会社
超音波式流量計
7日前
東洋計器株式会社
超音波式流量計
7日前
東洋計器株式会社
超音波式流量計
7日前
シチズンファインデバイス株式会社
圧力検出装置
14日前
東洋製罐株式会社
巻締寸法測定装置
9日前
合同会社ステディステップス
側圧測定装置
今日
株式会社豊田自動織機
電流検出装置
今日
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
今日
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
今日
オムロン株式会社
光電センサ
14日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
今日
続きを見る