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公開番号
2025002607
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023102902
出願日
2023-06-23
発明の名称
感温センサー
出願人
株式会社ジークエスト
代理人
個人
主分類
G01K
11/06 20060101AFI20241226BHJP(測定;試験)
要約
【課題】
化学物質やワックスなどの融解現象を利用した従来の温度感知シールでは、設定温度超過の事実は、この温度感知シールの設置場所において、直接目視しなければ知ることが出来ず、遠隔地や高所、狭隘箇所あるいは人体に有害な環境下にある場所などでの温度管理は、この従来の温度感知シールでは無理だった。
【手段】
それぞれリード線の一端が接続された一対の導電性金属板が、予め設定された温度で固体から液体に相変化する固形状かつ非導電性の熱融解物質片を挟み込んだ状態で、絶縁性の外殻内に、この外殻の壁面内側との間に介装されたバネによって相互に接近する方向に付勢されつつ収容せしめて感温センサーを構成した。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
それぞれリード線の一端が接続された一対の導電性金属板が、予め設定された温度で固体から液体に相変化する固形状かつ非導電性の熱融解物質片を挟み込んだ状態で、絶縁性の外殻内に、この外殻の壁面内側との間に介装されたバネによって相互に接近する方向に付勢されつつ収容されていることを特徴とした感温センサー。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
外殻の壁面内側と導電性金属板との間に介装されるバネがコイルバネであることを特徴とする請求項1記載の感温センサー。
【請求項3】
熱融解物質片が炭化水素を主成分とするワックスであることを特徴とする請求項1記載の感温センサー。
【請求項4】
バネが接する側の導電性金属板の周縁に上方に立上がった凸条が形成されていることを特徴とする請求項1記載の感温センサー。
【請求項5】
外殻が箱型を呈していることを特徴とする請求項1記載の感温センサー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は感温センサー、詳しくは、温度管理を必要とする各種機器類に取り付け、あらかじめ設定された温度に達したとき、その事実を不可逆的に表示する感温センサーに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
各種機器類の温度管理は、機器類の安定的な稼動の為に重要であることは言うまでもなく、あらかじめ設定された温度に達したとき、発色現象によってその事実を表示する温度感知シールを対象機器類に貼付して温度管理の用に供することは、従来から広く行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4789083号公報
【非特許文献】
【0004】
なし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在主流となっている温度感知シールは、あらかじめ設定された設定温度で融解して固体から液体に変化する化学物質やワックスなどの融解物質を薄い紙に浸み込ませたシート状の不透明な感温材を、一方の面に色彩が施された紙の彩色面の上に重ね合せ、この融解物質の融解現象によって、それまで外部から遮蔽され見えなかった彩色が施された紙の彩色面が透けて見える様にすることにより、設定温度超過の事実を不可逆的に表示するものであり、各種機器類の所望部位に簡単に貼付出来、狭いスペースにも適用可能で、電源等を必要とせず、安価であるので、あらゆる産業界において広く用いられている。
【0006】
しかし、この温度感知シールによる温度管理の場合、これを設置した場所において直接目視しなければ設定温度超過の事実を知ることが出来ず、遠隔地や高い場所、狭隘箇所、あるいは人体に有害な環境下にある場所などでの温度管理は、この温度感知シールでは無理であった。
【0007】
設置個所の温度変化を電気的に感知し、電気信号に変え、外部に伝えられる様にするなら、遠隔地や高い場所、狭隘箇所あるいは人体に有害な環境下にある場所などでの温度感知も可能となるが、その為には、発色現象を用いた上述の温度感知シールよりはるかに複雑な構造のものを必要とし、それに伴い製造コストも上昇するので、安価なことが大きなメリットである従来の温度感知シールの代替には到底なり得なかった。
【0008】
本発明者は、遠隔地や高い場所、狭隘箇所あるいは人体に有害な環境下など、従来の温度感知シールを用いることが困難な場所でも、低コストかつ高精度で不可逆的な温度感知が可能となる感温センサーを実現すべく鋭意研究を行った結果、従来の温度感知シールと同等の手軽さで設置出来、感知結果を離れた場所でも知ることが出来る画期的な感温センサーを開発することに成功し、本発明としてここに提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
それぞれリード線の一端が接続された一対の導電性金属板を、予め設定された温度で固体から液体に相変化する固形状かつ非導電性の熱融解物質片を挟み込んだ状態で、絶縁性の外殻内に、この外殻の壁面内側との間に介装されたバネによって相互に接近する方向に付勢されつつ収容することにより、上記課題を解決した。
【発明の効果】
【0010】
温度測定しようとする機器類の所望位置に取り付けたり、所望箇所に載置すると共に、接続されているリード線を所望の観測地点まで延設し、観測地点に電球などの表示手段を配置して使用に供するものであり、機器類の取り付け位置や載置箇所があらかじめ設定された設定温度を超えると、一対の導電性金属板の間に挟み込まれている熱融解物質片は融解して液状化するが、一対の導電性金属板はバネによって相互に接近する方向に付勢されているので、熱融解物質片は液状化すると同時に一対の導電性金属板の間から強制的に押し出され、一対の導電性金属板はバネの押圧力によって相互に密着し、両者は電気的に接続される。
従って、一対の導電性金属板にそれぞれ接続されている一対のリード線が導通し、観測地点において電球の点灯などにより設定温度超過の事実を表示する。
(【0011】以降は省略されています)
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