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公開番号
2024180130
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023099601
出願日
2023-06-16
発明の名称
多剤式毛髪化粧料及びその使用方法
出願人
ホーユー株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A61K
8/898 20060101AFI20241219BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】優れたトリートメント作用を付与しながら、トリートメント後の毛髪の感触を従来に比べて軽くすることができる多剤式毛髪化粧料及びその使用方法を提供する。
【解決手段】本多剤式毛髪化粧料は、複数の異なる毛髪化粧料から構成された多剤式毛髪化粧料であって、前記毛髪化粧料のうちの少なくとも2種が、粘度250mPa・s以下の低粘度化粧料であることを特徴とする。本多剤式毛髪化粧料の使用方法は、上記多剤式毛髪化粧料の使用方法であって、前記低粘度化粧料を毛髪に対して連続して適用する低粘度化粧料適用工程を備えることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の異なる毛髪化粧料から構成された多剤式毛髪化粧料であって、
前記毛髪化粧料のうちの少なくとも2種が、粘度250mPa・s以下の低粘度化粧料であることを特徴とする多剤式毛髪化粧料。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記低粘度化粧料を3種以上備える請求項1に記載の多剤式毛髪化粧料。
【請求項3】
前記低粘度化粧料のうちの1種がアニオン性成分を含み、
前記低粘度化粧料のうちの他の1種がカチオン性成分を含む請求項1に記載の多剤式毛髪化粧料。
【請求項4】
前記アニオン性成分が、ケラチン又はその加水分解物である請求項3に記載の多剤式毛髪化粧料。
【請求項5】
前記カチオン性成分が、カチオン化ポリマーである請求項3又は4に記載の多剤式毛髪化粧料。
【請求項6】
請求項1に記載の多剤式毛髪化粧料の使用方法であって、
前記低粘度化粧料を毛髪に対して連続して適用する低粘度化粧料適用工程を備えることを特徴とする多剤式毛髪化粧料の使用方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多剤式毛髪化粧料及びその使用方法に関する。更に詳しくは、2種以上の低粘度化粧料を含んだ多剤式毛髪化粧料及びその使用方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、毛髪に対するより高度なダメージケアへの要求が増している。毛髪ダメージは、例えば、洗毛によるダメージ、整毛によるダメージ、ヘアドライヤーによるダメージ、紫外線に曝されることによるダメージ、毛髪に対する脱色、染毛、脱染等の処理による化学処理によるダメージなど多岐にわたる。このようなダメージを受ける頻度は、昨今、増加傾向にあり、この傾向に伴いダメージケアに対する要求も高まっている。このように高度なトリートメント作用の発揮を目的として利用される毛髪化粧料は、クリーム剤型と称される剤型で利用される。即ち、粘度が高くクリーム性状とされた毛髪化粧料である。このような技術は、下記特許文献1に開示がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-150249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、毛髪のコンディショニング効果に優れ、塗布時の伸ばしやすさが良好であり、製剤としての安定性を有するコンディショナー組成物の提供(特許文献1[0006])を目的として、(A)アミドアミン型界面活性剤、(B)モノアルキル4級アンモニウム塩型界面活性剤、(C)炭素数16~22の直鎖の高級アルコール、(D)動粘度400万mm
2
/s以上の高重合ジメチルシリコーン、(E)アミノ変性シリコーン、及び(F)ポリエーテル変性シリコーンを、所定範囲の質量比(A/B)、合計質量(D+E+F)、質量比[D/(E+F)]で含んだコンディショナー組成物(特許文献1[請求項1])を開示している。そして、その性状は、25℃で、1Pa・s~20Pa・sが好ましいことが記載されている(特許文献1[0048])。
【0005】
上述した毛髪のダメージケアを実現する手法としては、複数種類の毛髪化粧料を組み合わせて、高度なトリートメント作用を付与する多剤式毛髪化粧料が存在する。このような多剤式毛髪化粧料では、クリーム剤型の毛髪化粧料を複数利用すると、現在の市場の要求からすると、毛髪の感触が重くなり過ぎる傾向がある。即ち、昨今、毛髪の感触が重くならず、それでいて、高度なトリートメント作用が得られるという要求が生じている。一方で、低粘度な毛髪化粧料の利用は、トリートメント効果のなかでも、まとまり感の感触効果を付与しにくいという課題があり、昨今の市場の要求に応え得る多剤式毛髪化粧料を調製することが困難になっているという実情があった。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、優れたトリートメント作用を付与しながら、トリートメント後の毛髪の感触を従来に比べて軽くすることができる多剤式毛髪化粧料及びその使用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
即ち、本発明には、以下が含まれる。
[1]複数の異なる毛髪化粧料から構成された多剤式毛髪化粧料であって、
前記毛髪化粧料のうちの少なくとも2種が、粘度250mPa・s以下の低粘度化粧料であることを特徴とする多剤式毛髪化粧料。
[2]前記低粘度化粧料を3種以上備える上記[1]に記載の多剤式毛髪化粧料。
[3]前記低粘度化粧料のうちの1種がアニオン性成分を含み、
前記低粘度化粧料のうちの他の1種がカチオン性成分を含む上記[1]又は上記[2]に記載の多剤式毛髪化粧料。
[4]前記アニオン性成分が、ケラチン又はその加水分解物である上記[3]に記載の多剤式毛髪化粧料。
[5]前記カチオン性成分が、カチオン化ポリマーである上記[3]又は[4]に記載の多剤式毛髪化粧料。
[6]上記[1]乃至[5]のうちのいずれかに記載の多剤式毛髪化粧料の使用方法であって、
前記低粘度化粧料を毛髪に対して連続して適用する低粘度化粧料適用工程を備えることを特徴とする多剤式毛髪化粧料の使用方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の多剤式毛髪化粧料によれば、優れたトリートメント作用を付与しながら、トリートメント後の毛髪の感触を従来に比べて軽くすることができる。
本発明の多剤式毛髪化粧料の使用方法によれば、優れたトリートメント作用を付与しながら、トリートメント後の毛髪の感触を従来に比べて軽くすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について具体的な実施形態に基づき説明する。但し、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態はあくまでも説明のために便宜的に示す例示に過ぎず、本発明は如何なる意味でもこれらに限定されるものではなく、目的、用途に応じて本発明を種々変更することができる。また、本明細書中で引用した全ての刊行物、特許及び特許出願をそのまま参考として本明細書中にとり入れるものとする。
【0010】
また、本明細書では、別途に明記しない限り、「%」は「質量%」を意味し、「部」は「質量部」を意味する。「~」で結ばれた数値範囲は、「~」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。数値範囲について複数の上限値及び/又は複数の下限値を示す場合、明示しない場合であっても少なくとも上限規定の最大値と下限規定の最小値とを組み合わせた数値範囲の規定が直接的に記載されているものとし、更に当該上限値のうち任意の上限値と当該下限値のうち任意の下限値とを組み合わせて得られる全ての数値範囲が本発明の実施形態に含まれるものとする。
更に、一部の化合物の名称に関して、日本化粧品工業連合会成分表示名称リストに準じた名称、又は、INCI(INCI:International Nomenclature of Cosmetic Ingredient:化粧品原料国際命名法)に準じた名称を用いる。
また、一部の化合物の名称に関して、ポリオキシアルキレン鎖について、ポリオキシエチレン鎖を「POE」、ポリオキシプロピレン鎖を「POP」と略記する場合がある。また、これらの略記に続くカッコ内の数字は、各々付加モル数を表す。更に、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸又はメタクリル酸を表す。
(【0011】以降は省略されています)
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