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公開番号2024179774
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098908
出願日2023-06-16
発明の名称コネクタ、コネクタ製造方法及びワイヤハーネス
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 13/46 20060101AFI20241219BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】端子付き電線を円滑にハウジングに組み付けられるコネクタ、コネクタ製造方法及びワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】コネクタ1は、電線32の延在方向に対し端子31を交差する方向へ向けて電線32に取り付けた複数の端子付き電線3と、複数の端子付き電線3における端子31を嵌合方向に向けて収容して保持する複数の収容部221、及び、筒状を呈し側壁部212を貫通して設けられ複数の端子付き電線3における電線32を内部空間2Aから嵌合方向と交差する方向に引き出させる複数の電線挿通部214を形成しているハウジング2と、を備え、ハウジング2は、複数の端子付き電線3の収容領域Rに隣接して設けられ、電線32の延在方向に対し傾斜する傾斜面215Aを形成するガイド部215を有し、傾斜面215Aは、電線挿通部214から収容部221に向けて前面部211の内面から離間するように傾斜するように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電線の延在方向に対し端子を交差する方向へ向けて前記電線に取り付けた複数の端子付き電線と、
相手方コネクタへの嵌合方向に対し交差する方向に沿って形成される前面部、前記前面部の外縁部分に沿って設けられ枠状を呈する側壁部、前記前面部及び前記側壁部により画成され前記前面部に沿って前記複数の端子付き電線を配列して収容可能な内部空間、配列された前記複数の端子付き電線における前記端子を前記嵌合方向に向けて収容して保持する複数の収容部、及び、筒状を呈し前記側壁部を貫通して設けられ前記複数の端子付き電線における前記電線を前記内部空間から前記嵌合方向と交差する方向に引き出させる複数の電線挿通部を形成しているハウジングと、を備え、
前記ハウジングは、前記内部空間に配列して収容される前記複数の端子付き電線の収容領域に隣接して設けられ、前記電線の延在方向に対し傾斜する傾斜面を形成するガイド部を有し、
前記傾斜面は、前記電線挿通部から前記収容部に向けて前記前面部の内面から離間するように傾斜している、
コネクタ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
筒状を呈する複数の電線挿通部を通じてハウジングに対し複数の端子付き電線を順次挿通させる電線挿通工程と、
前記電線挿通部を挿通した前記端子付き電線を前記ハウジングの内部空間の収容領域に配置させる電線設置工程と、を含み、
前記端子付き電線は、電線の延在方向に対し端子を交差する方向へ向けて前記電線に取り付けて構成され、
前記ハウジングは、前記内部空間に対し複数の前記端子付き電線を横並びに配置させ、複数の前記端子付き電線の前記収容領域に隣接してガイド部を形成し、
前記ガイド部は、前記電線の延在方向に対し傾斜する傾斜面を形成しており、
前記電線挿通工程は、
複数の前記端子付き電線のうち最後に前記電線挿通部へ挿通される前記端子付き電線以外の前記端子付き電線について、前記端子付き電線の前記端子をまだ挿通されていない隣りの前記端子付き電線の前記収容領域の部分へ進入させて前記電線挿通部に挿通させる第一電線挿通工程と、
最後に前記電線挿通部へ挿通される前記端子付き電線について、前記端子を前記ガイド部の前記傾斜面に当接させて前記内部空間を囲う側壁部に接触しないように前記電線挿通部に挿通させる第二電線挿通工程と、を含む、
コネクタ製造方法。
【請求項3】
複数の電線と、
前記複数の電線を挿通させて保持するハウジングを有し、相手方コネクタに接続可能なコネクタと、を備え、
前記複数の電線は、延在方向に対し交差する方向へ向けて端子を取り付けた複数の端子付き電線を構成し、
前記ハウジングは、
前記相手方コネクタへの嵌合方向に対し交差する方向に沿って形成される前面部と、
前記前面部の外縁部分に沿って設けられ枠状を呈する側壁部と、
前記前面部及び前記側壁部により画成され前記前面部に沿って前記複数の端子付き電線を配列して収容可能な内部空間と、
配列された前記複数の端子付き電線における前記端子を前記嵌合方向に向けて収容して保持する複数の収容部と、
筒状を呈し前記側壁部を貫通して設けられ前記複数の端子付き電線における前記電線を前記内部空間から前記嵌合方向と交差する方向に引き出させる複数の電線挿通部と、を形成し、
前記内部空間に配列して収容される前記複数の端子付き電線の収容領域に隣接して設けられ、前記電線の延在方向に対し傾斜する傾斜面を形成するガイド部を有し、
前記傾斜面は、前記電線挿通部から前記収容部に向けて前記前面部の内面から離間するように傾斜している、
ワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ、コネクタ製造方法及びワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コネクタ、コネクタ製造方法及びワイヤハーネスに関するものとして、例えば、特許文献1に記載されるように、複数の端子付き電線をハウジングで保持するコネクタが知られている。このコネクタは、端子を相手方コネクタの嵌合方向に向けて配置し、嵌合方向と交差する方向へ電線を引き出している。すなわち、端子付き電線は、電線の延在方向に対し端子が交差する方向へ向くように設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-002194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなコネクタにあっては、ハウジングに対し端子付き電線を組み付けることが難しい点で改善の余地がある。例えば、端子付き電線は、電線と端子が互いに交差する方向に向いており、L字型となっているため、電線挿入孔を通じてハウジング内へ入れ込むことが困難となる。
【0005】
そこで、本発明は、端子付き電線を円滑にハウジングに組み付けられるコネクタ、コネクタ製造方法及びワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明に係るコネクタは、電線の延在方向に対し端子を交差する方向へ向けて前記電線に取り付けた複数の端子付き電線と、相手方コネクタへの嵌合方向に対し交差する方向に沿って形成される前面部、前記前面部の外縁部分に沿って設けられ枠状を呈する側壁部、前記前面部及び前記側壁部により画成され前記前面部に沿って前記複数の端子付き電線を配列して収容可能な内部空間、配列された前記複数の端子付き電線における前記端子を前記嵌合方向に向けて収容して保持する複数の収容部、及び、筒状を呈し前記側壁部を貫通して設けられ前記複数の端子付き電線における前記電線を前記内部空間から前記嵌合方向と交差する方向に引き出させる複数の電線挿通部を形成しているハウジングと、を備え、前記ハウジングは、前記内部空間に配列して収容される前記複数の端子付き電線の収容領域に隣接して設けられ、前記電線の延在方向に対し傾斜する傾斜面を形成するガイド部を有し、前記傾斜面は、前記電線挿通部から前記収容部に向けて前記前面部の内面から離間するように傾斜している。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るコネクタ、コネクタ製造方法及びワイヤハーネスによれば、端子付き電線をハウジングに円滑に組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。
図2は、実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。
図3は、図1のIII-IIIにおけるコネクタの断面図である。
図4は、実施形態に係るコネクタ製造方法を示すフローチャートである。
図5は、実施形態に係るコネクタ製造方法における第一電線挿通工程の説明図である。
図6は、実施形態に係るコネクタ製造方法における第一電線挿通工程の説明図である。
図7は、実施形態に係るコネクタ製造方法における第一電線設置工程の説明図である。
図8は、実施形態に係るコネクタ製造方法における第一電線挿通工程の説明図である。
図9は、実施形態に係るコネクタ製造方法における第二電線挿通工程の説明図である。
図10は、実施形態に係るコネクタ製造方法における第二電線挿通工程の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
[実施形態]
本実施形態は、コネクタ、コネクタ製造方法及びワイヤハーネスに関する。以下の説明では、互いに交差する第一方向、第二方向、及び、第三方向のうち、第一方向を「接続方向X」といい、第二方向を「幅方向Y」といい、第三方向を「高さ方向Z」という。ここでは、接続方向Xと幅方向Yと高さ方向Zとは、相互に直交する。接続方向Xは、コネクタと相手方コネクタの接続方向及び嵌合方向に相当する。幅方向Yと高さ方向Zとは、接続方向Xと交差する交差方向に相当する。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。なお、ここでいう直交は、ほぼ直交を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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