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公開番号2024179571
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098528
出願日2023-06-15
発明の名称異常箇所特定システム
出願人株式会社ダイフク
代理人弁理士法人R&C
主分類G01R 31/08 20200101AFI20241219BHJP(測定;試験)
要約【課題】感熱線に異常が発生した場合に、感熱線の異常が発生した異常発生箇所の、感熱線の配線レイアウト上における推定位置を、作業者が容易に把握することが可能な技術の実現が望まれる。
【解決手段】異常箇所特定システムは、表示装置80と、制御装置と、給電設備のマップデータを記憶した記憶装置と、を備える。制御装置は、電源装置から感熱線4の異常が発生した位置までの距離を示す距離情報を取得する距離情報取得部と、異常箇所表示処理部と、を備える。異常箇所表示処理部は、距離情報に基づいて感熱線4の異常が発生した異常発生箇所の位置を推定する異常箇所推定処理と、マップデータに基づいて感熱線4の配置を示したマップMを表示装置80に表示させると共に、異常箇所推定処理により推定した異常発生箇所の推定位置EをマップM上に表示させる表示処理と、を実行する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
移動体の移動経路に沿って配置されて前記移動体に対して電力を供給する給電線と、前記給電線に接続され、前記給電線に電力を供給する電源装置と、前記給電線に沿って配置された感熱線と、前記感熱線の異常を検出する異常検出装置と、を備えた給電設備において、前記感熱線の異常が発生した箇所を特定するための異常箇所特定システムであって、
情報を表示する表示装置と、
前記表示装置を制御する制御装置と、
前記給電設備のマップデータを記憶した記憶装置と、を備え、
前記マップデータには、前記電源装置の配置を示した電源配置情報と、前記電源装置に接続された前記給電線の配置を示した給電線配置情報と、前記給電線に沿って配置された前記感熱線の配置を示した感熱線配置情報と、が含まれ、
前記制御装置は、前記異常検出装置により前記感熱線の異常が検出された場合に、前記電源装置から前記感熱線の異常が発生した位置までの距離を示す距離情報を取得する距離情報取得部と、異常箇所表示処理部と、を備え、
前記異常箇所表示処理部は、
前記距離情報に基づいて前記感熱線の異常が発生した異常発生箇所の位置を推定する異常箇所推定処理と、
前記マップデータに基づいて前記感熱線の配置を示したマップを前記表示装置に表示させると共に、前記異常箇所推定処理により推定した前記異常発生箇所の推定位置を前記マップ上に表示させる表示処理と、を実行する、異常箇所特定システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記給電線及び前記感熱線は、前記電源装置から出て前記移動経路に沿って延在して、当該電源装置に戻ってくるように配置されており、
前記異常箇所表示処理部は、前記異常箇所推定処理において、前記電源装置から前記距離情報が示す距離だけ前記感熱線に沿って進んだ位置を、前記異常発生箇所の位置と推定する、請求項1に記載の異常箇所特定システム。
【請求項3】
前記感熱線が、前記電源装置から出て当該電源装置に戻ってくる周回経路を構成するように配置され、
前記周回経路の周回方向の一方側を第1側とし、前記第1側とは反対側を第2側として、
前記異常箇所表示処理部は、
前記異常箇所推定処理において、前記電源装置から前記距離情報が示す距離だけ前記周回経路に沿って前記第1側に進んだ位置である第1位置と、前記電源装置から前記距離情報が示す距離だけ前記周回経路に沿って前記第2側に進んだ位置である第2位置とを、前記異常発生箇所の位置として推定し、
前記表示処理において、前記第1位置と前記第2位置との双方を前記異常発生箇所の推定位置として前記マップ上に表示させる、請求項2に記載の異常箇所特定システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記異常発生箇所を表示させるための異常箇所表示操作を受け付け可能に構成され、
前記異常箇所表示処理部は、
前記異常箇所表示操作を受け付けていない状態では、前記表示処理において、前記電源装置と前記異常発生箇所の推定位置との双方を前記マップ上に表示させ、又は、前記電源装置から前記異常発生箇所の推定位置までの前記感熱線の経路の全体を前記マップ上に表示させ、
前記異常箇所表示操作を受け付けた場合には、前記表示処理において、前記異常発生箇所の推定位置の周辺の前記マップを前記表示装置に表示する、請求項1から3のいずれか一項に記載の異常箇所特定システム。
【請求項5】
前記異常箇所表示処理部は、前記表示処理において、前記電源装置から前記異常発生箇所の推定位置までの前記感熱線の配置経路を、他の部分の前記感熱線の配置経路に比べて強調して表示する、請求項1から3のいずれか一項に記載の異常箇所特定システム。
【請求項6】
前記制御装置は、動画再生要求操作を受け付け可能に構成され、
前記異常箇所表示処理部は、前記動画再生要求操作を受け付けた場合には、前記表示処理において、前記表示装置に表示する前記マップの基準位置を、前記電源装置から前記異常発生箇所の推定位置までの前記感熱線の配置経路に沿って移動させながら前記マップを表示する動画再生処理を実行する、請求項1から3のいずれか一項に記載の異常箇所特定システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体の移動経路に沿って配置されて移動体に対して電力を供給する給電線と、給電線に沿って配置された感熱線と、を備えた給電設備において、感熱線の異常が発生した箇所を特定するための異常箇所特定システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
上記のような給電設備の一例が、特開平10-201006号公報(特許文献1)に開示されている。以下、この背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。特許文献1に開示されている給電設備は、搬送用車体(V)の移動経路に沿って配置されて搬送用車体(V)に対して電力を供給する誘導線路(14)と、誘導線路(14)に沿って配置された感熱線(15)と、保護装置(25)と、を備えている。保護装置(25)は、感熱線(15)を構成する一対の導線(17)に接続された直流電源(33)を備えていると共に、導線(17)が短絡したことを検出する手段として、導線(17)に直列に接続された検出抵抗(34)と、検出抵抗(34)に並列に接続されたメータリレー(35)と、を備えている。導線(17)が短絡した場合には、導線(17)の短絡点の位置に応じて変化する電流値をメータリレー(35)で確認することで、導線(17)の短絡点の位置が把握される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-201006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
感熱線に短絡等の異常が発生した場合、当該異常に対応する作業者の作業効率の向上等の観点から、感熱線の異常が発生した異常発生箇所の、感熱線の配線レイアウト上における推定位置を、作業者が容易に把握できることが望ましい。この点に関して、特許文献1に記載されている技術では、作業者は、感熱線における短絡点の位置として、短絡点までの感熱線に沿った距離を把握することはできる。しかしながら、感熱線は複雑な経路に沿って配線されていることが多く、短絡点までの距離が分かっただけでは、感熱線の配線レイアウト上における短絡点の位置を、作業者が把握することは困難であり、異常の修復等のための作業者の作業効率が低下しやすかった。
【0005】
そこで、感熱線に異常が発生した場合に、感熱線の異常が発生した異常発生箇所の、感熱線の配線レイアウト上における推定位置を、作業者が容易に把握することが可能な技術の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る異常箇所特定システムは、移動体の移動経路に沿って配置されて前記移動体に対して電力を供給する給電線と、前記給電線に接続され、前記給電線に電力を供給する電源装置と、前記給電線に沿って配置された感熱線と、前記感熱線の異常を検出する異常検出装置と、を備えた給電設備において、前記感熱線の異常が発生した箇所を特定するための異常箇所特定システムであって、情報を表示する表示装置と、前記表示装置を制御する制御装置と、前記給電設備のマップデータを記憶した記憶装置と、を備え、前記マップデータには、前記電源装置の配置を示した電源配置情報と、前記電源装置に接続された前記給電線の配置を示した給電線配置情報と、前記給電線に沿って配置された前記感熱線の配置を示した感熱線配置情報と、が含まれ、前記制御装置は、前記異常検出装置により前記感熱線の異常が検出された場合に、前記電源装置から前記感熱線の異常が発生した位置までの距離を示す距離情報を取得する距離情報取得部と、異常箇所表示処理部と、を備え、前記異常箇所表示処理部は、前記距離情報に基づいて前記感熱線の異常が発生した異常発生箇所の位置を推定する異常箇所推定処理と、前記マップデータに基づいて前記感熱線の配置を示したマップを前記表示装置に表示させると共に、前記異常箇所推定処理により推定した前記異常発生箇所の推定位置を前記マップ上に表示させる表示処理と、を実行する。
【0007】
本構成によれば、短絡や断線等の感熱線の異常が検出された場合に、表示装置に表示される感熱線の配置を示したマップ上に(すなわち、感熱線の配線レイアウト上に)、感熱線の異常が発生した異常発生箇所の推定位置を表示させることができる。従って、作業者は、表示装置に表示される情報から、感熱線の配線レイアウト上における異常発生箇所の推定位置を、容易に把握することができる。これにより、例えば点検や修理等のために作業者が異常発生箇所に向かう場合に、給電設備におけるどの場所で感熱線の異常が発生しているかを作業者が容易に把握することができる。
【0008】
以上のように、本構成によれば、感熱線の異常が発生した異常発生箇所の、感熱線の配線レイアウト上における推定位置を、作業者が容易に把握することが可能となっている。
【0009】
異常箇所特定システムの更なる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
移動体の移動経路のレイアウトの一例を示す図
給電設備を模式的に示す図
移動体の一例を示す図
制御ブロック図
異常検出装置の構成の一例を示す図
表示画面の一例を示す図
表示画面の別例を示す図
表示画面の遷移の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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