TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025005098
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023105113
出願日2023-06-27
発明の名称耐熱配管および測定システム
出願人株式会社チノー
代理人
主分類G01J 5/02 20220101AFI20250108BHJP(測定;試験)
要約【課題】恒温炉の内部で放射温度計や熱画像測定装置を使えるようにする冷却ケースには、恒温炉内でも使用できるように、耐熱性を有しながら、配管の配置に自由度を持たせることができる耐熱配管が必要となる。
【解決手段】測定器を冷却するための冷却ケースの背面に密閉カバーを連結し、前記密閉カバーに設けた配管穴に固定治具を介して金属製の配管カバーを取り付ける。配管カバーの中には、電源ケーブルと通信ケーブルと冷却用配管が耐熱被覆材に被覆された状態で挿入されている。電源ケーブルと通信ケーブルと冷却用配管は、配管カバーと耐熱被覆材で被覆されていることにより、配管カバーの外部からの熱による損傷から保護される。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
冷却対象となる測定装置に接続する電源ケーブルと、
前記測定装置に接続する通信ケーブルと、
前記冷却対象で冷却媒体を循環させる冷却用配管と、
前記電源ケーブル及び通信ケーブルと前記冷却用配管を被覆する耐熱被覆材と、
前記耐熱被覆材を被覆する可撓性を有する金属製の配管カバーからなる耐熱配管。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記冷却対象に連結する密閉ケースと、
前記耐熱配管を前記密閉ケースに連結する固定治具を有し、
前記密閉ケースに設けられた配管穴に固定治具を介して前記耐熱配管を連結し、前記電源ケーブルと前記通信ケーブルと前記冷却用配管を前記密閉ケース内部に導入することを特徴とする請求項1に記載の耐熱配管。
【請求項3】
前記密閉カバー内の冷却用配管がスパイラルチューブで被覆されていることを特徴とする請求項2に記載の耐熱配管。
【請求項4】
請求項1から3に記載の耐熱配管を利用した測定システムであって、
恒温炉内に冷却ケース内に配置された測定器があり、
前記測定器の電源端子に電源ケーブルが接続され、
前記測定器の通信端子に通信ケーブルが接続され、
前記冷却ケースの冷却用配管接続口に冷却用配管が接続され、
前記冷却ケースは密閉ケースと連結され、
前記密閉ケースには配管穴があり、前記配管穴には前記耐熱配管の固定治具が取り付けられ、
前記配管穴から前記耐熱配管が恒温炉の外部の機器と接続することを特徴とする測定システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高温環境下で使用するために、冷却機構を備えた放射温度計などの測定器向けの冷却ケースで使用する耐熱配管と耐熱配管を用いた測定システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
放射温度計や熱画像計測装置は、離れた所の温度を非接触で測定したり、離れた所の所定の領域の温度分布を測定したりする装置として使われる。これらの装置は、測定対象物から放射される赤外線を計測することで温度を測定する。しかしながら、赤外線は測定対象物だけでなく、測定器自体からも放射される。そのため、高温環境下で、放射温度計や熱画像計測装置を使用するためには、測定器本体を冷却して、測定値に測定機本体の温度が影響しないようにする必要があった。
【0003】
例えば、特開2016-130599(特許文献1)では、セメントを製造する工程で、クリンカの冷却状態を測定するために、熱画像計測装置を用いている。熱画像カメラの筐体の外部に冷却水が通る配管を配置し、レンズの冷却と粉塵除去のために空気を噴出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-130599
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の冷却機構は、測定器の周辺環境や測定対象が数百℃以上の高温で使うことを想定しており、冷却機構を取り付けた筐体が大きくなっていた。
【0006】
しかしながら、図1に示すように、加熱した恒温炉内で電子機器などを動作させて測定対象の表面温度を放射温度計や熱画像計測装置などの測定器で測定する場合、測定器の周辺環境が100℃~200℃であれば、測定器本体が数十℃以上になるために、正常な温度測定ができなくなるため、冷却機構が必要となる。そのために、恒温炉内でも使える小型で十分な冷却能力を持つ冷却機構を有する測定器が必要となる。
【0007】
また、恒温炉の中に測定器を設置する場合、測定器を冷却する配管や測定器を動作させるための電源ケーブルや通信ケーブルも恒温炉内に設置されるため、これらの配管に対しても、熱への対応を検討する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本出願の発明者は、様々な大きさの恒温炉で測定器を使用できるように、耐熱性を保持しつつ、曲げることができる配管の構成を作ることを目的として、検討を行った。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載された耐熱配管は、冷却対象となる測定装置に接続する電源ケーブルと、前記測定装置に接続する通信ケーブルと、前記冷却対象で冷却媒体を循環させる冷却用配管と、前記電源ケーブル及び通信ケーブルと前記冷却用配管を被覆する耐熱被覆材と、前記耐熱被覆材を被覆する可撓性を有する金属製の配管カバーからなることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項2に記載された耐熱配管は、冷却対象に連結する密閉ケースと、前記耐熱配管を前記密閉ケースに接続する固定治具を有し、前記密閉ケースに設けられた配管穴に固定治具を介して前記耐熱配管を連結し、前記電源ケーブルと前記通信ケーブルと前記冷却用配管を前記密閉ケース内部に導入することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許