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公開番号2024178689
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023097022
出願日2023-06-13
発明の名称取付部材、シート定着装置およびシート止め材の取付方法
出願人東都興業株式会社
代理人個人
主分類A01G 9/14 20060101AFI20241218BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】
本発明では、シート止め材の取付け作業が容易となる取付部材、シート定着装置及びシート止め材の取付け方法の提供を目的とする。
【解決手段】
前記課題を解決するための手段は、地面から直線状に起立する一対の起立部Pa,Paと一対の起立部Pa,Paの上端同士を接続するアーチ状のアーチ部Pbとを有するとともに奥行方向に沿って並べて配置される複数の骨材Pと、各骨材Pのアーチ部Pbの地面側に配置されて各骨材Pのアーチ部Pb間に架け渡される母屋材Mとを備えるビニールハウスHに展張される屋根側シートS1を骨材Pの外側に定着させるシート止め材2の取付けを可能とし、シート止め材2に先行して母屋材Mに取付けられるとともにシート止め材2を母屋材Mから屋外側へ離間した位置に位置決め可能な取付部材3であって、シート止め材2を取付け可能な取付台30と、取付台30を母屋材Mに連結する連結具31とを備える。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
地面から直線状に起立する一対の起立部と前記一対の起立部の上端同士を接続するアーチ状のアーチ部とを有するとともに奥行方向に沿って並べて配置される複数の骨材と、前記各骨材の前記アーチ部の地面側に配置されて前記各骨材の前記アーチ部間に架け渡される母屋材とを備える簡易構築物に展張されるシートを前記骨材の外側に定着させるシート止め材の取付けを可能とし、前記シート止め材に先行して前記母屋材に取付けられるとともに前記シート止め材を前記母屋材から前記屋外側へ離間した位置に位置決め可能な取付部材であって、
前記シート止め材を取付け可能な取付台と、
前記取付台を前記母屋材に連結する連結具とを備える
ことを特徴とする取付部材。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記シート止め材は、前記母屋材の軸方向を横切る方向に沿って延びるフレーム材であって、
前記取付台は、前記シート止め材の底部に面接触可能な取付部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の取付部材。
【請求項3】
前記取付台が、前記簡易構築物の奥行方向から見て前記取付台の上部の前側と後側の一方側のみに設けられて前記シート止め材の前側と後側の一方に嵌合可能な嵌合部を有し、
前記シート止め材の前記前側と前記後側の他方を前記取付台へ固定する固定部材を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の取付部材。
【請求項4】
前記簡易構造物の奥行方向から見て前記骨材における前記アーチ部の頂部の左側又は右側のうちの一方側に左右に並べて配置される2つの前記母屋材に対してそれぞれ取付けられる請求項3に記載の取付部材と、
前記各取付部材に架け渡される前記シート止め材とを備え、
前記各取付部材のうち、一方の取付部材には前記取付台の上部の前記前側に前記嵌合部が設けられており、他方の取付部材には前記取付台の上部の前記後側に前記嵌合部が設けられている
ことを特徴とするシート定着装置。
【請求項5】
地面から直線状に起立する一対の起立部と前記一対の起立部の上端同士を接続するアーチ状のアーチ部とを有するとともに奥行方向に沿って並べて配置される複数の骨材と、前記各骨材の前記アーチ部の地面側に配置されて前記各骨材の前記アーチ部間に架け渡される母屋材とを備える簡易構築物の前記母屋材に対して前記簡易構築物に展張されるシートを前記骨材の外側に定着させるシート止め材を取付部材によって前記母屋材から屋外側へ離間した位置に位置決めして取付けるシート止め材の取付け方法であって、
前記取付部材は、前記シート止め材を取付け可能な取付台と、前記取付台を前記母屋材に連結する連結具とを備え、
前記シート止め材に先行して前記取付台を前記連結具によって前記母屋材に対して連結する工程と、
前記母屋材に連結された前記取付台に対して前記シート止め材を取付ける工程とを有する
ことを特徴とするシート止め材の取付方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、取付部材、シート定着装置およびシート止め材の取付方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ビニールハウスや温室、簡易型の倉庫等の簡易構築物には、地面から直線状に起立する一対の起立部と起立部の上端同士を接続するアーチ状のアーチ部とを有するとともに奥行方向に沿って並べて配置される複数の骨材と、各骨材のアーチ部の地面側に配置されて各骨材のアーチ部間に架け渡されるとともに奥行方向から見て左右に並べて配置される複数の母屋材と、各母屋材に架け渡されるとともに奥行方向に沿って並べて配置される複数のシート止め材とを備え、各シート止め材にシートを定着することで、屋根面にシートが展張されるものがある。
【0003】
このような簡易構築物では、母屋材は骨材の屋内側に配置されているため、シート止め材が母屋材に直接連結されていると、シート止め材が骨材よりも屋内側に配置されてしまい、骨材よりも低い位置でシート止め材に定着されたシートが骨材に強く干渉して、シートが劣化してしまう。
【0004】
このような問題を解消するために、例えば、シート止め材を母屋材に取付けつつ、シート止め材を母屋材から簡易構築物の屋外側に離間した位置に配置する取付部材が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
このような取付部材を利用してシート止め材を母屋材に連結すると、シート止め材に定着されたシートと骨材との干渉を緩和して、シートが骨材に強く接触するのを防止できるので、シートが劣化するのを防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6789516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された取付部材は、具体的には、上下に並べて配置される上下一対の楔孔を有する一対の側部と、一対の側部の上端同士を接続するとともに開口を有する頂部とを有するコ字状の金具であって、頂部の開口から突出するように配置されたシート止め材を取付部材の頂部と上側の楔孔に挿入された楔とで挟持し、上側の楔孔に挿入された楔と下側の楔孔に挿入された楔とで母屋材を挟持することで、シート止め材を母屋材に連結している。
【0008】
また、特許文献1には他の例の取付部材も開示されており、他の例の取付部材は、シート止め材を載置可能な水平板状の台部と台部の一端から下向きに延びて下端に母屋材に引掛け可能なフックとを有する台材と、台部に載置されたシート止め材の上に重ねられてシート止め材を挟持する水平板状の挟持片と挟持片の一端から下向きに延びて母屋材に引掛け可能なフックとを有する係止材とを備える。そして、台材の台部と係止材の挟持片との間にシート止め材を挟持させた状態で、係止材のフックと台材のフックをそれぞれ母屋材に引掛けることで、シート止め材を母屋材に連結している。
【0009】
このように、従来の取付部材では、シート止め材が取付部材を母屋材に取付けるための構成の一部として機能しているので、取付部材を独立して母屋材に取付けることはできない。
【0010】
したがって、従来の取付部材では、取付部材をシート止め材とともに母屋材に取付ける必要があるため、作業者は取付部材とシート止め材の両方を手に持った状態で、シート止め材の取付け作業をしなければならず、シート止め材の取付け作業が非常に面倒であった。
(【0011】以降は省略されています)

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