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公開番号
2024177718
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2023096010
出願日
2023-06-12
発明の名称
魚釣り用ウキ
出願人
有限会社トオヤ
代理人
個人
主分類
A01K
93/00 20060101AFI20241217BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】ウキ1のトップ部3を、自立用錘4、5が設けられたウキ本体部2に対して着脱自在に取り付けられたものにおいて、トップ部3に追加収納された追加錘12が、トップ部の先端側に移動してウキ1の重量バランスが損なわれないようにする。
【解決手段】トップ部3を、下側の第一トップ分割部3aと上側の第二トップ分割部3bとを一連状に連結して構成し、第二トップ分割部3bの内径を追加錘12の外径よりも小径にすることで追加錘12が第二トップ分割部3bに移動しないよう規制する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
釣り竿から延びる道糸に下端部が連結されるウキ本体部と、該ウキ本体部の上端部に下端部が着脱自在に取り付けられるトップ部とを備え、自立用の錘がウキ本体部に設けられてなる魚釣り用ウキにおいて、
前記トップ部は、下端部がウキ本体部の上端部に着脱自在に取り付けられる第一トップ分割部と、該第一トップ分割部の上端部に下端部が連結される第二トップ分割部とを少なくとも備えた複数のトップ分割部を用いて一連状に構成され、
第一トップ分割部は、ウキ本体部から取り外された状態の第一トップ分割部の下端部から出し入れ自在に挿入される追加錘の収納室であり、
トップ部には、収容室に挿入された追加錘が第一トップ分割部から第二トップ分割部に移動するのを規制する移動規制手段が設けられていることを特徴とする魚釣り用ウキ。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
第一トップ分割部と第二トップ分割部とは、第二トップ分割部の下端部が第一トップ分割部の上端部に内嵌することで一連状に連結され、
移動規制手段は第二トップ分割部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の魚釣り用ウキ。
【請求項3】
移動規制手段は、筒状の第二トップ分割部の内径が追加錘の外径よりも小径であること、筒状の第二トップ分割部の下端部が規制部材を介して封止されること、或いは第二トップ分割部が中実体であることで構成されることを特徴とする請求項2記載の魚釣り用ウキ。
【請求項4】
第一トップ分割部と第二トップ分割部とは、筒状の第一トップ分割部の上端部と筒状の第二トップ分割部の下端部とを連結部材の上下端部に外嵌することで一連状に連結され、
移動規制手段は、連結部材に設けられていることを特徴とする請求項1記載の魚釣り用ウキ。
【請求項5】
移動規制手段は、筒状の連結部材の内径が追加錘の外径よりも小径であること、筒状の連結部材の下端部が規制部材を介して封止されること、或いは連結部材が中実体であることで構成されることを特徴とする請求項4記載の魚釣り用ウキ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣りにおいて使用される魚釣り用ウキに関するものである。
続きを表示(約 5,800 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、魚釣りをする際に、水面(海面)からの針(釣り針)の沈み込み位置(水深位置)を設定すると共に、魚信の確認をするため、釣り竿側から延びる釣り糸である道糸(ライン)に魚釣り用のウキ(浮子、浮木)を取り付けることがある。そしてこのようなウキのなかには、水中に全部または一部が没入するウキ本体部と、該ウキ本体部の上端縁部から上方に延出して水面から突出するように設けられるトップ部とを一連状に連結して構成されたものが知られており、このようなウキの代表的なものを一般に「棒ウキ」と称している。そしてこのようなウキを水面上において起立させるためには重量調節(調整)された錘が必要になる。
一方、ウキの構成として、トップ部が、ウキ本体部に対して着脱自在に取り付けられるとともに、ウキ本体部に、ウキを自立させるため前記重量調節された自立用の錘が予め設けられたウキ(所謂「自立ウキ」)が提唱されており(例えば特許文献1参照)、このようなウキを用いて釣りをする場合、錘調節をいちいち現場でしなくてもウキが自立するものとなって利便性の向上が図られている。
ところで釣りをしている現場では、潮や川の流れ具合、潮位や水量、水の濁り、水温の変化等の釣り環境が変化するものであり、この変化に対応してウキの自立状態を調節したい場合がある。このため自立ウキのなかには、必要において錘が追加できるようにしたものが提唱されている(例えば特許文献2、3参照)。しかしながらこれらのものは、何れもウキ本体部に追加錘を任意に追加収納できるよう収納室を形成したものであるため、ウキ本体部に、自立用錘を設けるスペースとは別に、追加錘を収容するため凹嵌状の収容室を形成する必要があるうえ、該収納室を開閉自在に封止する構造も必要になる等してウキ本体部の構造が複雑になるだけでなく、ウキ本体部の上端部に収納室を形成した場合に、該上端部が太いものになってウキとしての機能が損なわれる等の問題がある。
これに対し、ウキ本体部の上端部に設けられるトップ部は、軽量化のため筒状にすることが多く、該筒状にしたトップ部に錘を内装する構成にしたものが提唱されている(例えば特許文献4参照)。ところがこのものは、トップ部に錘を内装したものではあるが、トツプ部をウキ本体部に着脱するため、トップ部の下端部に嵌入組み込みした芯材をとウキ本体部の上端部に抜き差し自在に嵌入組み込みするものであるため、トップ部の下端部は芯材によって封止されたものになっていてトップ部に追加錘を追加組み込みすることが出来ないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7050380号公報
登録実用新案公報第3042245号公報
特開2006-304745号公報
実公平5-38620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこでトップ部を、ウキ本体部に対して着脱取り付けできる構成にしたものにおいて、特許文献4のようにトップ部の下端部に嵌合組み込みした芯材を介してウキ本体部に取り付けるものではなく、特許文献1のように、トップ部を、ウキ本体部の上端部に設けた筒状の連結体に着脱自在に嵌入取り付けるようにしてトップ部の下端部を開口したものにすることで、トップ部の下端開口から追加錘を自由に出し入れできる構成にすることが提唱される。
ところが追加錘をトップ部に単純に挿入追加できる構成にしたものでは、該追加錘がトップ部内を自由に上下移動できることになり、この結果、例えば仕掛けを遠投するような場合に、ウキは、追加錘が遠投時の慣性を受けてトップ部の先端側に移動した状態で着水するものとなる。そしてこのようにトップ部の先端側に追加錘が移動した状態で着水したウキは、該追加錘の重量を受けた先端側が重くなって重量バランスの損なわれることになり、この結果、着水したウキの迅速かつ円滑な起立(自立)が阻害されるだけでなく、トップ部内のゴミ(夾雑物)の存在等が要因となって追加錘の下端部側への移動が邪魔されることがあり、このようになった場合、ウキとしての重量バランスが損なわれ、ウキが持っている微妙で繊細な浮沈機能を発揮し得ない状態になってしまう等の問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、釣り竿から延びる道糸に下端部が連結されるウキ本体部と、該ウキ本体部の上端部に下端部が着脱自在に取り付けられるトップ部とを備え、自立用の錘がウキ本体部に設けられてなる魚釣り用ウキにおいて、前記トップ部は、下端部がウキ本体部の上端部に着脱自在に取り付けられる第一トップ分割部と、該第一トップ分割部の上端部に下端部が連結される第二トップ分割部とを少なくとも備えた複数のトップ分割部を用いて一連状に構成され、第一トップ分割部は、ウキ本体部から取り外された状態の第一トップ分割部の下端部から出し入れ自在に挿入される追加錘の収納室であり、トップ部には、収容室に挿入された追加錘が第一トップ分割部から第二トップ分割部に移動するのを規制する移動規制手段が設けられていることを特徴とする魚釣り用ウキである。
請求項2の発明は、第一トップ分割部と第二トップ分割部とは、第二トップ分割部の下端部が第一トップ分割部の上端部に内嵌することで一連状に連結され、移動規制手段は第二トップ分割部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の魚釣り用ウキである。
請求項3の発明は、移動規制手段は、筒状の第二トップ分割部の内径が追加錘の外径よりも小径であること、筒状の第二トップ分割部の下端部が規制部材を介して封止されること、或いは第二トップ分割部が中実体であることで構成されることを特徴とする請求項2記載の魚釣り用ウキである。
請求項4の発明は、第一トップ分割部と第二トップ分割部とは、筒状の第一トップ分割部の上端部と筒状の第二トップ分割部の下端部とを連結部材の上下端部に外嵌することで一連状に連結され、移動規制手段は、連結部材に設けられていることを特徴とする請求項1記載の魚釣り用ウキである。
請求項5の発明は、移動規制手段は、筒状の連結部材の内径が追加錘の外径よりも小径であること、筒状の連結部材の下端部が規制部材を介して封止されること、或いは連結部材が中実体であることで構成されることを特徴とする請求項4記載の魚釣り用ウキである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、釣りをしている現場において、自立用の錘がウキ本体部に設けられたウキに追加錘を設けたい場合、ウキ本体部から取り外したトップ部の第一トップ分割部の下端部から出し入れ自在に追加錘を挿入することができ、このようにすることで、トップ部を有効に利用して追加錘の取り付けができることになるが、該挿入された追加錘は、トップ部に設けられる移動規制手段によって第二トップ分割部への移動が規制されたものとなる。この結果、トップ部に出し入れ自在に組み込まれた追加錘は、最もウキ本体部側の第一トップ分割部を収容室とする状態で、第二トップ分割部への移動が規制されたものとなるため、前記収納室内の追加錘が、ウキを遠投する場合等に受ける慣性力によって第二トップ分割部側に移動してしまうことが回避されることになって、水面に投入されたウキの起立が、追加錘がない場合のように迅速かつ円滑になるだけでなく、夾雑物等の存在によって第二トップ分割部側に移動した追加錘が第一トップ分割部側へ復帰移動することが阻害されてウキの重量バランスが損なわれてしまうことも回避できることになる。
請求項2の発明とすることにより、移動規制手段が、第一トップ分割部の上端部に内嵌する第二トップ分割部自体に設けられたものとなる結果、構造の複雑化を回避しながら移動規制手段を設けることができる。
請求項3の発明とすることにより、移動規制手段が、筒状の第二トップ分割部の内径が追加錘の外径よりも小径であること、筒状の第二トップ分割部の下端部が規制部材を介して封止されること、或いは第二トップ分割部が中実体であることの何れかで構成されたものとなって簡単な構成で移動規制手段ができることになる。
請求項4の発明とすることにより、移動規制手段が、第一トップ分割部と第二トップ分割部とを連結する連結部材に設けられたものとなる結果、構造の複雑化を回避しながら移動規制手段を設けることができる。
請求項5の発明とすることにより、移動規制手段が、筒状の連結部材の内径が追加錘の外径よりも小径であること、筒状の連結部材の下端部が規制部材を介して封止されること、或いは連結部材が中実体であることの何れかで構成されたものとなって簡単な構成で移動規制手段ができることになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
ウキの使用状態を示す正面図である。
第一の実施の形態を示すウキのトップ部を取り外した状態の縦断面図である。
ウキの要部の縦断面図である。
第一トップ分割部部位を示す要部拡大縦断面である。
(A)(B)(C)は第一の実施の形態の各種の変形例を示す縦断面図である。
(A)(B)(C)は第二の実施の形態の各種の変形例を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は釣り用のウキであって、該ウキ1は、下部側が大径になることで下膨れ状に形成された長尺状のウキ本体部2と、該ウキ本体部2の上部から上方に突出するよう設けられる細棒状のトップ部3とを用いて構成され、ウキ本体部2の下部にはウキ1を自立させるための自立用の主錘4が設けられ、上部にはウキ1の自立を補助するための補助錘5が設けられたものとなっている。
そしてウキ1は、ウキ本体部2の下端から突出する弧状に湾曲形成された連結部6が、釣り竿(図示せず)側からの釣り糸である道糸(テグス、ライン)7が貫通連結されることになるが、この場合の道糸7に対する連結部6の連結は、道糸7に対して上下動自在になる所謂誘導式の連結であって、道糸7のウキ1を挟んだ上下にはウキ止め8が設けられたものとなっていて、ウキ1の誘導範囲が規制される。因みにウキ1としては、本実施の形態のように道糸7を連結部6に直接遊嵌状に貫通するものだけでなく、道糸7に一端側が遊嵌状に貫通するスイベルジョイント等の市販(公知)の連結金具(図示せず)の他端側に連結部6を着脱自在な状態で連結する場合等、従前から公知の適宜の連結手段を採用することができ、またウキ止め8にしても、ゴム質弾性材で形成された球形状をしたものの他に、糸を集中巻きしたもの等、従前から公知の適宜のものを採用できることはいうまでもない。
【0009】
前記ウキ本体部2は、バルサ材、桐材等の浮力のある木材や発泡性素材(発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン等の合成樹脂材)を用いて構成され、下端部に、ウキ1を自立させるための主錘4が取り付けられたものであり、該主錘4の下端から前記連結部6が突出形成されている。
一方、ウキ本体部2の上端部には取り付け孔2aが形成され、該取り付け孔2aに、硬質の樹脂材(例えばナイロン、ポリカルボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン)によって形成された筒体9を、上端部9aがウキ本体部2の上端から突出する状態で嵌入取り付けされている。
そして該筒体9の下半部9bには、前記主錘4によって自立する状態に調節されたウキ1が、予め設定される所定の吃水位置(自立したときの水面位置であって、本実施の形態ではウキ本体部2の上端位置)Hで自立するよう重量調節された補助錘5が嵌入組み込みされている。そしてこのものでは、補助錘5は筒体9内に没入したものとなっていて筒体9の上端縁からは突出しない設定になっている。因みに補助錘5の重量調節は、例えば前記特許文献1において詳述されている。この場合に筒体9および補助錘5は、不用意に移動しないよう接着剤等の固着手段によって固着されたものとなっている。
また本発明が実施されるウキ1は、本実施の形態のように、吃水位置Hでウキを自立させるため主錘4と補助錘5とを各別に設けたものとしているが、主錘4を設けただけの自立ウキ1であっても本発明を実施できることは言うまでもない。
【0010】
前記筒体9のウキ本体部2から突出する上端部9aには、可撓性のあるゴム質弾性素材から形成された筒状の連結体11の下半部11bが外嵌組み込みされ固着されている。そして該連結体11の筒体9から突出する上半部(上端部)11aに、前記トップ部3の後述する下端部3aaが抜き差し自在に嵌入組み込みされており、このようにしてウキ1が構成されている。
尚、連結体11は、本実施の形態では外形が裁頭円錐体形状をした筒体となっており、このような形状とすることで上端側ほど肉薄になる結果、該上端側が柔軟性に富んだ変形し易い状態となってトップ部3の下端部を嵌入しやすいものになる一方で、所定の嵌入位置(例えばトップ部3の下端が筒体9の上端に当接する位置)までトップ部3を嵌入組み込みした状態では、トップ部3の連結体11に深く嵌入した下端部は、先端部よりも肉厚になった中間部に嵌入した状態になって強いゴム弾性を受けて抜けずらいものとなっている。
尤も連結体11としては、本実施の形態の裁頭円錐体形状のものに限定されず、汎用性が高い直管状(外径が全て同径)の円筒体であってもよいことは勿論である。
(【0011】以降は省略されています)
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