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公開番号
2024178628
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2023096908
出願日
2023-06-13
発明の名称
分析用担体、分析用担体の製造方法、及び分析方法
出願人
日本軽金属株式会社
,
東洋アルミニウム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
33/553 20060101AFI20241218BHJP(測定;試験)
要約
【課題】自家蛍光を抑制することが可能な分析用担体を提供すること。
【解決手段】分析用担体1は、多孔質体20を含む金属部材10を備える分析用担体であって、多孔質体20は、複数のアルミニウム粒子21が集合して形成される骨格22と、骨格22に囲まれる複数の空隙23とを含み、骨格22は、アルミニウム粒子21の表面に、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む外殻24を有し、多孔質体20の気孔率は30体積%以上であり、複数のアルミニウム粒子21の平均粒子径は0.1μm~20μmであり、金属部材10の有機酸濃度は150mg/m
2
/100μm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
多孔質体を含む金属部材を備える分析用担体であって、
前記多孔質体は、複数のアルミニウム粒子が集合して形成される骨格と、前記骨格に囲まれる複数の空隙とを含み、
前記骨格は、前記アルミニウム粒子の表面に、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む外殻を有し、
前記多孔質体の気孔率は30体積%以上であり、
前記複数のアルミニウム粒子の平均粒子径は0.1μm~20μmであり、
前記金属部材の有機酸濃度は150mg/m
2
/100μm以下である、分析用担体。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記陽極酸化皮膜は有機酸陽極酸化皮膜である、請求項1に記載の分析用担体。
【請求項3】
前記陽極酸化皮膜は、クエン酸陽極酸化皮膜、アジピン酸陽極酸化皮膜、及びシュウ酸陽極酸化皮膜からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1又は2に記載の分析用担体。
【請求項4】
前記陽極酸化皮膜は、硫酸陽極酸化皮膜、リン酸陽極酸化皮膜、及びホウ酸陽極酸化皮膜からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1に記載の分析用担体。
【請求項5】
前記陽極酸化皮膜は、クエン酸陽極酸化皮膜、アジピン酸陽極酸化皮膜、シュウ酸陽極酸化皮膜、リン酸陽極酸化皮膜、及びホウ酸陽極酸化皮膜からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1に記載の分析用担体。
【請求項6】
前記陽極酸化皮膜は、弱酸陽極酸化皮膜である、請求項1又は2に記載の分析用担体。
【請求項7】
前記分析用担体は、前記分析用担体に対して励起光を照射することで発せられる蛍光を測定する蛍光分析を行うための分析用担体である、請求項1又は2に記載の分析用担体。
【請求項8】
照射する前記励起光の波長は250nm~650nmであり、測定する前記蛍光の波長は350nm~700nmである、請求項7に記載の分析用担体。
【請求項9】
多孔質体を含む金属部材を備える分析用担体の製造方法であって、
前記多孔質体は、複数のアルミニウム粒子が集合して形成される骨格と、前記骨格に囲まれる複数の空隙とを含み、
前記骨格は、前記アルミニウム粒子の表面に、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む外殻を有し、
前記製造方法は、
複数のアルミニウム金属粒子を焼結し、焼結体を得る焼結工程と、
前記焼結体を陽極酸化し、前記アルミニウム金属粒子の表面に前記陽極酸化皮膜を含む前記外殻を形成する陽極酸化工程と、を含み、
前記複数のアルミニウム金属粒子の平均粒子径は0.1μm~20μmであり、
前記焼結体の充填率は20体積%~70体積%であり、
前記金属部材の有機酸濃度は150mg/m
2
/100μm以下である、分析用担体の製造方法。
【請求項10】
前記陽極酸化工程では、有機酸を含む電解液を用いて焼結体を陽極酸化する、請求項9に記載の分析用担体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、分析用担体、分析用担体の製造方法、及び分析方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
分析用担体に担持された分析対象物の分析を行う分析方法の一種として、イムノクロマトグラフィー(イムノクロマト法)が知られている(特許文献1参照)。また、イムノクロマトグラフィーを利用したラテラルフロー式の検査キットが知られている。この検査キットは、分析対象物と反応する捕捉抗体が、分析用担体の所定の部位に固定されたテストストリップを備えている。
【0003】
この検査キットでは、例えば、生体などから分析対象物である抗原を含む検体を採取して、この検体を含む溶液をテストストリップの所定の位置に滴下する。そうすると、抗原が金コロイド粒子及びラテックス粒子などのような粒子で標識された標識抗体と反応して複合体を形成する。そして、複合体を含む溶液が毛管現象によって分析用担体を流れることになる。さらに、複合体を含む溶液が分析用担体によって展開される際に複合体に含まれる抗原が、分析用担体上の捕捉抗体によって捕捉されて、捕捉部位に複合体が集まることで発色が生じる。このようにして、分析用担体によって複合体が担持された状態での捕捉部位に生じた呈色の度合いを肉眼で確認することにより、検体中に抗原が含まれるかどうかの判断が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開第2003-344406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、分析用担体としてニトロセルロース製メンブレンフィルターが用いられている。ニトロセルロース製メンブレンフィルターは、一般的に白色度が高いため、テストライン及びコントロールラインを目視にて確認することが比較的容易であり、毛管現象による展開性能に優れる。そのため、多くの検査キットで使用されている。
【0006】
一方、イムノクロマトグラフィーを利用した分析手法の一種として、蛍光測定が行われている。蛍光測定では、例えば、分析対象物を蛍光ビーズにより標識した抗体と反応させて複合体を形成して、複合体を分析用担体に固定された捕捉抗体と反応させる。その後に、分析対象物を担持した分析用担体に対して特定の波長の励起光を照射して、蛍光ビーズから発せられる蛍光を検出することで、分析対象物の蛍光分析が行われる。この場合、捕捉抗体と分析対象物とに結合した蛍光ビーズから発せられる蛍光が信号となり、それ以外から発せられる蛍光はノイズになる。しかしながら、分析用担体としてニトロセルロース製メンブレンフィルターを用いた場合には、それ自体が高い自家蛍光を発するため、高感度化の障害となっていた。
【0007】
本開示は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本開示の目的は、自家蛍光を抑制することが可能な分析用担体、分析用担体の製造方法、及び分析用担体を用いた分析方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の態様に係る分析用担体は、多孔質体を含む金属部材を備える分析用担体である。多孔質体は、複数のアルミニウム粒子が集合して形成される骨格と、骨格に囲まれる複数の空隙とを含む。骨格は、アルミニウム粒子の表面に、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む外殻を有する。多孔質体の気孔率は30体積%以上である。複数のアルミニウム粒子の平均粒子径は0.1μm~20μmである。金属部材の有機酸濃度は150mg/m
2
/100μm以下である。
【0009】
本開示の第2の態様に係る分析用担体の製造方法は、多孔質体を含む金属部材を備える分析用担体の製造方法である。多孔質体は、複数のアルミニウム粒子が集合して形成される骨格と、骨格に囲まれる複数の空隙とを含む。骨格は、アルミニウム粒子の表面に、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む外殻を有する。製造方法は、複数のアルミニウム金属粒子を焼結し、焼結体を得る焼結工程と、焼結体を陽極酸化し、アルミニウム金属粒子の表面に陽極酸化皮膜を含む外殻を形成する陽極酸化工程とを含む。複数のアルミニウム金属粒子の平均粒子径は0.1μm~20μmである。焼結体の充填率は20体積%~70体積%である。金属部材の有機酸濃度は150mg/m
2
/100μm以下である。
【0010】
本開示の第3の態様に係る分析方法は、分析用担体に担持された分析対象物の分析を行う分析方法である。分析用担体は、多孔質体を含む金属部材を備える分析用担体である。多孔質体は、複数のアルミニウム粒子が集合して形成される骨格と、骨格に囲まれる複数の空隙とを含む。骨格は、アルミニウム粒子の表面に、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む外殻を有する。多孔質体の気孔率は30体積%以上である。複数のアルミニウム粒子の平均粒子径は0.1μm~20μmである。金属部材の有機酸濃度は150mg/m
2
/100μm以下である。分析方法は、分析対象物を担持した状態の分析用担体に対して、紫外領域から赤外領域に含まれる少なくともいずれかの波長を有する光を照射する照射工程と、照射された光の反射光、散乱光、透過光、蛍光、及び燐光からなる群より選ばれる少なくとも一種の光を検出する検出工程とを含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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